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「盛り」の誕生 女の子とテクノロジーが生んだ日本の美意識 単行本 – 2019/4/18

5つ星のうち4.1 24個の評価

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女の子の目はなぜ異常なほど大きいのか?

ルーズソックス、日焼けした肌に茶髪、ヤマンバ、デカ目、インスタ映え……。
日本の女の子たちは、自らのビジュアルを「盛る」ことで特殊なコミュニケーションを行ってきた。それは、デジタルテクノロジーの発展と共に、リアル空間からプリクラやSNSといったバーチャル空間にまで広がりを見せている。この「盛り」とは、いつから行われ、どのように生まれたのか。
「女の子が現実とは違うビジュアルを作り、新しいメディアで公開する技術」を「シンデレラテクノロジー」と名付けた研究者が、いまや世界へその影響を波及させている日本発の文化=「盛り」の全貌を解き明かす! !


【目次】
序章 「盛り」の構造
フランスからの来客
コミュニティで作る個性
バーチャル空間
日本の女の子の「盛り」
「盛り」とテクノロジー

第一章 MORI 1.0 ―渋谷に誕生した「盛り」―
第一節 渋谷に生まれたコミュニティ
茶髪になった同級生
学校の枠を超えたコミュニティ
無線通信技術の歴史
ビジュアルコミュニケーションの暗号
流行は誰が作っていたのか
「型」としての制服
ルーズソックス
「コギャル」評
アメリカ文化への憧れ
渋谷の高校生コミュニティの終焉

第二節 雑誌が作ったバーチャル空間
外見を「極める」女の子
『東京ストリートニュース! 』
ストリート系雑誌
「SHIBUYA109」リニューアル
誰でも理想的な体型
誰でもカッコイイ顔
カリスマ店員
「不可逆」な装い
第二世代のゴングロ
「ヤマンバ」評
全国とつながる渋谷
目立てばよいわけではない
海外からの評価
渋谷の衰退

第三節 「盛り」の誕生
雑誌に記録された「盛り」
プリ帳に記録された「盛り」
憧れと校則の間
組織化されたグループ
高校生「サークル」コミュニティ
「プリ帳」というバーチャル空間
女の子たちのセルフパブリッシング
プリクラの画像処理技術
「盛り」の誕生

第二章 MORI 2.0 ―インターネットの中で拡大する「盛り」―
第一節 ブログというバーチャル空間
革新的ミスコンテスト
いきいきとネタ晴らし
インターネットネイティブ
全国の女の子をつなぐブログ
一般の女の子のブログに百万ページビュー
携帯カメラでファッション写真
ページビュー社会

第二節 プラスチックコスメによる「盛り」
「そっくり」なのに「個性」
つけまつげのカスタマイズ
日本つけまつげ史
つけまつげ先進国
日本カラコン史
サークルレンズ
安全よりデカ目
アイメイクという「ものづくり」
雑誌はブログの総集編
すっぴん褒められてもうれしくない

第三節 プリクラによる「盛り」
プリクラの「デカ目」誕生物語
プリクラのハッキング
盛れ過ぎの坂
「盛り」の民主化
どこかにいる「自分と合う人」
擬態する個性

第三章 MORI 3.0 ―世界へ広がる「盛り」―
第一節 抑制される「盛り」
世界セルフィー旋風
「盛り」の研究プロジェクト
自撮りはしません
「盛り」にむかないツイッター
「盛り」より「気配り」
「自撮り」と「セルフィー」の違い
キャラクター盛り、双子ダンス盛り
ナチュラル盛り

第二節 シーンの「盛り」
ビジュアル型SNS
真似されたい
インスタグラムで本歌取り
保存数というものさし
「シーン」の盛り
「他撮り」が盛れる
非日常性の追求

第三節 アジアに広がる「盛り」
写真映えする韓国文化
オルチャン盛り
オルチャンと韓国の関係
女の子たちの世界進出
「盛り」の魅力

あとがき
脚注
参考文献
索引
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商品の説明

著者について

(くぼ・ゆか)
1978年、東京都生まれ。2000年、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科卒業。2006年、東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了。博士(環境学)。専門はメディア環境学。東京大学先端科学技術研究センター特任助教、東京工科大学メディア学部講師、東京大学大学院情報理工学系研究科特任研究員など歴任。日本の視覚文化の工学的な分析や、シンデレラテクノロジーの研究に従事。2008年『3DCGによる浮世絵構図への変換法』でFIT船井ベストペーパー賞受賞。2015年『シンデレラテクノロジーのための、自撮り画像解析による、女性間視覚コミュニケーションの解明』が総務省による独創的な人向け特別枠「異能(Inno)vation」プログラムに採択。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 太田出版 (2019/4/18)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2019/4/18
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 360ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4778316630
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4778316631
  • 寸法 ‏ : ‎ 12.9 x 2.5 x 18.9 cm
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.1 24個の評価

