やはり山岸涼子さんといえば、何といっても、「日出処天子」でしょう。この連載後、一時期、山岸さんの画力が落ちたような気がしたのですが、再び山岸さん自身が、バレエを始めた事によって、心に潤いができたのでしょうか。とても、綺麗な絵だと思います。また多様な顔を描けるのも強みだと思います。
この作品でも、バレリーナとしの素質があり将来を嘱望されている姉の千花(ちか)、そんな姉を尊敬しながら、自信がもてずにいる妹の六花(ゆき)たとえ子供でも、バレエダンサーになる事を夢見ている彼女たちの道は険しく、ほんのひとにぎりの人しかバレエダンサーとし成功しないという過酷な現実がそこにはあります。
妹のクラスの転校生で、空美(くみ)という女の子もその1人で、彼女の家庭は悲惨なものですが、バレエにかける情熱には圧倒されます。読者を飽きさせる事なく読ませてしまう力のある、そして意外な展開にはショックを受けました。1〜10巻まで読んで、2部の1巻を買う予定です。いつか、空美(くみ)も登場してくるでしょう。それを思うとドキドキします。
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舞姫 テレプシコーラ 1 (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ) コミック – 2001/6/23
山岸 凉子
(著)
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- 本の長さ222ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2001/6/23
- ISBN-10488991787X
- ISBN-13978-4889917871
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2001/6/23)
- 発売日 : 2001/6/23
- 言語 : 日本語
- コミック : 222ページ
- ISBN-10 : 488991787X
- ISBN-13 : 978-4889917871
- Amazon 売れ筋ランキング: - 403,989位コミック
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- 2008年9月16日に日本でレビュー済みAmazonで購入
- 2016年8月4日に日本でレビュー済み鬼才、山岸涼子氏が、バレエを巡る少女たちの成長を描いた作品です。
雑誌ダヴィンチに2000-2006年まで連載されたもので、本作品は第1部にあたり、2部は2007年より連載されました。
表題の「テレプシコーラ」は、ギリシャのアポロンの眷属である舞踏の女神の名から取られたとのことでした。
主人公は小5の六花(ゆき)と小6の千花(ちか)の姉妹で、著者が札幌出身のためか北の国にちなんだ名前となっているようです。
妹の六花はおっちょこちょいののんびり屋、姉の千花は早熟な天才として描かれています。
二人は母の運営するバレエ教室で腕を磨いていて、成長していく姿を3年のスパンで追っていました。
バレエは一般には中々馴染みの薄い競技ですが、技術面や人物像、世界観が丁寧に描かれていて引き込まれました。
主人公である「六花」目線から見ると時にいじわるな人もいますが、単純な善悪では描かれずに、善悪を超越した部分や人の世の残酷さや美しさなども鮮やかに描き出していました。
環境に恵まれた主人公と対比するように、才能に恵まれたものの虐待と極貧の中で足掻く同級生の少女が登場し、強く優しかった姉が実は苦しみの中で歯を食いしばって生きてきたことが後に明らかになるなど、重層的な世界が広がっていました。
物語はこのように背後の闇を暗示しながら展開しますが、それでも結末は希望と温かみを感じさせ、読後感は良いものでした。
評者は子供の頃からこの著者の作品が好きで、「日出る処の天子」や「白眼子」など今でも時々読み返しています。
年を経るごとに筆は一層冴え渡り、今も目が離せません。
本書も読み応えがある良作でした。
- 2007年5月16日に日本でレビュー済みAmazonで購入朝日新聞で紹介されていた「体が出来上がらなければ何一つできないのがバレエ。バレエを知らない人にも、実際のバレエってこうなんだと納得させたい」 という、自らもバレエ経験者である山岸さんの熱い想いが伝わってきて、読みたくてたまらない気持ちになって一気に10冊すべて購入しました。
主人公たちを取り巻く環境(受験・イジメ・それぞれの家庭環境など)が現代の時代背景で描かれているところがとても興味深く、バレエも時代と共にレッスン方法や筋肉の使い方なども進化しているのがよく分かります☆
読んでいると”そうそう!””あるある!!”などと共感できる場面も多く、読んでいて楽しいです。
- 2015年9月22日に日本でレビュー済み本書と同じ著者によるバレエを題材にした『アラベスク 〈全4巻〉白泉社 文庫完結セット [コミックセット』を読み終えてから、本作を読んだ。本作の内容だけをレビューするのが本来かもしれないが、両作を比較することによって、本作の特徴を浮かび上がらせたい。なお、第2部の内容も含まれている。
まず、『アラベスク』ではソ連が舞台だが、本作では日本が舞台となっている。1970年ごろ、トップレベルのバレエについて描くのであれば、ソ連もしくはフランスあたりが妥当で、日本では無理な話だった。しかし、1990年代の後半あたりから、日本人がローザンヌなどのコンクールで入賞したり、世界的なバレエ団に日本人が踊り手で在籍し活躍することも稀でなくなり、日本国内でも少なくないバレエ教室が運営できるようになったことなどを考えると、日本を舞台にすることが可能になったことも頷ける。
