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米中もし戦わば 単行本 – 2016/11/29

5つ星のうち4.4 425個の評価

◆トランプ政策顧問が執筆!◆
フジテレビ「新報道2001」(11・27)、東洋経済オンライン(11・28)で紹介!
・経済成長のために必要な原油の中東からの輸送ルートは、太平洋地域の制海権をもつアメリカによって抑えられている。
・空母と同盟国の基地を主体にした米軍に対抗するため、安価な移動式のミサイルで叩くという「非対称兵器」の開発を中国は進めてきた。
・南シナ海や尖閣諸島の海底に巨大な油田が発見された。
・南シナ海や尖閣諸島を囲む第一列島線。その内側の制海権を中国は握りつつある。
・歴史上、既存の大国と台頭する新興国が対峙したとき、戦争に至る確率は70%を超える。

経済、政治、軍の内情……。
最前線の情報をもとに、米中戦争の地政学を鮮やかに読み解く。
トランプの政策顧問による分析で、日本の未来が見えてくる!

解説:飯田将史(防衛省防衛研究所 地域研究部 中国研究室 主任研究官)

【目次】

■第一部 中国は何を狙っているのか?

第1章 米中戦争が起きる確率
第2章 屈辱の一〇〇年間
第3章 なぜマラッカ海峡にこだわるのか?
第4章 禁輸措置大国アメリカ
第5章 中国共産党の武力侵略

■第二部 どれだけの軍事力を持っているのか?

第6章 軍事費の真実
第7章 第一列島線と第二列島線
第8章 「空母キラー」の衝撃
第9章 地下の万里の長城
第10章 マッハ10の新型ミサイル
第11章 機雷による海上封鎖
第12章 深海に潜む核兵器
第13章 ヨーロッパの最新軍事技術を手に入れる
第14章 小型艦が空母戦闘群を襲う
第15章 第五世代戦闘機の実力
第16章 宇宙戦争
第17章 サイバー戦争
第18章 国際世論の操作
第19章 「非対称兵器」が勝負を分ける

■第三部 引き金となるのはどこか?

第20章 台湾という不沈空母
第21章 問題児・北朝鮮
第22章 尖閣諸島の危機
第23章 ベトナムの西沙諸島
第24章 南シナ海の「九段線」
第25章 排他的経済水域の領海化
第26章 水不足のインド
第27章 火の付いたナショナリズム
第28章 地方官僚の暴走
第29章 中露軍事同盟の成立

■第四部 戦場では何が起きるのか?

第30章 質の米軍vs. 量の中国軍
第31章 米軍基地は機能するのか?
第32章 中国本土への攻撃
第33章 海上封鎖の実行
第34章 どんな「勝利」が待っているのか?

■第五部 交渉の余地はあるのか?

第35章 米軍はアジアから撤退すべきか?
第36章 中国の経済成長は何をもたらすのか?
第37章 貿易の拡大で戦争は防げるのか?
第38章 核抑止力は本当に働くのか?
第39章 中国との対話は可能か?
第40章 「大取引」で平和は訪れるのか?

■第六部 力による平和への道

第41章 「戦わずして勝つ」唯一の方法
第42章 経済力による平和
第43章 軍事力による平和
第44章 同盟国を守り抜く
第45章 中国の脅威を直視する

■解説 飯田将史(防衛省防衛研究所 主任研究官)
「日本の安全をどう守るのか」

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2016/11/29)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2016/11/29
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 412ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163905677
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163905679
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.3 x 2.5 x 19.2 cm
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち4.4 425個の評価

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お客様のご意見

お客様はこの中国脅威論について、分かりやすく書かれている良書だと評価しています。読み応えのある一冊であり、中国の野望や軍事的な強さが詳細で描かれており、アメリカ人への啓蒙的な内容だと感じています。また、著者の分析と主張が極めて冷静で客観的であると好評です。特に軍事的な中国の強さが詳しく書かれており、米国の立ち位置も理解しやすいという意見もあります。

