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カスタマーレビュー

2016年9月22日
コンビニという、水槽のような小さな世界の小さな社会システムの部品として生きることこそが自分という人間を承認することができ、コンビニ人間であることが自らの生き方であることに気づく過程を描いた小説である。
しかし見方を変えると、高校の「現代社会」及び「倫理」の科目で学ぶ大衆社会を象徴する小説であるともいえるのではないだろうか。

マニュアルで管理された大衆社会の歯車のアイコンである”コンビニ店員”という1つの部品でいることに、社会からの承認や一体感、あるいは「こちら側」にいる安心を確認し、 そうであるからこそ自分という存在を肯定し承認できるのが本書の主人公の古倉である。それに対し、大衆社会の同調圧力に抗い、デイヴィッド・リースマンの『孤独な群衆』から逃れようと孤独な(そしてズレた)闘いを続ける白羽が、古倉の対立軸として描かれている。

一見すると、不思議系ながら自分なりに社会に適応しようとする古倉の生き方と、社会に迎合することを拒絶して(かなり)自己中心的で非常識な白羽の生き方(逃げ方)を比較すると、古倉の方に軍配を上げたくなる気がしてくる。

しかし、自分の理解の外にあるものに拒否感や不安を感じて同調圧力を暗示する周りの人間に心配をかけないように、違和感を持ちながらも同調の期待に応えようとする古倉の生き方と、同調圧力に孤独な闘いを挑みながらも、それらを批判し否定し逃げ続けることでしか自分を守れない白羽の生き方は、「自由」という近代以降の価値観でみれば、軍配は逆転するのではないだろうか。

エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』に例えるなら、基準がない自由がもたらす孤独と責任から逃走しているのは古倉であり、逆に大衆社会から逃げながら”自由への闘争”を続けているのが白羽だといえる。

本書の魅力は、大衆社会のシステムから外れることに対する切羽詰まった不安や危機感ではなく、コンビニというありふれた舞台に不思議系の主人公を立たせることで生ぬるい安心や安定感として描いているところと、それでも主人公の古倉は大衆社会の象徴であるコンビニの部品になることこそが自分らしく生きることだとして昇華しているところ、つまり大衆社会における生き方を逆転の発想で描いているところにあるのだと感じた。
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