カスタマーレビュー

2023年11月13日に日本でレビュー済み
まぁ、個人的な当作品の解釈としては主人公でありながらも「クズ」であるアリスター(勇者)とマガリ(聖女)が本心ではお互いに好きであるにも関わらず、そんな気持ちを相手に悟られないために「クズ」を演じて他の異性に奪われないように足の引っ張り合いをしている、普通の作品として読んだ場合にはある意味で面倒臭いラブコメにしか思えませんが、そこを2人の「クズ」っぷりにて面白く仕上げているものの、しかしながら“面倒臭い”も“クズ”も一歩間違えれば読み手側にとっては苦痛でしかないので、それを感じさせないようにスピーディーなストーリー展開が大切だと思うのですけど…。

初巻にてマガリが聖女認定されて王都に迎えられた際にアリスターを道連れとして、その後にパート(章)ヒロインのシルクと関わった件にてアリスターが聖剣使い(勇者)認定されるまでの流れるようなストーリー展開に乗った主人公2人(アリスター&マガリ)のクズな掛け合いは見事なものでした。しかし、続く「人魚編」と現在の「マーラ(バルディーニ)編」においては事態の解決役であるアリスターとパート(章)ヒロインに主眼が置かれているためにメインヒロインであるマガリが脇に追い遣られている感じが強く、そのためにクズ(アリスター)と普通の人(パートヒロイン)の掛け合い(会話)ではクズ同士(アリスター&マガリ)のような面白さが感じられずにアリスターが浮いてしまっているようにも思えます。

原作小説は未読ではありますけど、全2巻というボリュームにて完結している中でコミカライズ化されているストーリーの内容を含んでいるならば相当な物語の進行速度であることが推測されて、その中にあってならば前述のようにアリスターが浮くこともなくマガリとパート(章)ヒロインが同様に扱われているように感じるのかもしれません。そんなことで、細かく丁寧にコミカライズしているようでも、逆の見方をすれば物語の引き延ばしをしているようにも感じられるのですが、その辺は出版社の意向があるのかもしれませんね(個人的な邪推かもしれませんが…)。

まぁ、前巻(第5巻)の表紙カバーを外すと「私の出番が少なくない…?」というマガリの呟きもありますし、第2巻までは表紙カバー絵にて邪悪な表情全開でクズっぷりをアピールしていたアリスターとマガリも第3巻では口元だけに留まり、その後は普通の表紙カバー絵になっており一見して普通のファンタジー作品にしか見えなくなっています(その辺にも出版社の意向があるのかも…?)
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