カスタマーレビュー

2016年1月18日に日本でレビュー済み
現在参議院議員の著者が議員になる前に執筆した、過去20年の日本を含めた世界の構造変化を平易かつ簡潔にまとめた上で、今後の日本の方向性をざくっと指南した本。特に前半部分の世界現代史、日本の立ち位置の変化について、ここまで偏見、欠落なくぎっしりとまとめた著書は多くない。 すでに執筆から2年以上たって初めて読んだが、著者の分析が正しかったことがその後の世界の変化で実証されており、古さをまったく感じさせない。 米国や中国での駐在経験、米国弁護士としての活動などがその見識の深さを支えているのかもしれない。

私見ながら、昨今オバマ大統領の外交に対する批判の声が大きくなっているが、そもそもIT技術で世界経済の覇権を取り戻した米国が今世紀その政治的覇権を失い始めたのは、特にジョージ・ブッシュ時代の誤った歴史観(多国籍軍を「十字軍」に例えたり、日本の戦後統治をイラク統治に参考にすると発言したり)、民主化がすべてを解決するという能天気さが、一つの大きな要因になったと思っている。

その意味で、まずは著者のような正しく冷静な世界観、歴史観を持った議員が政治の中枢にいることが、衰えつつある日本の国力を維持するために大切なことであるのかもしれない。

是非一読お勧めします。
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