ロシアによる侵略をニュースで見て、本書を思い出し購入しました。
扱っているのが古代から20世紀までで、21世紀の話は出てきません。
非常によく練られた、落ち着いた読みやすい文章で、二日間で読み終えてしまいました。
ロシアの一部だろう位に思っていたらとんでもないハナシで、様々な要因で長年独立を志すも果たせない歴史を知りました。
また、地続きで大国に囲まれた国家の苦労は島国で暮らす私には想像を絶するものがありました。
副産物として旧ソ連の悪行(と言って良いと思います)の一端にも触れることが出来、以前ソルジェニーツィンの本を読んだことがある身としてはさもありなんと感じました。
紙の本は現在プレミアムがついているようですが、電子書籍なら定価で買えますのでウクライナ初心者やロシアを知りたい方にオススメいたします。
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物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国 (中公新書) Kindle版
ロシア帝国やソヴィエト連邦のもとで長く忍従を強いられながらも、独自の文化を失わず、有為の人材を輩出し続けたウクライナ。不撓不屈のアイデンティティは、どのように育まれてきたのか。スキタイの興亡、キエフ・ルーシ公国の隆盛、コサックの活躍から、一九九一年の新生ウクライナ誕生まで、この地をめぐる歴史を俯瞰。人口五〇〇〇万を数え、ロシアに次ぐヨーロッパ第二の広い国土を持つ、知られざる「大国」の素顔に迫る。
- 言語日本語
- 出版社中央公論新社
- 発売日2002/8/25
- ファイルサイズ6753 KB
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
ロシア帝国やソヴィエト連邦のもとで長く忍従を強いられながらも、独自の文化を失わず、有為の人材を輩出し続けたウクライナ。不撓不屈のアイデンティティは、どのように育まれてきたのか。スキタイの興亡、キエフ・ルーシ公国の隆盛、コサックの活躍から、一九九一年の新生ウクライナ誕生まで、この地をめぐる歴史を俯瞰。人口五〇〇〇万を数え、ロシアに次ぎヨーロッパ第二の広い国土を持つ、知られざる「大国」の素顔に迫る。 --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
黒川/祐次
1944年(昭和19年)、愛知県に生まれる。東京大学教養学部卒業。外務省入省後、在モントリオール総領事、駐ウクライナ大使・駐モルドバ大使(兼務)、衆議院外務調査室長などを経て、現在、駐コートジボワール大使、駐ベナン・ブルキナファソ・ニジェール・トーゴー大使(兼任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
1944年(昭和19年)、愛知県に生まれる。東京大学教養学部卒業。外務省入省後、在モントリオール総領事、駐ウクライナ大使・駐モルドバ大使(兼務)、衆議院外務調査室長などを経て、現在、駐コートジボワール大使、駐ベナン・ブルキナファソ・ニジェール・トーゴー大使(兼任)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_shinsho版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B00LMB05GK
- 出版社 : 中央公論新社 (2002/8/25)
- 発売日 : 2002/8/25
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 6753 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 277ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,663位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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2002年発行の新書版を持っています。買ったのはロシアがクリミアを併合した8年前の2014年。ロシアがウクライナに侵攻した今(2022年3月)、再び手にしました。いま思えば、その当時の帯の文句「ロシアが影響下におこうとするのはなぜか?」はカルト的でたいへん的を得ていたことに気付きます(写真参照)。著者は元駐ウクライナ大使の黒川裕次氏。首都キエフを除いて2002年の時点で地名にハルキフ、ザポロージャ、ドネツィク、リビウ(露名リボフ、ポーランド語名ルブフ、独語名レンベルク)などウクライナ語地名を用いるなど、ウクライナ寄りの論調です。