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歴史としての現代日本 五百旗頭真書評集成 単行本 – 2008/11/5

5つ星のうち4.3 6個の評価

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▼1996年、当時、神戸大学教授だった五百旗頭真(いおきべ・まこと)先生は毎日新聞の依頼を受けて書評委員になりました。以来、倦まずたゆまず書き続け、気がつくと紙面で採り上げた書籍は、200冊近くなっていました。
▼他紙に比べ制約が少なく、しかも文字数の多い毎日新聞の書評は、単なる感想にとどまらず、筆者に持論・自説の開陳を求めます。専門である政治学、外交史、国際関係論分野の好著を繙きつつ語られる歴史家としての洞察。
▼防衛大学の学校長となった現在も連載の続く五百旗頭先生の書評から130数編を厳選し、6章に構成しなおしました。大きなストーリーに沿って、自分の読書の可能性が広がっていくことを実感できます。
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商品の説明

著者について

五百旗頭真(いおきべ・まこと)
防衛大学校校長、神戸大学名誉教授。
1943年兵庫県生まれ。京都大学法学部卒。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 千倉書房 (2008/11/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/11/5
  • 単行本 ‏ : ‎ 304ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4805108894
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4805108895
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.3 6個の評価

著者について

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五百旗頭 真
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2014年10月31日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    どのような書籍を今後購入するべきかの参考検討するのに役に立ちました。
  • 2024年11月15日に日本でレビュー済み
    五百旗頭氏には失礼かも知れないがもし氏が書店員であればダントツのトップセールスだろうと思う
    各書籍肝のところを的確に記述買わずにはいられない衝動に駆られてしまう
    何とか欲望を抑え購入予定リストに含めるのを数冊に抑えたが購入衝動に駆られてしまうほどツボを押さえた書評である
  • 2019年2月15日に日本でレビュー済み
     2008年の本。五百旗頭真(神戸大学名誉教授)の書評集である。
     曰く・・・
     日露戦争後、陸軍の満州支配を日本政府は容易に抑制できなかったが、伊藤博文の尽力によって一応は軍政を撤廃できた。しかし、陸軍の意欲は機会を見出しては表面化する。この流れにとって第一次世界大戦は最大の機会であり、シベリア出兵はそのエネルギーの噴出といえる。
     対中関係の破綻が日本を対米戦争に導いた。日本が中国との戦争にのめり込んだのは、動乱期の中国に対する認識を誤ったからである。中国の混迷期に近代化に成功して強大となった日本は、この瞬間風速的な対中優位を本質的・構造的なものと誤認した。
     坂の上に向かった明治だったが、「ひとびとという思想」を欠いていた。官あって民なき思想的貧困の中での支えは、人びとのパブリックへの旺盛な忠誠心だった(司馬遼太郎)。
     あらゆる思想はフィクションであり、正義の体系たるイデオロギーの中心には「絶対のうそ」がある(司馬遼太郎)。
     伊藤博文がロシアとの対決は危険すぎるとして妥協を図ったのに対し、小村は満州をロシアに与えても次には朝鮮半島を要求するとみた。小村は満韓交換に幻想をみていない。当時のロシアの国家予算は日本の8倍、陸軍兵力は10倍だった。小村は英国の力を借りることができれば戦えると判断した。
     世界の鉄道利用人口の半分以上を日本が占めているとも言われる。
     米国の大統領制は、憲法を三権に分割し、三者を競わせる。大統領も議会も国民から選ばれ、権威を持つが、互いに相手を服させることはできない。一方、英国で発達した議院内閣制は、国民から選ばれた下院の多数党が首相を選ぶ。首相の作る内閣に率いられた多数党が法案を議会で通す。強い一体的権力となりうる。
     などなど。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2019年2月15日に日本でレビュー済み
     本書は、著者が13年にわたって毎日新聞の日曜版に書き継いだ120編弱の新聞書評に、サントリー学芸賞の選評、学術雑誌に掲載された書評論文などを加え、6つのテーマに沿って再構成した書評集である。

     他紙に比べ制約が少なく、圧倒的に文字数の多い毎日新聞の書評欄は、単なる感想にとどまらず、筆者に持論・自説の開陳を求める。結果的に、専攻である政治学、外交史、国際関係論分野の好著を繙きつつ語られた文章は、単なる書評の域を超えた政治外交論の概説として成立することになった。

     外交感覚や政治への認識を涵養するために、これほど良質な読書案内はそれほど多くない。著者の歴史家としての洞察を示した上質な書評エッセイであり、読む者に、自身の読書の可能性が広がっていくことを実感させる得難い指針となるだろう。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2009年3月30日に日本でレビュー済み
     五百旗頭先生は小泉首相の要請で06年から防衛大学校校長をつとめていますが、ずっと前から先生のような方が防衛大学校校長をつとめていらしたら、去年解任された某空幕僚長のようなヒトも出さずにすんだのかもしれませんが、まあ、仕方ありません。

     ぼくは五百旗頭先生の立ち位置は非常にフェアなものだと思っていますが、実は左右両陣営から批判を受けています。そんなことを考えると、メディア論を扱った『メディアと政治』に関する書評で書かれていた《本書は、メディアが意外にイデオロギー的に中立的であること(だからこそ保守政治家はマスコミが左翼偏向だと不満をもち、反体制派はマスコミが権力の召使いと感じる)、そして多様な集団と関与連絡する包括性を持つことを示す》なんて意味合いの言葉も、ご自身のことを語っているのかな、なんて思います。

     各章の扉には、短い文章が添えられているのですが、それが全部良いといいますか、偏ってない。第一章「歴史の中の日本」では明治維新以降の日本の歩みを《トータルに見れば、自己認識を乱しがちなミドルパワーであった》とし、第三章「変わりゆく戦後日本」では《戦後日本が戦争そのものを否定し、絶対平和主義を志向したのに対し、欧米ではユダヤ人大虐殺の悪を放任した責任を問い、正義のために戦う志向性が強い》と鮮やかに色分けし、第四章「アメリカという例外国家」では日本に対して米国は武力行使をもって開国を迫ったペリーの顔と、友人を演じたハリスの顔をもって接したが《どちらの顔をもって自己表現するにせよ、米国は自らを歴史の神もしくは普遍的価値の、この世における執行者をもって任じているのではないか》と表現しています。
    13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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