カスタマーレビュー

2016年7月18日に日本でレビュー済み
本書を一読致しましたが、以下2つの部分がとても印象的でした。

1.2008年盛夏に書かれた部分
「皇太子殿下ともご一族通じて親しく接点のある方から伝言があり、拙論を殿下は必ず読んで下さっていること、そして殿下はご聡明な方なので時間はかかるが徐々に改善に役立つことは私が保証します、とその方が言って下さいました。私はそれを信じたいと思います。」(250頁)

2.2012年3月に書かれた部分
「ここから先の具体的なことはもう喉まで出かかっていますが、国民の立場では言えません。天皇陛下の『御聖断』をお待ち申し上げると奏上する次第です。(中略)私ごときが陛下に直に奏上することなどできません。では、奏上することができない人間は陛下に一切ものを言うなということでしょうか。そうは思いません。私は私の信じるままに行動します。」(51~52頁)

これらを読むと、「皇太子様が『皇太子さまへの御忠言』を読まれ改善されると、2008年の夏に信じたが改善されなかった。そのため、2012年の3月に天皇陛下に対して奏上した」という経緯を辿っていることが分かります。そのため、もし、天皇陛下が「御聖断」をされなかったら、「もう喉まで出かかってい」ることを西尾先生はぶちまけられるのではないかと思いました。

しかし、天皇陛下は、西尾先生が「お待ち申し上げ」ている「御聖断」を、実は既に実行されているのかもしれません。なぜなら、仮に、2013年 「さる宮内庁の幹部」 が週刊新潮にされた 「むろん、皇太子さまの生前退位や悠仁さまへの譲位は、宮内庁が勝手に判断して、官邸に相談できる案件ではありません。すべて天皇・皇后両陛下の思し召し。すでに天皇・皇太子・秋篠宮の三者による頂上会談でも話し合われ、納得されている話なのです。」 というリークと、今回 「宮内庁の関係者」 がNHKにされた 「天皇陛下『生前退位』の意向示される」 というリークが、二つとも正しかったとすると、13日に報道された天皇陛下の「生前退位」のご意向は、皇太子様ご即位後の悠仁様への譲位を可能にするための準備を開始したいというご意向であるのかもしれず、そうであるとすると、今回の天皇陛下のご意向が、西尾先生が「お待ち申し上げ」ている「御聖断」であるということにもなるからです。

そのため、西尾先生の「もう喉まで出かかってい」ることはぶちまけられないのかもしれません。西尾先生の「もう喉まで出かかってい」る「具体的なこと」とは一体何だったのでしょうか。気になるところです。

本書を読んでこの様なことを考えましたが、本書と『週刊新潮』(平成25年6月20日号)のご一読をお薦め致します。

なお、私としては、天皇陛下が「御聖断」された可能性が出て来た13日以降は、皇太子さまへの御忠言は控えた方が無難であると思います。なぜなら、皇太子様が、「天皇の重責を担い続けることより、雅子妃や愛子さまのことを慮り、一宮家として3人で平穏な生活を送りたい」 と、本当はお考えであるにも関わらず、「評論家の言い成りに皇太子である自分がなったのだと、国民に思われてしまうことは耐えがたいので、評論家の『ご忠言』には意地でも従わない」 と、お考えになってしまい、その結果、「自分が即位後に『生前退位』することは絶対に無い」 と、仰るに至ってしまっては、それこそ一大事だと思うからです。もう、充分西尾先生は皇室の将来を予見し皇室を変革したという栄誉を受けられていると思います(もちろん、皇室が西尾先生のご忠言とは全く関係無しに独自に問題を解決されている可能性は大いにありますが)。御忠言による刺激を皇太子様がお受けになり、逆効果になってしまうことを心配致します。
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