カスタマーレビュー

2003年8月25日に日本でレビュー済み
今までの横山氏の作品を越えた最高傑作の誕生だと思う。
持ち味の緊迫感と力強い文章で不況の中一人気を吐いている感の強い横山さんだが、従来の警察を舞台にした作品はいささかテーマが小さかったが、本作は全然違う。
1985年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描いているのであるが、特にヒューマンドラマ的要素を織り込んでるのが見逃せない。
まさに横山氏の新聞記者時代の取材体験を下にフィクションとノンフィクションを融合したような作品である。
ズバリテーマは“親子愛”と“命の尊さ”と“男の生き様”。
上記いずれの観点からも楽しめる点が凄い。
もちろん、社内の派閥争いや出世争いも楽しめるがそれよりも新聞のあり方について熱く語ってるところがいい。
ストーリー的にも主人公の悠木が一緒に登ろうと約束していた“衝立岩”に過労で倒れたために登れなくなった友人安西の『下りるために登るんさ』という謎の言葉の解明と親子関係の苦悩、また未曾有の事故の全権デスクに命じられて追いつめられて行くの心の動きが素晴らしいのである。
読者も400ページあまりひたすら“ハイ”な気分に浸れるのである。
とにかく色んな点から楽しめ、心が残る一冊なのは間違いない。
“迷うなら読んでください。”と声を大にして言いたいスケールの大きな作品です。
ただ寝不足にならないように注意してくださいね(笑)
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