カスタマーレビュー

2018年12月1日に日本でレビュー済み
「木城ゆきと」とは何者か。
「人の業(カルマ)を描き続ける漫画家」ですよね。
長編連載から短編に至るまで、それでずーっと一貫していてブレたことがない。
この巻も全くブレてません。人の業から目を背けることなく真っ正面から斬り込んでます。

実は篤い心を持ついい人だったことが判明しても、そのことで何かが報われたり救われたりすることなく死んで行くのは木城ゆきと作品の変わらぬお約束です。かつてノヴァ博士に語らせたように「世界は残酷です」が“木城ゆきとワールド”であり、その点は昔も今も一切変わっていない。信賞必罰でいいことをすれば報われるインスタントな世界が欲しい人は少年漫画どうぞって感じですかね。いい人も鬼畜野郎も逃れられぬ死の前には平等なのがこの世だろう?と提示し続ける木城ゆきとワールドです。

この巻では木城ゆきとワールドの暗黒面めいたものがますます深まってます。
業の塊のような人しか出てきません。
陽子とエーリカの2人はいずれグリューンタールに行き着きゲルダの下で機甲術を学ぶことになるわけですが、そうなるまでにどんなストーリーが用意されていることやら。次巻も「カルマのるつぼ」でしょうか。待ち遠しいですね。
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