カスタマーレビュー

2024年5月13日に日本でレビュー済み
このゲームはプレイヤーがカスタマイズした戦闘用ロボット=アーマードコア(AC)を操って戦うゲームです。
難しい操作はありません。1度ロックオンボタンを押せば、敵あるいは貴方の命が尽きるまで追跡します。
貴方は引き金をひくだけで結構です。
魅力的なストーリーと個性的な敵キャラクターが、払った金額だけの楽しさを提供してくれます―――

本作にはロックオンアシストが採用されており、前作までの視点移動の困難さが解消れています。
一方で、機体を自由に動かす楽しさが損なわれ、最適な操作は自動操縦を活かしきった先にしかありません。
機体のカスタマイズを理解し、操作スキルを高めるという喜びは失われています。
過去作品ではトッププレイヤーの動きを目指してプレイスキルを磨いていたものが、今ではそのトッププレイヤーすら自動操縦をどうやって活かすかということしか考えていません。
この作品をプレイするということは、ストーリーを楽しむ対価として、自動操縦を活かすための道具になるということです。
作中では人の生き死にを扱う作品でありながら、プレイヤーは道具にしかなれません。
レイヴン、自由意志の象徴と作中で嘯きながら、自動操縦の籠から出ることは不可能です。

――主人公の魂を薪として世界の燃料にする―――
フロムソフトウェアは、その魂(ソウル)そのものがこの10余年で変質してしまったのでしょう。

残念ながら、ここに私の魂の場所はありませんでした。
過去のフロムソフトウェアが作中のキャラクターに語らせた「人間の可能性」を製作者自らが否定して自動操縦を実装させた、残念なシリーズ最新作があるだけです。
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