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日本女性の美意識が丹念にまとめられている
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日本女性の美意識が丹念にまとめられている
仕事で20代女性をターゲット層とした商材を取り扱うことが多々あり、後学のためにも購入。一読しました。タイトルにもある通り、「盛り」について詳細な記載がありますが、それに止まらず、日本女性の美意識について、細やかな点まで文献による調査、取材によって得た当事者への聞き取り(一次情報)が非常に細やかにまとまっており、その上で変な解釈が入っていないため、非常に読みやすいです。(少し分厚いですが、自分の場合は3時間ほどで読み終えることができました)「なぜ盛るのか」「なぜ皆、同じような顔になるのか」「なぜ韓国好きになるのか」「なぜ自撮りから、他撮りに?」などといった、日本人女性に向けられがちな疑問について、当事者たちが言語化できていない点についても詳細に言語化している点、著者の大きな功績だと思います。
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2019年6月30日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    顔黒!付けまつげ!プリクラ!等々。
    テレビや雑誌でしか知らなかった者にとって、なんと衝撃的な本。
    こだわりがあったり、自己主張があったり、ただの真似では無かったり、
    知らない世界を実感するする事ができた。
    徹底的に調べ上げた素晴らしい本「盛り」の誕生。
    ワクワクと読み進むことができた。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2019年12月15日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
     本書は、日本の若い女性の間に広がった、特定のビジュアルコミュニケーションの行動を追ったものだ。90年代半ば以降のデジタルテクノロジーの発展により、化粧、服装、ライフスタイルなどのビジュアルを、所属するコミュニティの基準に従って相対的に作る女性が目立つようになる。ここでポイントとなるのは、それらのビジュアルがバーチャル上のものであること、また彼女らは「個性」を出そうとするがそれは絶対的な個性ではなく、コミュニティとの関係で作られる相対的な個性であるという点だ。
     このような彼女らの行動を著者は「盛り」と名付け、これに関与する三つの技術(ネット上のコミュニケーション技術、自分を撮影して加工するデジタル画像技術、つけまつげやカラーコンタクトなど生体を模倣するプラスチック成形技術)の進化を追いながら、「盛り」の文化の変遷を考察していく。そこでは、高校生をモデルとしたファッション雑誌、一度に複数枚を印刷して友達同士で交換するプリクラ写真、渋谷で大流行したアパレルショップ、特定のサークルコミュニティ、そしてSNSやブログなどが紹介されていく。
     著者は、日本の女性のコミュニティ手法が、今後のインターネット社会におけるコミュニティ形成のあり方の一つのモデルになる可能性を指摘する。女子高生の流行が企業組織論まで話が広がったりなど、少し話が飛躍しすぎに思う箇所もあるが、研究内容としてはユニークで興味深く読むことができた。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2019年6月6日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    本屋の店頭に平積みされている本書を見て、Amazonで購入しました。
    日本の若い女の子のファッションやメイクをテクノロジーの進化(デジタル革命)が生んだ美意識としている。
    大人から見ると、個性の無い”ガングロ”・”現実離れした大きな目”は、女の子本人は”自分らしさ”を主張する”盛り”であり、日本古来の価値観と通ずるものがあるらしい。
    男性の大人には分からない世界を科学的に分析している視点が面白い。
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2019年6月30日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    仕事で20代女性をターゲット層とした商材を取り扱うことが多々あり、後学のためにも購入。一読しました。タイトルにもある通り、「盛り」について詳細な記載がありますが、それに止まらず、日本女性の美意識について、細やかな点まで文献による調査、取材によって得た当事者への聞き取り(一次情報)が非常に細やかにまとまっており、その上で変な解釈が入っていないため、非常に読みやすいです。(少し分厚いですが、自分の場合は3時間ほどで読み終えることができました)
    「なぜ盛るのか」
    「なぜ皆、同じような顔になるのか」
    「なぜ韓国好きになるのか」
    「なぜ自撮りから、他撮りに?」
    などといった、日本人女性に向けられがちな疑問について、当事者たちが言語化できていない点についても詳細に言語化している点、著者の大きな功績だと思います。
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    5つ星のうち4.0
    日本女性の美意識が丹念にまとめられている

