カスタマーレビュー

2021年2月18日に日本でレビュー済み
正直、原作ファンとしてはアニメ1期2期は満足には遠かった。
そもそも原作とアニメは別物で、アニメは1期につき12話というサイズに納めねばならない制約があるのだから、原作エピソードのカットだらけでも仕方がないと思ってはみた。原作は原作、アニメはアニメなのだと。
そうは言っても、せっかくアニメになったのに。原作のあれこれのシーンが総天然色になり、動きがついたならどんなにか凄いだろうと期待していたことが、1期2期ではあんまり味わうことができなかった。

だから3期も期待していなかった。原作ファンとして、まあ毎回観ますけど~円盤も買いますけど~どうせアレだろうしね?とタカをくくっていた。まさか3期でアニメ版にド嵌りするとは思わなかった。
まず作画レベルがハンパなく上昇。おもに1期でよくあったギャグっぽいヘタレ作画が消滅。そして様々な動物たち─トナカイ、ジャコウジカ、クズリ(ウルヴァリン)、狼、アムールトラ、犬橇のイヌ、尾形じゃない山猫─の見事な描写。さらに、冷え冷えとして澄み切った空気を感じさせる背景の美しさ。
そして、まさに原作ファンである自分が「この場面がアニメになったら、どうだろう?」と期待した通りの動きや演出。ときにアニメ独自のシーンもチラリと加わったりして、なにげにオリジナリティも主張(笑)
とはいえ12話という制約は相変わらずで、やっぱりカットされたエピソードもあったが、1,2期と違って不満はない。それほど3期全体のレベルが高いから、納得させられてしまったのである。

というわけで、この7巻。25話から28話までの4話収録。
全部、いいッ!!!!!(いや、実は12話全部いいんだが)
26話の氷の張った沼でのお約束シーンがアニメらしいコミカルな動きで描かれたり、1話で行けるんか?!と危惧した28話サーカスエピソードも、見事にまとまっていた。
特に28話では、やっぱり原作のシーンが少なからずカットされていたが、こういう具合に怒濤のノリとテンポでたたみかけて来られちゃうと、もう納得しかない。しかも作画が素晴らしいからなおさらである。
そして27話の「いご草」は、みんな大好き月島軍曹の感動エピソードである。この回では、エンディング映像は黒い背景にスタッフやキャストの名が流れるのみ。いつものアシㇼパさん主体の映像ではないのである。つまり、エピソードの内容に合わせてそうしたのだろうし、キャスト名も「月島軍曹」ではなく「月島基」となっている。
何が言いたいかというと、それほど丁寧に演出を変えている、ということなんである。

結論。
8巻、9巻が待ち遠しくてたまらない。
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