お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。

23人のお客様が「分かりやすさ」について述べています。23肯定的0否定的

お客様はこの本の分かりやすさを高く評価しています。読み応えのある一冊で、中国の考え方や野望がわかりやすく、論理的かつ具体的に中国の脅威をわかりやすく説明しているようです。また、平易な翻訳のため、一気に読むことができると好評です。内容については、淡々と書き綴る内容であり、真実味を感じさせる内容だと評価されています。特に、アメリカ政権にいる著者に書かれた本として非常に参考になるという意見があります。

"...内容は、私が読んできた国際関係に関する本で、最も論理的、かつ具体的に中国の脅威をわかりやすく説明した本である。..." もっと読む

"以前からの前評判からぜひ読みたかった本ですが、 内容には分析が中心でこれはこれでよかったのですけど、 もう半歩踏み込んで欲しかったという気分です。" もっと読む

"...各章は、10ページ前後なので、読みやすく、翻訳も丁寧で分かりやすく書かれている良書です。 トランプ大統領が誕生する前に書かれた本ですが、この本の第6部の政策がすべて、現在のトランプ政権が着々と実行しているように感じます。..." もっと読む

"内容は非常に勉強になる。現アメリカ政権にいる人が書いた著書として、非常に参考になる、と聞いて読んでみたが、、、..." もっと読む

3人のお客様が「中国脅威論」について述べています。3肯定的0否定的

お客様はこの書籍について、極めて論理的に書かれた中国脅威論と対策について論じた本を高く評価しています。軍事的な中国の強さが詳細で描かれており、アメリカ人への啓蒙的な書だと感じています。

"...本書は近年まれに見る論理的で、包括的でわかりやすく書かれた中国脅威論およびその対策について論じた本であるが、内容が上記に記したような理由で、マスメディアに広く取り上げられることはないのではないかと危惧している。..." もっと読む

"特に軍事的な中国の強さが詳細で書いてあるので面白い。 中国の脅威を知らないアメリカ人への啓蒙的な書です。" もっと読む

"すばらしい総合的な中国脅威論の本..." もっと読む

3人のお客様が「冷静さ」について述べています。3肯定的0否定的

お客様はこの書籍について、極めて冷静で客観的な分析と主張を評価しています。トランプ大統領政策顧問が執筆し、米中双方の立場に立ってあらゆる可能性を検討している点を高く評価しています。

"...その点、本書の著者の日本に関する部分の分析とそれに基づく主張は、極めて冷静(冷徹と言ったほうがよいかもしれない)で、かつ客観的なデータや、公表された論文に基づいており、極めて信頼性が高いと考えられる。..." もっと読む

"トランプ大統領政策顧問が執筆した書。冷静に客観的、米中双方の立場に立ってあらゆる可能性を入れ考察されている。自分は先島諸島に住み中国の脅威を毎日心配している。国際法を無視して覇権主義を押し通す独裁政権中国共産党。このままでは先島諸島、沖縄のみならず、アジア各国が不当に支配される。..." もっと読む

"意外と穏健。..." もっと読む

上位レビュー、対象国: 日本

  • 2017年1月18日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    すべての日本人に読んでほしいと思う本に出会うことはまずない。
    この本はこの10年ではじめて、私がすべての日本人に読んでほしいと感じた書籍だ。

    内容は、私が読んできた国際関係に関する本で、最も論理的、かつ具体的に中国の脅威をわかりやすく説明した本である。
    筆者は、トランプの政策顧問であるが、本書は30人近くの第一線の米国の軍事専門家との真剣な議論を統括する形で執筆されており、まさに米国の知恵の結晶を本という形で出版したことになる。

    各章が簡単な質問から始まり、それに答える形で具体的な意見やデーター、議論/反論がなされ、最後に最も現状を単純に説明しうる結論が示され、それに基づいて、次の章で新たな質問が提示されるという形で、飛躍しない論理的な結論をつなげていきながら、具体的に、しかも論理的に起こりうるシナリオや現状が示されていく。
    もちろん議論には一部、最悪のシナリオのみが選択されているところもあるが、そこで示される現状・結論は、どういう思想の側に立っていても十分に納得できるものではないだろうか。

    近年、YahooJapanのようなインターネットサイトも含めて、NHK、朝日、毎日、日経等のメディアが急速に中国寄りの報道を展開しており、これらの企業の業績不振を補う形で、中国からのカネが強い影響力を与えているのではないかと危惧している。

