カスタマーレビュー

2013年5月13日に日本でレビュー済み
役所広司初主演映画で、海軍中佐関谷直人役を演じます。
西村京太郎の原作はとても気に入っていて何回も読み返しました。タイトルにあるように西村作品をベースにしていますが細部はかなり異なります。
ここはかなり重要なのですが、関谷中佐がスイスで調達しようとしているのが原作では水銀のところがウランに改変されています。日本では原子爆弾が完成直前であり、ウランさえ入手できれば起死回生の逆転勝利となりうる状況になっています。

伊-51潜水艦で連合軍駆逐艦との戦闘シーンは、新たに創作された部分ですがなかなか見ごたえありますね。このシーンは現在ならC.Gで作られるところですが東宝映画お得意の特撮技術が活かされています。

この映画を駄作だと評価する方がいますが、派手な戦闘シーンなどがほとんどないからでしょうか?
戦争には派手なドンパチの裏に情報戦があるのです。(日本軍はこちらには大分疎かったようですが…)
原作には登場しないベルンの日本公使館職員の日下佳子(いしだあゆみ)という女性が、関谷中佐の恋人役で登場します。
彼女の”まだ見ぬ祖国日本"への思いが任務遂行一辺倒の関谷中佐の心を解きほぐしてゆきます。
原作では「軍人トシテ、本分二モトルコトナキカ」という関谷のポリシーが強調されていましたが、映画からはあまり感じられなくなっていました。
映画の色調もヨーロッパのややくすんだ空気が感じられるのもいいですね。
この映画に何を期待するかにもよると思いますが、他人の評価に惑わされず、興味のある方は是非ご覧ください。先に原作を読んでおくと、一層感慨深いと思います・・・
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
1コメント1件 違反を報告 常設リンク

商品の詳細

5つ星のうち4.2
星5つ中の4.2
評価の数 4
星5つ
57%
星4つ
25%
星3つ 0% (0%) 0%
星2つ
19%
星1つ 0% (0%) 0%