次に、『アラベスク』では、新作を踊ることはあっても、あくまでクラシックに重点が置かれていたが、本作では現実のバレエにおけるコンテンポラリーの台頭が取り入れられていること。これは特に第2部で明らかになる。
三つめ、『アラベスク』は、クラシック中心である以上、一定の型をベースにした踊り手の技術やセンスといったことが描かれるのだが、本作では、振付(コリオグラフィー)が重要視され、振付師もしくは独創的な踊りができるダンサーに重心が移動しつつあることが描かれている。
四つめは、身体的な問題。『アラベスク』ではヒロインの長身が弱点になりかねなかったが、現在においては、女性のバレリーナにもある程度の身長が求められること、そのため、男性も一定の身長などが要求されること、それを実現するための、10代のトレーニング方法などに触れられている。さらには、股関節の開きが重要なことを含め、かなり解剖学的なことに踏み込んだことが描かれている。
五つめは、本作が、単にバレエの技術を教えるだけではない、新たな指導者像を描いたことである。上で触れたトレーニング法や解剖学的な知識に富んだ金子先生や鳥山征一は、その典型だろう。また、金子先生と篠原千恵子の指導法の差も興味深い。
『アラベスク』のレビューでも触れたが、その第1部は従来の少女マンガの延長でしかなかったものの、第2部では、芸術家が表現することに直面した時に抱く葛藤、人間という存在そのものの闇にも迫っている。
そして、30年の時を経た本作は、第1部・第2部を通じて、より深い葛藤と闇に迫りながら、新しいバレエの潮流を取り入れ、さらには、いじめや児童ポルノ、児童虐待といった社会的な問題、拒食症やチケット販売などバレエが抱える問題などを背景に、篠原六花という一人の女性が、自分を見つめ、その可能性を開花させ、成長していく姿を描いている。
見事だとしか書きようがない。
- 2007年6月16日に日本でレビュー済みバレエ漫画で受賞作品ということで新聞にもたびたび取り上げられていたので、バレエを続けている小学生の娘たち用にと1-3巻まで注文しました。が、届いて読んでみると予想以上に性的描写が過激な場面があり、とても娘達には読ませられませんでした。バレエ専門家の鑑賞にも堪える高レベルな内容だけに残念でした。子供に読ませるなら事前に内容をチェックされることをお勧めします。
- 2010年1月16日に日本でレビュー済みあらかじめ、内容を確かめず、小学二年生のバレエを習っている娘に読んでもらおうと思って10巻セットを買いましたが、1巻から3巻まで、ちょっと小学生に見せれないページが出てきて、とっさにカッターナイフでそのページを切り取るはめに。小中学生の親としてはよく内容をたしかめてから購入するべきでした。ふさわしくないページをはずしてから子供に与えました。
- 2006年6月8日に日本でレビュー済みバレエは漫画でしか見たことのないという人から、実際にやっている人まで
この漫画に魅了されるでしょう。バレエを題材にこの漫画に描かれているのは
家族・自立・いじめ・友人。月間ダ・ヴィンチに連載中のこの漫画 まず最初にこのページから読む、という人も多いはず。
- 2014年4月28日に日本でレビュー済みホラーの名手として有名な山岸涼子だが、名作『舞姫 テレプシコーラ』もホラーの要素があることは、あまり語られない。この作品は、主人公篠原六花が子供らしい愛らしさを示しながら成長する正の面と、不安を掻き立てられ続ける負の面がある。この負の面は中盤からカタストロフィを予感させていき、正と負がもつれ合いながらラストに向かっていく。そして正と負のもつれ合いこそがこの作品の基本構造であり、基本構造さえ成り立っていれば、多少ストーリーに関連しない部分があっても、作品の完成度が下がらないという、実に珍しい構造である。
作品の完成度が下がらないのは、登場人物をバレエで繋げた群像劇の要素があるためでもあるが、何より驚かされるのは、序盤において圧倒的な存在感を示した須藤空美が、途中で姿を消して、最後まで登場しなかったことである。実は須藤空美とは、負の面を担当した、構造上の「道具」なのである。須藤空美の不条理な退場により、そして退場後に復帰しないことで、読者は更なる不幸を予感していくのである。
主人公の姉、篠原千花が靭帯切断の重症を負った時は、読者は当然千花の回復を願う。しかしそれでは、千花の破滅を描けない。千花を破滅に導くために、須藤空美は誕生したのである。
そうして完成した『舞姫 テレプシコーラ』が描き出したもの、それはバレエの全てである。プリマを目指す少女の栄光と転落、バレエの将来に悲観する少女の才能の開花と成長、二人の姉妹の間で、光と影が入れ替わり、更に二人の周囲に、バレエに賭けながらも挫折していく少女達を配して、高密度な作品に仕上がっている。世の中には、主役どころか、脇役としても描けない人物が大勢いるが、そのような人々を作品に登場させる苦心をするのも、作家の使命である。『舞姫 テレプシコーラ』がなければ、バレエマンガの主役は未だにプリマを目指す者だけのものだったかもしれない。
第二部で、須藤空美ではないかと思わせるローラ・チャンが登場するが、 ローラは自らの正体を明かすことなく、すっきりしないラストとなっている。第二部自体が本来蛇足なのだが、山岸としては、第二部でローラ・チャンの正体を明かして、「ここに話を持ってきたかったんだ」とは言えなかったのだろう。元々「道具」として配した須藤空美を、ストーリーの環の中に入れてしまえば、正と負の交錯を基本構造とする大一部の構造が崩れてしまう。安易なヒューマニズムに流れなかった山岸は正しい。大三部を書いていないのは正解である。
