一巻目では、犯人たちが一生懸命に犯行をやるのだけど、それがやってみると意外と大変って言うのが面白かった。
犯人たちが、非常にまじめに犯行を行う(笑)のだけど、それを見ている読者からすれば「こんな変なことを一生懸命にやっていてすごく面白い!」となった(蝋人形作ったり、包帯巻いてチェックインしたりしてね)。
しかし、二巻の悲恋湖あたりから、ちょっとギャグに走り過ぎている気がする。
犯人たちが狂気的な犯罪を演出するため、一生懸命に犯行をすることを笑っていたはずなのに、犯人たちが無理やり面白いことを言って読者を笑わせようとしている。例えば、悲恋湖の「S・Kネタ」や「遠野劇団」。
また、トリックその物の大変さや白々しく演技しなくちゃいけないことではなく、犯人のプロフィールをネタにすることが多くなった。タロット山荘の「東大出の俺が…」や、金田一少年の殺人の「テレビプロデューサーとして金田一が犯人という絵を撮る」、仏蘭西銀貨殺人事件の「デザイナーとしてトリックを完成させて見せる」みたいな。
「犯人が精一杯に頑張って犯行を行って、それを見て、読者がつい笑ってしまうってのがいいのであって、犯人がシュールギャグで笑いを取りにいってどうするよ!」というのが、私の一巻から四巻までの感想です。
そして、今回の四巻目も、犯人に無理やり面白いことを言わせる方向に…。「高遠テンション上がる」とか「無罪大学!」とか。もちろん、面白くないことはないけど、そっちじゃないんだよな…(個人的に)。
もっと「カラスの死体ってどうやって手に入れるんだ…!?」とか「凶鳥の命の衣装を着て、窓を割って、宗像今日子の人形を担いで男たちから逃げるのって大変やん。おばさんだけど筋トレしなくちゃ」みたいな、実際にやるとしたら結構大変ネタを入れてくれたら、初期みたいな面白さになるのではないかな、と思ってます。
もちろん、「鶏の血で文字を書くのって生理的に嫌」とか「プロパンガスが重い!」など四巻でも実際にやってみると大変ネタはあったので、それなりに笑えました。
ただ、何度も言いますが、予備校教師とかそういう職業をネタにするのではなく、意外とやってみると大変な犯行ってところをネタにする方が個人的には面白くなると思います。
- フォーマット: Kindle版
- ファイルサイズ: 59842 KB
- 推定ページ数: 163 ページ
- 出版社: 講談社 (2018/11/16)
- 販売: 株式会社 講談社
- 言語: 日本語
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