カスタマーレビュー

2022年4月14日に日本でレビュー済み
SOLEILの音楽はまさに革命的。2000年代以降、真に伝説的バンドに出会う機会は少ない。音や言葉には流行りがあるので、その時代にあったミュージシャンはたくさん登場して来たが、ブームの裏側で音楽そのもの在り方・手法をゴソッと変えてしまう衝撃波を持ったミュージシャンはそう多くはない。ノージャンルが叫ばれる昨今、そのこと自体頭で考える音楽は結局煩わしい。SOLEILを聴いた瞬間「何だコレ!?」と、モヤモヤが解きほぐされて、やられてしまった。僕が音楽に浸り始めた70年代後半、FMラジオを聴いてステレオってスゲェと思ったあの衝撃を突如思い出した。あの何も知らずに、極少数のニューミュージシャンが作り出した音に訳もわからず高揚し、ラジオに聞き耳を立てた頃。サンプリングやダブリングなど今では当たり前の手法をみんなあれこれ語り出したのはその後の話で、それからみんな随分と頭デッカチになったものだ。今時これほど「音が左右から流れてる」楽しさを体感できる音楽はない。恥ずかしながらSOLEILを知ったのはつい最近。この「STEREO」以前にアナログと言うステップがあったことを知ってさらに驚き、聴いて納得。SOLEILの音楽は懐かしいメロディーのリバースであるけれど、同時に日本のPOP黎明期の再生だ。あの頃を思い出せ!と言われているような気がした。だからこそ現代娘それいゆちゃんの14〜16歳の歌声が骨身にしみる。ファンになったばかりなのにすでに解散って寂しい気もするが、その一方で色褪せずに封印されることに安心も感じた。まだ聴いていない人、特にニューウェーブ世代は絶対に聞くべし。
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