    本書は近年まれに見る論理的で、包括的でわかりやすく書かれた中国脅威論およびその対策について論じた本であるが、内容が上記に記したような理由で、マスメディアに広く取り上げられることはないのではないかと危惧している。

    この本を読んで日本の国防のためにも、多くの人にこの本について知ってほしいと感じた人は、ネットを含めて本書の宣伝を拡散してほしいと思う。

    以下内容を紹介。

    本書では、まず歴史的な経緯から中国の行動が示される。中国は1949年の建国後、1950年に世界史上最大の帝国主義的な武力による侵略で、中国国土の30%に匹敵するチベット及び新疆ウイグル自治区の併合を行い、過酷な扱いを今日までその地域の先住民に行ってきている。同じく1950年朝鮮戦争に参戦し国連軍を不意打ちし、1962年、インドに侵攻し、カシミール地方のアクサインを占領し、ソビエトにも侵攻を行った。1974年、南ベトナムから西沙諸島を略奪し、1979年にはベトナムに侵攻した。1988年には南沙諸島の領有権を主張し、ベトナム兵60名以上を殺戮して南沙諸島の6島を支配下においた。1994年にはフィリピンからミスチーフ礁を略奪しており、中国共産党が政権獲得以来60年以上に渡り一貫して武力侵略と暴力行為を繰り返してきたことが示される。すなわち、中国は有害な現状変更の意図をもった暴力的な国家であり公然と条約を破る行為を続けてきた。また2000年以降、更に拍車をかけてアジアで拡張主義的な行動を行っており、その結果、アジアの緊張が高まっていることが示される。

    中国の軍事的な意図は、国土及び国際通商路の防衛という正当な願望と、領土、領空、領海、海上路の限りない拡大という、正当とはとても言えない攻撃的な願望が不可分に結びついている。
    しかし、中国には領土要求で譲歩したり、破棄したりする可能性は存在しない。それはナショナリズムと、時間が自分たちには味方しており、ゆくゆくはどんなことでも自分の思い通りに解決できる強大な国になると信じていることによる。

    2001年、米国大統領史上最大の間違った選択をビル・クリントンが犯し、中国のWTO加盟を認めたことで、米国の生産拠点は一斉に中国に移転し始めた。その結果7万もの工場が閉鎖に追い込まれ、失業者は最終的に2500万人以上になり、米国の貿易赤字は年間3000億ドル以上に膨れ上がり、米国の対中赤字は何兆ドルにも達している。
    経済的な打撃にも関わらず、中国の経済成長は中国の民主化に繋がらず、独裁国家の経済力向上と軍事力の果てしない増強につながっている。

    中国は現在、安物のエレクトロニクスと毒入りペットフーズしか作れない国というイメージと全く違う国になりつつあり、軍事力では、近代的で攻撃的な軍事力へと危険な変貌を遂げ、近いうちに世界的に展開する能力を獲得すると考えられる。
    中国の軍事能力は、お決まりの通常兵器(機雷、ミサイル、空母戦闘群、戦闘機)だけでなく、破壊力の大きい軍事技術の数々を保有しており、対艦弾道ミサイル(空母キラー)や様々な種類の対人工衛星兵器、航空管制や銀行ネットワーク等の民間施設を麻痺させる能力を持つコンピュータ・マルウェアがそれである。

    これらは、外国製品の分解によるリバースエンジニアリング、大学やハッカー専門学校での大量の教育による10万人以上のサイバー戦士によるシステマチックなハッキングにより盗み取った機密情報や、ドイツやフランスが民間利用という名目で売り渡した「軍民両用」技術等により獲得されたものであり、自分たちで研究開発にお金を掛けることなく急速に兵器の先進化を推し進めている。

    さらに、近年、中国は領土的野心の実現に「3種類の戦い方=三戦」を用いている。
    三戦は実際の軍事力を伴わない領土獲得法であり、これまでその手段で「有効」に領土拡張を続けてきた。