    2019年6月30日に日本でレビュー済み
    仕事で20代女性をターゲット層とした商材を取り扱うことが多々あり、後学のためにも購入。一読しました。タイトルにもある通り、「盛り」について詳細な記載がありますが、それに止まらず、日本女性の美意識について、細やかな点まで文献による調査、取材によって得た当事者への聞き取り(一次情報)が非常に細やかにまとまっており、その上で変な解釈が入っていないため、非常に読みやすいです。(少し分厚いですが、自分の場合は3時間ほどで読み終えることができました)
    「なぜ盛るのか」
    「なぜ皆、同じような顔になるのか」
    「なぜ韓国好きになるのか」
    「なぜ自撮りから、他撮りに?」
    などといった、日本人女性に向けられがちな疑問について、当事者たちが言語化できていない点についても詳細に言語化している点、著者の大きな功績だと思います。
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    8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2019年6月8日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    盛りが絶対的な美を目指すものではなく、ビジュアルコミュニケーションの手段であることがよく理解できました。
    女の子たちの行動と技術が双方向に作用して、盛りがどんどん変化していく様子が大変興味深かったです。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2020年4月13日に日本でレビュー済み
    これは、1990年代以降のメイク、ファッション、更には(撮影)シーンを手段として行われる女の子の「盛り」行為について、その変遷と「なぜ?」を研究した本である。

    通読した上で自分なりにまとめてみると、それは彼女たちが「他者(社会)承認」を求めた運動なのだと理解した。
    90年代初期の渋谷グループは、学校を超えた仲間内での「他者承認」を、続くヤマンバは渋谷の街中で取材対象を探すegg、kawaiiなどの雑誌記者へのシグナル強化に走り、その先の雑誌を通した「他者承認」を求めた。
    さらにその後の「デカ目」期では、ガラケー低解像度画像&ブログコミュニケーション環境で最適な「目」周りでの「盛り」達人度で「他者承認」を、続くスマホ&SNS時代は撮影シーンも含めた「盛り」で、、、というふうに、ツールが変わり形態は変遷するが、全てはかわいいやイケてるという好意的な「他者(社会)承認」を求めてのことだった。

    その「他者(社会)承認」を得るための「盛り」の生態系も、守破離の構造(一般に共有されている型を「守」り、その細部で型を「破」る個性を追求する、それがそれまでの型を「離」れて新たな型を生む)でシーンが形作られており、間口は広く、奥深くなっていて、(海外のような)生まれ持った顔立ちではなく、「盛り」の努力とスキルが評価される、広く参加できる民主的な「承認」市場が形成されているのである。

    徹底的に社会的な生き物である人間は、仲間内からの評価・承認(=部族にとって良い動きをしている)をどこまでも求めるように進化してきた。
    しかし今後AI等が発達し人間が「付加価値を出す(貢献する)=社会承認を得る」のがどんどん難しくなっていく社会で、人間同士の「承認」を広く与え合うシステムは、とても重要になってくるのではないだろうか。そのような視点でみると、本書のキャッチーさとは裏腹に、とてつもなく重要な学びがあるのではないかと感じた。
    1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2019年5月10日に日本でレビュー済み
    異様としか思えないほど強調された目元に始まり、ガングロやコギャルファッションまで、私達男性にわからない分野のことをメディアとテクノロジーという視点で「盛り」を冷静に分析した良書。

    「盛り」を特殊な事例として捉えず、属するコミュニティ内でのみ通じる「明文化されていない文法でのコミュニケーション」の一例と考えているため、その伝播経路や流通、製造技術などまでフラットに視野を広げることができた。

    ギャル文化だけに限らず、ゲーミングパソコンや車をビカビカ光らせたり、アニメキャラの髪や目の色で議論するような『よくわからん尖った人たち』を理解するための思考ツールを手に入れることができた気がする。
    13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2019年6月6日に日本でレビュー済み
    普段当たり前に使っていた「盛る」という言葉やそれに対するアクション、普段疑問にも思わなかった化粧の文化や歴史を、進化するテクノロジーを踏まえ順序を追って分析する筆者の研究視点に感銘を受けた。
    今後ぜひ「盛り」を「数値化」するという難題を達成するところも見てみたいと思った。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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