カスタマーレビュー

2008年12月27日
 丁度十二年前、“セナ”という本が出版されたときに初めて桜井淑敏さんとお会いした。既にその本を読み終えていた僕は、いわゆるミーハーで、その本にサインをしていただいた。そこには、“挑戦・創造・美・愛”と書かれ、その横にはもうひとりの著者である谷口絵里也さんのクルクルっとしたマークのサインも頂いてある。
 出版記念の集まりだったか、小規模なごく身近な人たちばかりの会合へ、まだ社会人になったばかりの僕を連れ出したのは海藤春樹である。その時間、何を話したのか、思い出せないが、おそらくただただ、この三人のそれぞれに興味深い話を、また話す姿を見ていたのだと思う。三人を前に普通なら、恐縮していてもおかしくない立場と、年齢だったはずだが、その年のベストワンと興奮していた僕は、このような人たちとただ時間を過ごせるということに、密かに舞い上がっていたに違いない。
 それはさておき、今また僕は興奮に包まれている。なぜかというと、また新しい本に巡り会ったからだ。それは、ライブやコンサートや芝居がとても良かったときにおこる、力がわき上がるような、考え方に刺激を与えてくれたような、また自分の未熟さに少し恥ずかしくなってくるような、尊敬とあこがれと自分への鼓舞のようなものが混じったものだ。なんというのだろう読後で、自らにあるエネルギーを急速に沸騰させてくれたような、そんな状態にさせられた。それがこの本「海のように 風のように」だ。
 ひとつだけ個人的なことを書かせていただく。そのような本のひとつは、海藤の本であった。自分が劇団にいたときに、たまたま劇団員が持ってきた「ライト・コンポーズ」という本をその場で読み、すぐに本の裏にかかれていた出版社に電話して、そこを通して会い、その事務所で働くことになった。そのくらい一冊の本が、その言葉が、考えが、思いが、「人を動かす」ことはあるのだと思う。
 もちろん、桜井さんの言われていることに共感できても、自分がそうなった、それをできた、やってのけた、ということはまた違う。逆に勘違いしてきたことも山ほどある。けれど影響を受けたというか、心にしみたのは確かであり、何かあるとふとその言葉を思い浮かべたりするのだ。その後直接仕事をご一緒できる機会も得て、その言葉の意味が新たに感じられる今、この本達をもっと多くの人に読んで貰いたいと思っている。この本を、組織のリーダーの方や、ものづくりに携わる人、そしてこれから社会に出る人、それぞれに何かを起こさせてくれることと思う。
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