カスタマーレビュー

2019年7月26日
順序立てて追い込む説明っぽいお話は、良い意味で湊さんの持ち味で、
今回は“告白”に続き、軽めですが炸裂していた気がします。

全部で4章あるのですが、それぞれ
主人公の冒頭の心理の「なぜ、そう思う?」が
少しずつ紐解かれていくので、
読み返した時に、「だからか〜」って納得できます。

今回も、女性ならではの、妬み嫉み、計算と駆け引き
みたいのが満載で、本当は避けて通りたいんですが
最後につながるためのステップだったので
あんまり好きではなかったそういう部分も
受け入れられました。

で、最後の章ですよ
話が全部リンクしているのもすごいですが(ネタバレ失礼)
全物語を収集し、かつ、テーマ性が際立つ手腕、恐れ入りました。

読み終わった後、ナオミさんという人物像が
またすごいインパクトで残って、
文中でふれたトンガの“死”に対する考え方もうまく残って
後味はよかったです。

ただ、作家さんの後悔というか懺悔というか
そういうのは、えぐられた古傷のように消えないんだろうなと、
生きづらくなってしまった碇を思い、少し不憫に感じました。
(それが原動力の一端なのかも知れませんが)

あの、天災が巻き起こす罪悪感、
事件に近しい人も、遠い人も
ただ事ではない、罪悪感に近い祈り・・・。
日本人だからかも知れないし、全国共通かも知れないが、
救われなきゃ、救えないとも思う。

本当は都合よく忘れて、還元するのがベストなんでしょうね。。

最後に。。。
悲しみ方、感じ方は人それぞれなのに、押し付けてくる人
他人の領域を侵すだけなのに、なんで正義感という武器を振りかざすんだろう。
感情の押し売りは、セーブして欲しいっていうのも垣間見えました。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
0コメント 違反を報告 常設リンク

商品の詳細

評価の数 13カスタマーレビューの数 11
5つ星のうち3.3
¥605+ Amazonプライムなら、お急ぎ便が無料