    三戦とは「心理戦」(外交圧力、風評、嘘、嫌がらせを使って不快感を表明し、覇権を主張し、威嚇するとともに、経済圧力(例えば、レアアース輸出を規制したり、観光旅行を禁止する)を効果的に利用する)、「メディア戦」(国内外のメディアによる世論誘導で、騙されやすいメディア視聴者に中国側のストーリーを受け入れさせること(例えば、尖閣諸島で緊張が高まればどのような問題も日本の右翼のせいにする。具体的には、中国の影響の強い米国のYahoo掲示板が効果的に活用され、日本の右傾化と軍事的な野心を批判する意見が毎日、数百万書き込まれ、米国世論には日本の戦争開始の野心が真剣に心配され、オバマと安倍総理の会談が何度も延期された))、そして「法律戦」(現行の法的枠組みの中で国際秩序のルールを中国の都合のいいように曲げる、あるいは書き換えたり、インチキ地図や曖昧な歴史に基づいて領有権を正当化する)である。

    この「心理戦」、「メディア戦」、「法律戦」は互いに結びついて非常に高い相乗効果をもたらしており、新しいタイプの宣戦布告なしの歴然たる戦争であり、ペンタゴンやアジア各国の防衛省は三戦に直接対抗する戦略の構築が求められている。

    冷戦中に核爆弾が一つも落ちなかった大きな理由の一つは米ソが対話に前向きで、最高レベルでは米国大統領とソ連書記長がホットラインでつながっており、前線や公海でも両国の海軍司令官が定期的に艦橋へ連絡を取り合っていたことがある。更に冷戦末期に両国が重ねた条約交渉が両国の核軍縮に革命的な前進をもたらし、締結された条約を概ね両国が遵守したことも重要であった。これに対して中国と米国の間には「エスカレーション遮断器」は全く存在せず、中国は国際法も含め条約を公然と破る国家である。

    最後に、中国共産党の目標は中国の存続ではなく、共産党支配の存続であり、ナショナリズムに火をつけ、国内問題から目を逸らさせることを行っており、このことが戦争を引き起こす可能性を著しく高めている。

    私が研究室で指導していた中国の学生が、時々、「日本は昔中国に朝貢していたことがありますよね。すなわち中国人的には、日本は中国の一部と考えることができるわけで、現在は、日本に仮に統治させてあげているだけです」という意見をごく自然に発していて、その危険性が、以前はよくわからなかったのだが、今ではその危険性が十分に理解できる。
    147人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2024年4月3日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    内容は素晴らしいの一言です。
  • 2017年3月22日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    この手のタイトルの本は、日本にはあふれかえっている。そしてそのほとんどが「右翼の論客」と呼ばれ、また本人も自認する人たちの本である。それらの人たちの主張は「結局は経済がうまくいかなかったり、国民の不満が爆発して、中国は自壊する」ことになっている。しかしながら、その客観的根拠はほとんど示されることはなく、単にその人たちや、その人たちの主張を心地よく聞くことを常としている「支持者」と呼ばれる人たちの希望的観測に基づいて、自分たちにとって好ましい結果が出るような書き方をしているだけであると言っても過言ではない。当然、その手の本は、何の役にも立たない。それどころか、そんなものを真に受け、大和魂に火がつき中国(ついでに韓国)に対し、攻撃的な発言や行動をしたりする軽率な人間が出て、それでなくても微妙な位置にある極東情勢に変な刺激を与え、地域紛争でも起こったら危険この上ないことになる。正に、雪崩が起こる寸前の状況では、人の声くらいでも雪崩のきっかけとなるのであることを考えれば、日本人右翼の論客による手前勝手な主張などと言うものは百害あって一利無しである。

    その点、本書の著者の日本に関する部分の分析とそれに基づく主張は、極めて冷静(冷徹と言ったほうがよいかもしれない)で、かつ客観的なデータや、公表された論文に基づいており、極めて信頼性が高いと考えられる。日本人右翼の論客の主張は、再三述べているように、「そうである」というよりは「そうあって欲しい」と言う結論に向かって、根拠があるものもないものもない交ぜに取り合わせた事実の断片をつぎはぎしているだけとしか言いようがないような論理構成をしているが、本書の場合は、それがない。それは、著者がアメリカン人であり、日本に関する特別な感情(例えば愛国心と呼ばれる類のもの)を持っていないためである。また、本書には、文系の著書にしては珍しいほど数多くの引用文献が示されている。日本人右翼の著書にはほとんどそのようなものは見られない。それは、引用できるほどの信頼に足る文献がないか、或いは、日本人右翼の論客はそのような文献を丹念に探す努力を厭う人間しかいないことに他ならない。

