カスタマーレビュー

2018年9月29日に日本でレビュー済み
この本を読んで一種の興奮状態に陥ってこの本の書評らしきものを2つ書きました。そのうちの1つを短くしてamazonの書評としようとしばらく考えましたが、納得いくように短く書くことができません。短くて素晴らしい宣伝文は既に医師である吉松俊紀先生が書かれていますので、短く書くことはあきらめました。私のこの長い書評は読まなくても角皆さんのこの本は是非読むことをお勧めします。読んで1週間が経ちましたが、腰椎すべり症で1年近く苦しんだ私の腰痛は著しく軽減しています。

この本は著者である角皆さんの長きにわたる腰痛の全快宣言です。
角皆さんはスキーと水泳のアスリート。様々な怪我や、難病をも克服されてきた方です。その角皆さんは断言します。「かならず腰痛は治すことができる」と。
世の中には「・・・だけで腰痛は治る」とか「一日○分の・・・で腰痛は治る」などという本があふれています。それらの本に対する自分の感想は「きっとその通り治る人もいるのでしょうが、自分には少し効く程度」。「これだけ」とか「一日数分だけ」とかで私の腰痛が治るようなものを見つけることは出来ていません。
角皆さんの本も要点はほんのいくつかです。ですが、読後は他の本とは全く異なります。この要点を大事に腰痛と向き合えば自分の腰痛は必ず治るだろうな、と感じました。
普通なら、特に欧米では、書物や書籍を書くときはまず要点を書けと言われます。しかしこの本はその体裁を取っていません。要点は著書の最後の方に書かれています。それは成功しているように思います。仮にまず要点が書かれていたとしてもそれを心から納得するのは難しいように思うのです。例えるなら、簡潔に書かれている数学の定理があり、その言わんとすることは理解できたけれども、まだその定理が自分のものになっていない、という状況になりそうな気がするのです。証明を良く精査したり、実際に使ってないと定理はなかなか自分のものにはなりません。著者の角皆さんは要点が読者に心から納得してもらえるように工夫して書かれているように思います。様々な怪我や難病を克服する経験が綴られていることは前にも書いた通りですが、その経験談が凄いのです。角皆さんご自身がご自分の感覚でご自身の身体をできる限り把握しようとされていることが伝わってきます。そしてそれは決して独善に陥ったりはしないのです。自分の身体をきちんと把握しようとしてくれると信頼するに足る他人にも身を委ね意見を聞きます。一流の医師や気功師の方々にです。その辺りは漫画のゴルゴ13が医師と関係を作るくだりを思い起こします。しかしながら、一流の医師であってもどうしてもご自分の認識した身体の状態を把握しきっていないと感じた場合はご自分の感覚を大事にされます。そのくだりでは柔道家の岡野功さんを思い出しました。岡野さんはバイタル柔道という本に、怪我に関する限り自分の身体のことは医者よりもわかると思う(表現は正確なものでない事をお断りして起きます)ということを書かれています。それらの体験談から大事なことが伝わってくる気がします。
少し心配な事があります。それ程多くはないと思うものの、もしかするとこの本を怪我自慢のように感じる人がいるかもしれまないということです。しかし、そうではない、とはっきり言うことができます。怪我の体験は選ばれて書かれているように感じるのです。右膝の話はこの著作では軽めにしか触れられていません。他の著作には、もっと詳しい話が書かれています。その回復には大変興味深い感動的な話もあります。そのような話が削られていることからもこの本が怪我自慢などでは無いと分かるのです。
本を読むまで気づいていなかった新たな視点によるこの本の要点にも触れましょう。実際に本を読んだ時に読者が感じるこの新たな視点に触れた時の感覚を損ねたく無いので、ネタバレは避けたいのですが、多少のネタバレが避けられないことをお断りしておきます。直接的な表現を避けていえば、痛みというものは複雑なもので身体的なものだけでは無いということです。そんなことは当たり前だという人もいるでしょう。自分もそうでした。しかし自分は夏樹静さんの「椅子が怖い」やヴァートシックさんの「脳外科医になって見えてきたこと」を読んだとき自分の認識は浅かったと思いました。自分の浅い認識は、自分の経験から痛みを抱えているとき痛みが無いようにその部位を優しく動かしていくと痛みが軽減し痛まずに動かせる範囲も増えていくことに気づいていた、ということです。そのことから大きな痛みを避けるために別の痛みが余分に発生していてその余分な痛みは上手く身体を動かすことによって軽くできると考えていました。またある理由から身体症状が出ることも認識しています。ここまでが自分の浅かった認識です。自分が認識していなかったのは夏樹さんの本に書かれていたような原因で腰痛が起こりうるということ。大きな痛みは身体的痛みに限らぬということ。正直に言えばあることが原因で身体症状が出た経験は自分にもあります。しかしその頃人一倍腰が丈夫だった自分は未だにその原因で腰痛が起こる事を深いレベルでわかったとは言えない事を白状しておきます。
腰痛が身体的なものだけでないと認識することはこの本の要点の1つですが身体的なアプローチについても例えばマッケンジー法などに言及されています。しかし細々としたやり方については触れていません。そのことにがっかりする人もいるかも知れません。何しろ角皆さんは素晴らしいアスリートでコーチで文筆家なのですから。優れた身体感覚と言葉で様々な腰痛体操を記述してほしいと思う人もいるのではないでしょうか。でもしっかり自分の身体に向き合いその上で得られた自分の感覚を信じる大事さを理解していれば、その必要がないことに気づく人もいるでしょう。どのようにやるべきかは簡潔な表現でキチンと書かれています。
またこの本にはダイエットと椅子についも触れられています。腰痛の原因あるいは軽減に関わるものだからでしょう。
今までこの本は角皆さんの実体験によるものということを強調して紹介してきましたが、その実体験も数多くの本に当たってのものだということも言及しておきます。読まなかった本とどうして読まなかったか紹介があったのは斬新でした。

最後に 一部を伏せて要点をまとめてみます。

( )と信じる
( )と組んで治療する
( )と自覚する
( )が役に立つ
( )を習慣化する

要点はこれだけなのです。ですが強く同意できる推薦の言葉には「大勢の腰痛に苦しむ人を助けるたくさんのメッセージが載せられています」とあります。それらに触れるためにも、要点だけでなく、全文を通して読まれることを強くお勧めします。

自分は既に習慣化されていた(  )に取り組む際に、角皆さんほどではないかもしれませんが真剣に自分の体から発せられる声に耳を傾けて自分独自の(  )をすることにより、大きな改善がありました。(  )を自覚するのはまだ難しいです。
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商品の詳細

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