ラフに再読して確認したのは、ロシアの源基(キエフ・ルーシ)でありながらも、モンゴル、クリミア汗国、オスマン帝国、リトアニア、ポーランド、ロシア、ハプスブルク帝国等に蹂躙されたその複雑な歴史。それによってウクライナという国、ウクライナ人という民族が決して一枚岩ではないことです。とりわけ西部と東部とでは宗教(ユニエイト東方カトリックと正教)も言葉(ウクライナ語とロシア語)も異なります。さらには領土内に40以上の民族が暮らす多民族国家であり、内訳はウクライナ人が78%、ロシア人が17%、クリミアタタール人やゼレンスキーもその一人であるユダヤ人などその他5%という構成です。しかし、ウクライナ独立にあたって、ソヴィエト時代の恣意的な国境線(構成共和国の国境)をそのまま独立後の国境としてしまったこと、そこに根本的な問題があると思います。さて、最終章の第八章では独立後のウクライナについて、その前途は多難が予想されるものの、①その面積と人口から大国となりうる潜在力②地政学的な重要性→「ウクライナが独立を維持して安定することは、ヨーロッパ、ひいては世界の平和にとり重要である。それは西側諸国の認識であるが、中・東欧諸国にとってはまさに死活の問題である」の2点を挙げています。①はともかく②はたいへん重要な指摘です。しかし、いま大きな問題となっているのは、本書には書かれていない『その後の20年』です。この間ウクライナの政情は安定していたとは言えず、大統領は親ロシア派と親西欧派との間を揺れ動き、2017年にはクリミアはロシアに奪還され(もともとはロシア連邦共和国内の自治共和国だったが、1950年台に当時ソ連首相だったニキタ・フルシチョフによってウクライナにプレゼントされた)、また東部の一部はロシア系住民に実効支配されるなど、著者の楽観的予想とは裏腹な歴史を刻んできました。さて、現時点における本書の立ち位置は、ウクライナの歴史とは?、ウクライナという国とは?、ウクライナ人という民族とは?、ウクライナ国民(ウクライナ人+ロシア人+その他の民族)とは? を知るための基礎的な一冊ですが、現状を理解・考察するにはいささか物足りないというところではないでしょうか?追伸)著者の黒川祐次氏は現在78歳、2002年の発刊から現在まで20年間の事象を加えた増補版を上梓していただければと思う次第です(2020年4月21日)。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年12月25日に日本でレビュー済み
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歴史的に見ると、ロシアがいかに傍若無人なジャイアンで、ポーランドがいかに卑怯な裏切りをするスネ夫なのがよくわかる内容。かなり詳しく調べてあって参考になる。
ロシアもポーランドも好きな国だけど、ちゃんと裏表は理解しておく出来だと思った。
個人的にスラブ糸ではウクライナが一番好きなので、日本とウクライナを脳内変換しながら一喜一憂して読んでみた。中国と韓国にハラスメントされてる日本、そんなイメージで読むとわかりやすいかも。でも、ウクライナのほうが遥かにひどい目にあってる。
知人のロシア人もウクライナの悪口多いし、こうやってウクライナ側から歴史を見てみると、なんだかんだ言ってやっぱり今のロシアは昔のロシアと同じなんだな、と思った。兄弟でいうと、ただのわがまま長男って感じ。笑えない。
ロシアもポーランドも好きな国だけど、ちゃんと裏表は理解しておく出来だと思った。
個人的にスラブ糸ではウクライナが一番好きなので、日本とウクライナを脳内変換しながら一喜一憂して読んでみた。中国と韓国にハラスメントされてる日本、そんなイメージで読むとわかりやすいかも。でも、ウクライナのほうが遥かにひどい目にあってる。
知人のロシア人もウクライナの悪口多いし、こうやってウクライナ側から歴史を見てみると、なんだかんだ言ってやっぱり今のロシアは昔のロシアと同じなんだな、と思った。兄弟でいうと、ただのわがまま長男って感じ。笑えない。
2019年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私たち日本人にとって、ウクライナはあまり馴染みのない国ではないでしょうか?
1861年ロシア帝国では農奴制が廃止されましたが、農民の経済状況は悪化して、ウクライナからは多数の農民がロシア極東地方へ移住しました。1914年にはロシア人の二倍にあたる200万人のウクライナ人が定住していたそうです。現在でも、ロシア極東地方の住民は、過半数がウクライナだといわれています。
この本では、ウクライナの大地に勃興したスキタイ人、中世ヨーロッパ最大の版図を誇ったキエフ・ルーシ公国、有名なコサックの活躍。そして、ロシア帝国とオーストリア帝国による支配へと続きます!
第一次世界大戦とロシア革命により独立運動が起こりましたが、結局ボリシェヴィキに圧倒されてソ連に組み込まれました。その間、強引な農業集団化と穀物調達により、300万~600万人の餓死者が出たとの推計もあります!
