カスタマーレビュー

2008年9月1日に日本でレビュー済み
身近にいる30代後半の某六大学出身の先輩が口にした言葉だ。
恥ずかしながら、私も小学校低学年の時、テレビに写る昭和天皇を見て、「(戦争の惨禍に遭ったのは)この人が悪いんでしょ」と母に言ったが、団塊世代だが大卒でなかった母が口を濁したに止まったのはせめてもの救いか。中学に入り、日本の近代史を学ぶ前から、東京裁判史観が刷り込まれており、近代史の授業を「愚かだなぁ、昔の日本は」という先入観を抱きながら聞いていた。
どうして、そのような思いが自然に刷り込まれてしまったのだろう。
一般的な日本の大衆は天皇に関して無関心だという。中には「天皇に関して無関心」であることを、「進歩」的であるが如く誇りにしているようにも感じる。
我々は日本文明に生まれ育ってきた(中には、地球上に地球市民として生まれたなんて思っているニホン人もいるだろうが)。にも関わらず、日本文明の核ともいえる天皇についてどの程度の知識があるだろうか。少なくとも、学校教育において、十分な教育がなされているとはとても思えない。それ故に「最近の日本の若者は皇室に関心がない」となり、諦観して済ます。

本著は月刊誌に載せられた著者の論文をまとめたもので、タイトル通り、「皇太子さまへの御忠言」である。
ただ、実際に読んでみると、単なる御忠言や憂慮だけではなく、「天皇とは何か?」「日本とは何か?」「日本人の宗教観は?」といった戦後教育に欠けていた日本文明論も学ぶことができるのである。
著者の主張がいろいろ波紋を起こしているようだが、「無関心」という絶望からの脱却として結構なことである。
本著は世界に誇るべき日本文明に生きる我々日本国民に対する忠言でもある。
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