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カスタマーレビュー

2019年5月11日
この本は2016年にアメリカで発行されたCat Warsの日本語訳版。アメリカ人の著書とはいえ、日本でも猫は外来種で同様の問題が起きているため本の内容を汲み取るのに障害はないだろう

近年、奄美大島におけるノネコ問題で外来種としての猫の扱いが日本でも話題になった。オーストラリアがノネコの駆除政策を熱心に行っていることもたびたびネットニュースなどで翻訳され話題になっている。同様にアメリカでも野良猫は問題になっており、猫は外来種でとして世界中で野鳥を捕食し希少種の絶滅を引き起こしてきたようだ。それを問題視するアメリカの野鳥研究家の研究結果を科学的に検証し、客観的にまとめたのがこの本だ。その中でも野生鳥獣が風力発電や高層ビルへの衝突、自動車事故、農薬や毒物、他の人為的な原因で死亡する総数と比べても、ネコに捕食されて死亡する数のほうが多いとする結論は衝撃的であった。しかもそれはかなり控えめな数値に基づいていてもだ。

だが、この本は決して「鳥のために猫を駆除しよう」とかいう短絡的な内容ではない。

猫は放し飼いが当たり前と考える人が日本を含め世界中に存在している。だが放し飼いにされた猫自身が車に轢かれたり疫病にかかったりするリスクを真面目に考えている猫好きはあまりにも少ない。その結果猫好きが猫を苦しめているという異常な状態がまかり通っている。

真の問題は猫そのものよりも、科学的な証拠やマクロな視点を無視し保守的に猫を野放しにしたがる人々の存在にあることをこの本では触れている。猫を放し飼いにすることで起きる問題を環境保護団体や野鳥研究団体が論理的に主張しても、声の大きな動物愛護家にかき消されてしまう。上で述べた奄美大島の問題も、実は猫そのものよりも動物愛護家の反対運動のほうが障害になっている。そういった環境問題を無視した一方的な愛護活動や、効果のないTNR(地域猫活動)が野放し猫の問題をより一層深刻なものにしている。問題はひとりひとりが持つ猫の扱いに対するモラルの低さにあるのだ。

この本は猫にまつわる問題を科学的かつ客観的に分析しているが、動物愛護を科学的に検証したものは驚くほど少ない。大半が感情論に支配されており、本質的な主張ですら全く出典を明記していないものまである。その原因は動物愛護そのものが科学ではなく感情論である点にある。そして感情論に教養が不要である点も重要だ。環境保護と比べて教養が不要である動物愛護に人々は簡単に倒錯してしまう。そして動物愛護が科学を求めていない以上、どんなに淡々と事実を提示したところで野放し猫を危惧する環境保護家の意見に耳を傾けられることはない。

そんな現状を少しでも変えられるかもしれないのがこの本だと感じた。

私も猫の飼い主であり、室内飼いを徹底している身として野外で野垂れ死んでいる猫を哀れに思わずにはいられない。日本で猫の放し飼いを罰する法律は無いし、テレビやネットでは野良猫をなんの疑問も抱かずに「幸せに暮らしてる存在」と考えている人で溢れている。だがこの本を読んで、野放し猫が野生動物、何より猫そのものを結果的に苦しめていることを人々が知れば世論は変わるかもしれない。動物愛護家の過激な活動で萎縮してしまい、猫の放し飼いに異を唱えることに抵抗がある人は少なくないと思う。しかしこの本の読者ひとひとりが室内飼育を啓蒙したり、政治家に意見を述べたりする機会が増えれば、私のように猫を正しく飼っている人が声を上げやすい社会が築けるかもしれない。

アメリカのAmazonではこの不都合な真実を好ましく思わない野放し猫愛好家の★1レビューが増えつつある。しかしそれ以上に野放し猫の脅威を理解した環境保護家と、正しい猫の飼い主による★★★★★レビューがそれを上回っている。もし社会全体でこの潮流を実現できたらどんなにか素晴らしいと思う。

日本でもこの本が野放し猫愛好家の目に留まれば同じように誹謗中傷に近い★1レビューが投稿されると思う。だが、自然を愛し、猫を本当に愛する人々がこの本に少しでも手を差し伸べ声を上げてくれれば世論を塗り替えられるかもしれない。
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商品の詳細

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