最終章では、1991年8月24日のウクライナ最高会議の独立宣言にならって、多くの共和国が独立宣言をしたことによりソ連は事実上解体したとのべています。ただし、この独立は「棚ぼた」的なところもあり看板だけ替わって中身はほとんど変わらない状態とのこと。
現在のウクライナは、クリミア半島のロシア併合や東部のロシア系住民によるロシア編入運動と前途多難です。
ただし、人口5000万人を有し、鉄鉱石にも恵まれ、工業・科学技術面では、かつてはソ連最大の工業地帯であり、農業では「ヨーロッパの穀倉」の地位を取り戻し、大国になる潜在力があるとのこと。地政学的にも重要性を増すであろうとのこと。苦難の歴史から得た知恵でのりきっていくことを心から願っています。
1861年ロシア帝国では農奴制が廃止されましたが、農民の経済状況は悪化して、ウクライナからは多数の農民がロシア極東地方へ移住しました。1914年にはロシア人の二倍にあたる200万人のウクライナ人が定住していたそうです。現在でも、ロシア極東地方の住民は、過半数がウクライナだといわれています。
この本では、ウクライナの大地に勃興したスキタイ人、中世ヨーロッパ最大の版図を誇ったキエフ・ルーシ公国、有名なコサックの活躍。そして、ロシア帝国とオーストリア帝国による支配へと続きます!
第一次世界大戦とロシア革命により独立運動が起こりましたが、結局ボリシェヴィキに圧倒されてソ連に組み込まれました。その間、強引な農業集団化と穀物調達により、300万~600万人の餓死者が出たとの推計もあります!
最終章では、1991年8月24日のウクライナ最高会議の独立宣言にならって、多くの共和国が独立宣言をしたことによりソ連は事実上解体したとのべています。ただし、この独立は「棚ぼた」的なところもあり看板だけ替わって中身はほとんど変わらない状態とのこと。
現在のウクライナは、クリミア半島のロシア併合や東部のロシア系住民によるロシア編入運動と前途多難です。
ただし、人口5000万人を有し、鉄鉱石にも恵まれ、工業・科学技術面では、かつてはソ連最大の工業地帯であり、農業では「ヨーロッパの穀倉」の地位を取り戻し、大国になる潜在力があるとのこと。地政学的にも重要性を増すであろうとのこと。苦難の歴史から得た知恵でのりきっていくことを心から願っています。
2022年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ユーラシア大陸を縦断(バルト海〜黒海)、横断(シルクロード)する貿易経路の交差点に位置するために、古来から多くの人々、民族が通過してきたウクライナの歴史は、他に陸続きの国よりも複雑な背景があるのだと感じました。
文化や産業の発展については日本との共通点がある記述がいくつもあり、親近感も湧きました。一方で、島国である日本は外敵の脅威にされされる機会は、陸続きの国々のそれと比較すると少なく、文化的遺産やナショナリズムが残り続けるのは当たり前のようにも感じました。
だからこそ、様々な困難を乗り越えてなお存続するウクライナのナショナリズムとは何なのか、というところに非常に惹かれます。民族同士の衝突に幾度となく巻き込まれてきたにも関わらず、この地に脈々と受け継がれ続けるウクライナのナショナリズムに関する考察はとても面白く、その文化に触れてみたいと思い、いつかウクライナに行ってみたいと思わされる1冊でした。
ロシアがウクライナに侵攻したため、その背景とは何なのか、というところを知りたくて読みましたが、武力的に侵攻する国に対する反対という理由だけでなく、シンプルに素晴らしいと思えたウクライナという国に行ってみたいので今後も存続してほしいという理由からもウクライナを応援しています。
ウクライナに1日でも早く平和が訪れる日が来ることを願っています。
文化や産業の発展については日本との共通点がある記述がいくつもあり、親近感も湧きました。一方で、島国である日本は外敵の脅威にされされる機会は、陸続きの国々のそれと比較すると少なく、文化的遺産やナショナリズムが残り続けるのは当たり前のようにも感じました。
だからこそ、様々な困難を乗り越えてなお存続するウクライナのナショナリズムとは何なのか、というところに非常に惹かれます。民族同士の衝突に幾度となく巻き込まれてきたにも関わらず、この地に脈々と受け継がれ続けるウクライナのナショナリズムに関する考察はとても面白く、その文化に触れてみたいと思い、いつかウクライナに行ってみたいと思わされる1冊でした。
ロシアがウクライナに侵攻したため、その背景とは何なのか、というところを知りたくて読みましたが、武力的に侵攻する国に対する反対という理由だけでなく、シンプルに素晴らしいと思えたウクライナという国に行ってみたいので今後も存続してほしいという理由からもウクライナを応援しています。
ウクライナに1日でも早く平和が訪れる日が来ることを願っています。