カスタマーレビュー

2022年6月26日に日本でレビュー済み
会話のドッチボールというレビュー、よくわかります。ですが、これが富野監督のガンダムなんです。
普通のアニメでは絶対にないような、説明が足りなくて意味が分からないシーンがいっぱいありますよね?
専門用語のオンパレード、状況や感情の変化が秒単位で変わる無親切設計。
私はこのGレコ劇場版をしっかり理解されたい方には、「見易く編集された監視カメラをチェックする警察官」になったつもりで見て欲しいです。

この作品は各キャラの感情や状況変化がかなりピーキーであり、誰がどこまでの情報を知っているかがバラバラで、説明のないコミュニケーションエラーが発生します。
更にキャラごとの嘘や建前、劇場版の構成によってよりスピーディーになって、会話のドッチボールの連続、敵味方の関係性も混乱してきます。
これって、現実世界で起き得るコミュニケーションをカット割りして見せたら、こうなるんじゃないかって思います。そこが良さである作品だと思います。

基本的にアニメや映画はとても親切に状況説明をして、誰でも理解できるように構成を作りますが、そんな考えはこの作品には皆無です。
是非、ご覧になる際には緻密に練りこまれたキャラ設定やストーリー構成を、超凝縮して1時間弱にまとめたという理解で見ていただきたいです。
常に疑い続けて、このキャラは誰なのか、次に何が起きるのか、何故こんな発言をしたのか、時間がどれだけ飛んだのか、あなたの注意力が必要となります。

そう考えてみていただければ、この監督でしか味わえない体験に高評価をするレビューにも理解ができると思います。
そして、このガンダムが面白くなかったと思った方。その評価はまったくもって正しいと思います。
とても人を選びますし、誰でも面白いと思われようなんて気がまったくない作品だと思いますので。
そして、この作品の次作を楽しみで仕方ない私達もいる事もご理解いただけたら嬉しいです。
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