カスタマーレビュー

2020年8月1日に日本でレビュー済み
ネタバレあり。原作は未読です。

最初、雰囲気良かったんですが、後半はおやおや?な展開でしたね。ちょっと残念。
いろいろな違和感が多く書き切れないけど、いくつか挙げてみます。

・石段から突き落とされたり、放火されたりしているのに、警察に被害届を出すという話が出てこないのは、リアリティがなくて興ざめ。女主人公の特異な性格が理由としたら、そこの説明が必要なはず。
・太宰初版本をなぜ海に捨てる? 最初犯人はメールで高額での買い取りを希望していた。捨てるくらいなら、買い取ってくれと言う方がまだわかる。捨てるというのも本好きな女主人公の屈折した発想ということなのか?
・犯人の太宰初版本への拘りの理由が説明不足。急に異常者になった(?)のも唐突すぎる印象。
・過去のパートがちょっとくどい感じ。それはそれで美しい物語だが、その分、現代のドラマとりわけ主人公の推理での活躍が弱まって逆効果。
・過去パートで食堂の女店員って雇われかと思ったら、妻だったんですね。妊娠発覚まで雇われだと思い込んでた。だから迂闊にも作家との関係は純愛かと。食堂の夫婦という説明・描写がもうちょっと欲しい。不倫とわかった時、自分には衝撃的である意味、どんでん返しみたいで面白かったですが(笑)

実に惜しい映画です。古書に関連したミステリーを見たかった。古書店の設定も雰囲気も良かったし、黒木華さんの不思議な魅力も存在感あり。もっと彼女の探偵能力を堪能したかったですね。
こういう映画はシリーズ化していけば、傑作も生まれると思うが、もう製作しないのかな。
でも原作は読んでみたくなりました。

余談1・男主人公の祖母の若かりし頃の恋愛というので、昭和初期くらいに思ってたら、東京五輪の頃(笑) そっか、今時の若者の祖父母ってもう完全に高度成長時代が青春なのね、自分の感覚がずれてることに気づいて、改めて年とったな~と苦笑。
余談2・太宰や漱石が題材になるのはベタな気もしますが、映画の掴みとしては順当で仕方ない。自分的には鴎外とか谷崎とか樋口一葉も取り上げて欲しいな。
やっぱり映画シリーズ化して!
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