カスタマーレビュー

2020年4月25日に日本でレビュー済み
宇宙に出た人類は戦いに明け暮れている。戦闘マシンを駆り戦うレドは、戦いの最中に敵に襲われて、地球にひとり下り立ってしまう。
レドはそこで、回遊船団ガルガンティアの異質な生活や風習に触れ、生活に勤しむ人達に感化されていく。
ガルガンティアは陸の無い世界で船を繋ぎ、船上で農場や牧畜まで行って、世界を形作っている。そんな独特に見える世界観は気を引きます。
でも始まりはまさに「オーガス」、そして此処彼処に漂う「レイズナー」の気配。人物設定は「ナウシカ」アイテムは「ラピュタ」もある。そんなかんなで気づいてみたらオリジナリティーなんてさっぱり無い。過去作の亡霊ばかり。
第四話からは文化体系無視の要素が散見。いえ、片っ端から変。火薬ってどう手に入れるんだろう...みたいな海世界を設定にした近未来大冒険の謎は今作でも納得に至らない。
更に萌えが混入。呼応するように展開鈍化、更に説教臭く、冒険心の無い語りに安っぽいままごとが続く。
キャラの泣きのタイミングから行動選択も変だし、キャラが多すぎて処理できなくなったか、「あのキャラならここで...」にさっぱり答えてくれない。
あげくガルガンティアは異邦人に興味が無いので、設定は尽く崩壊していく。台詞に矛盾も多々あるし、もう観ていて焦れるばかり。ヒロインがぐちぐちし始めたら、もう観ていられない。キャラ破綻したこっぱずかしい演技に気分は非常に冷めてくる。
後半は敵の正体などになかなかのオチを見るけれど、戦闘に明け暮れて、生まれながらに感情乏しく育ったレドが人並み以上に感情を吐き出すのには、さすがに作り手、見失ったね...と諦めさえ感じました。
終盤の決死の戦いは唐突でスケール小さくて敵の存在感があまりに弱すぎますが、まあまあ画として見応えあり。しかし、大事にするものや犠牲にしたもの、選ぶこと、信じること、決断のタイミング、全てが何かズレてる。そして地球の人には人知を超えた事態なのに理解早く、戦え過ぎる。「ダンバイン」などに有った、死の痛みや死が遺すものもさっぱり無く、さらっと垢抜け。
ガルガンティアは海賊にも"死"はあり得ないとして来たのに最後は殺戮の嵐。"死"はやはり尊ばれず。殺戮ゲームより遥かに死が軽い。
凡作です。
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