カスタマーレビュー

2016年3月5日に日本でレビュー済み
第一に、生演奏ではない楽器パートもある音響設備を用いた公演だと触れておく。

編成以上の音色の厚みには豊かさに富んだ表現力があり、本来マイクは不要だろう。最終公演として慣熟した声優の歌声も一層心地良く、MCにも顔が綻ぶ。真摯さ伝わるプロの技術で、生き生きとした作品世界が心に蘇った。
アニメはTV版と劇場版の絵柄と衣装が混在し、演奏会を発端とした登場人物の新設定が印象的。
特典収録はその後の楽屋話で、未編集の隠し撮りのような生々しい雰囲気。

会場での臨場感を超え得る画面づくりは、生の体験を逃したファンも嘆かなくていい完成度だった。運指もツボを外さず収められ、ここまで楽しいスコアとの調和は嬉しい誤算。しかし、期待した日替わり演奏の特典収録が半端。そして音楽家を前に首を傾げる表現を内包し冷や汗をかいたアニメとその続編は共に書き下ろしを謳うには無作法。
結果、アニメとその尺が総合的プロデュースバランスの悪さを感じさせ、公演や作品印象にもリスキー。
出演者への罪悪感が伴う苦渋の商品評価だが、ヒーローもの作品に誠実でありたい。
アニメを全否定する意図はなく、プレッシャーへのフォローには好感を持つし、声優の演技力には何度か笑わされた。
ボイパに挑戦したそうだった役柄ご自身のそれが笑って聴ける日が来たら・・・それが私のドリームであり、皆に馬鹿にされたとしても、いくら恥かいたとしても、死ぬまでファン辞めねぇでしがみついていたい。

くコ:彡蛇足
題名に沿うにしろ脚本がネガティヴなのは何故か、前向きな理由を探した。
しかし集めれば年齢も個を彩る人物達で、ディスカッションではなく剣呑な口論を選び、反省会を成功への模索ではなく失敗の責任追及の場としたのは解せない。現実感描写でもやや人への優しさに欠け、開拓意識でも制作者本位に見える。
現実さえ辛苦ばかりではない筈で、既に易々とは拝めない作品だからこそ、特典には心地よさを求めた。
絶賛も批判も等しく偏見から生まれるが、しかしプロである制作側には、批判意見を不平不満だと一笑に付さず氷山の一角の可能性も踏まえた今後の舵取りを期待したい。船頭を得ずしても、プロとは、チームとは何か、出演者の姿に学び刮目して己の全てを顧みて欲しい。
・・・だそうです。
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