カスタマーレビュー

2020年1月13日
原題は'The Genius in All of Us'
直訳するならば「我々の全員が持つ天才的才能」といったとことでしょうか。

20世紀には知能の遺伝的要因の大きさを主張するような研究が数多くなされてきましたが、それらに対するカウンターパートを理路整然とまとめ上げた本です。
本書のスタンスは冒頭の中の一文が端的に示しています。
「才能はものではなく、プロセスである。」

筆者は、遺伝が能力の差に繋がる可能性自体は否定はしていません。
しかし、「いわゆる『天才』呼ばれるような人たちの能力の本質は、その『訓練』にある」というメッセージを、客観的な研究結果を根拠にして雄弁に語っています。

教員として、親として、教育に携わる人には是非一読してほしい内容です。

ちなみに約400頁とやや厚い本ですが、後ろの200頁は引用文献と注釈がまるっと占拠しています。
この手の本は和訳される際にこうした引用文献がカットされることも多いようですが、きちんと付けてくれている早川書房の姿勢には感銘を受けます。
おかげで本書は「知能に関する文献リスト」としても有効に活用出来ます。
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