カスタマーレビュー

2017年11月22日に日本でレビュー済み
トロフィーコンプはまだですが、真EDまでクリアしたので感想を書かせて頂きます。タイトルや概要を見てもどういう内容のゲームかよく分からず、実際にプレイしても説明が難しいと言われていますが、正気を疑われそうですが私はインセプションの世界設定にガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのキャラクターと作風を足して下ネタをぶっかけたゲームだと思いました。そして信じられないことに、大傑作でした。

現実に良く似た仮想世界がテーマと書くとマトリックスの方が連想されるかもしれませんが、カリスマ的な個人ではなくあくまでチーム(ジャッジメント7)が主体、現実世界と時間の流れが違いその設定を活かしたストーリー展開、個々のメンバーの内面が仮想世界に反映されてトラブルが増えていく、といった点からインセプションで例えさせてもらいました。あの映画のこれらの要素が大好物だったので、このゲームもすぐにハマりました。

登場人物も魅力的で、ストーリーが進む中でそのキャラの人となりや過去の出来事が徐々に明らかにされチームの結束が強くなっていくさまは、宣伝でも触れられているレッド・エンタテインメントがかつて製作に関わったサクラ大戦を彷彿とさせます。それでもあえてGotGの方で例えたのは、サクラは帝国華撃団が軍組織であるという特性上、和気藹々としつつも基本的には硬派(悪く言えば堅苦しい)なノリだったのに対し、本作は「変態」や「肉ブタ」といった蔑称がジャッジメント7内で常に飛び交い、シリアスな場面でもギャグを挟んで崩していくという作風だったからです。一歩間違えば作品全体がグダグダになる可能性もあったと思いますが、キャラ造形の基本部分が本当にしっかりしていたので、この試みは見事に成功しています。

そして下ネタです。先ほど触れたギャグの半分以上を占めるのが下ネタです。女性の裸やシャワーシーンといった直接的なものは実は殆どないのですが、とにかく台詞が下品です。「これCERO:Cで大丈夫だったのか?」とこっちが心配になります。人によっては賛否が分かれる部分かもしれませんが、私は大いに笑わせてもらいました。

欠点を挙げると、事実関係の説明が終わったすぐ後に殆ど同じ説明をもう1度する場面があるなど、プレイヤーへの情報の掲示の仕方がちょっとスマートじゃない所だと思います。特に、普通の作品なら1度しかやらないある展開を後出し的な理屈で何度か繰り返すので、「感動の押し売りのつもりなのかもしれないがしつこいし一種の天丼ギャグだとしても笑えない」と不満を覚えました。ただしネタバレになるので詳しく書けませんが、この不満点についてはゲームを最後までプレイするとちゃんと解消され、不満を感じた分大きなおつりが来ました。

私はサクラ大戦V「以降の」レッド(とセガ)の体たらくに非常に憤慨しており、2017年にとうとうレッドがサクラの版権から外れたという事で、かなり酷い言い方ですが死に水を取るつもりでこのゲームを購入しました。しかし、まだレッドは面白いゲームを作れるんだ、作る気概があるんだという事が分かり嬉しかったです。ゲームの舞台は夏ということで実際の発売日とはズレてしまいましたが、夏に定期的に遊びたいと思わせる、とても素敵な作品でした。

※12月20日に追記
他の方がレビューで書かれていたスキップ機能の遅さですが、アップデートで「次の選択肢あるいは次章までのスキップ」が実装されました。これで真EDやトロフィーコンプも随分と楽になると思います。個別キャラのイベントを全て見た上でクリアするとある面白いおまけが解放されるので(尾張のおまけがあまりにも下らなくて爆笑しました)、普段トロフィーに興味が無い人にも是非とも頑張って欲しいです。また、4章の最後までプレイ出来てセーブデータを製品版に引き継げる体験版も配信されました、丁度物語が大きく動き出して面白くなる所なので、興味がありつつもどんなゲームか分からなくて不安という方は、この体験版をプレイしてみる事をオススメします。
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