    著者の中国分析は極めて客観的であり、説得力のあるものである。中国は数千年にわたる有給の歴史を持つアジアの大国であったにもかかわらず、この百~二百年ほどは、日本や欧米の列強から、収奪の限りを尽くされ、国土は縮小し、国民は貧困にあえぐ生活を強いられただけでなく、アヘンなどの麻薬を持ち込まれ、心身ともに侵されて、民族としての誇りを大きく傷つけられてしまったという極めて強い怨念を秘めていたが、21世紀に入る頃から、中国共産党の改革開放政策の結果身につけた経済力により、軍事力を増強し、その失地回復に躍起となっていると言う分析は、正に当を得ていると言える。

    中国人は、その歴史的怨念のため、欧米の民主主義にはきわめて強い不信感を持っており、欧米の民主主義によって作り上げられた世界的な法秩序というものを基本的には受け入れず、自らの伝統(儒教文化)に基づく自分たちに有利な世界体制、即ち「中華」体制を作ろうとしていると言うことがよく分かる。現行の法の支配に基づく、世界秩序になれたわれわれからすると、とても奇異に写る彼らの言動は、全てこの中華と言う思想に基づいていることによるとすると説明がつくことになる。しかし、それは今の民主主義に基づく政治体制が好ましからざるものとして、捨て去った中世の時代の様々な様式を色濃く残すものであり、結局、「共産党」と言う「独裁者」による強力な権力の支配そのものであり、そのようなものはわれわれにとって、とても受け入れられないものであることが明確に説明されている。

    しかし、この著者の主張では、直ちにその前近代的な勢力を「敵」と決め付けて、闇雲に戦いを仕掛けるのでなく、冷静に彼我の経済力や戦力をはじめとする総合的な国力を客観的に評価し、行動を決めるべきであるとしている点が、抑制的であるにもかかわらず、とても力強い主張である。

    著者の分析によれば、現状では、アメリカの総合的な国力はもちろん、軍事力においても中国を凌駕しているが、両者の差は、急速日時待っており、軍事面の一部では、アメリカの優位性は既に失われているとしている。それは、アメリカは軍事費の削減を余儀なくされているのに対し、中国は、身につけた経済力を国民全体への富として還元することなく、大部分を軍事費の増強に努めていることと、欧米の進んだ技術を全て、ハッキングなどにより、不正に持ち出し、武器や軍事機材の性能向上に充てているためとしている。それは、オバマ大統領時代から、アメリカがしばしば中国がアメリカのペンタゴンアンドの主要な施設にハッキングをかけて機密を盗んでいるといって中国を批判していることとも符合する。

    よって、今米中が戦えば、アメリカは何とか勝利は出来ても、一部の部分では、中国の「人海戦術」により、優れたアメリカの武器などがその真価を発揮することなく、壊滅してしまう恐れがあると指摘している。この部分は、中国共産党の精神的支柱ともいうべき毛沢東のかいた毛語録の中に見て取れる。毛沢東は、人海戦術を基本として戦っていたが、彼の有名な言葉に、相手と戦うとき十分な武器がなければ、「敵の武器」で戦えと言うのがある。即ち、相手の武力が質量とも圧倒的であったら、ゲリラ戦を仕掛け、何としてでも敵の武器を奪い、それで戦えとといているのである。現在の人民解放軍はこの「人海戦術と敵の武器戦略」を忠実に遂行していると言えよう。

    よく、日本右翼暖簾客の中には、「中国(ついでに韓国も)恐れるに足らず、日本は、再軍備し、直ちに打つべし」的な「勇ましい」ことを言う人間がいるが、米中に関する現状の軍事情勢が上述のとおりであるとすれば、アメリカ軍の傘の下にある同盟国のひとつでしかない日本が独自に中国と戦えるはずがないと考えるのが、順当であろう。そのため、日本は日米安保条約の下、アメリカとの同盟を堅持しているのであるが、その同盟もかなり危うくなりつつあるものであることは確かなようである。米ソ冷戦時代であれば、ソ連側であった中国が尖閣諸島などに領土侵害をすれば、直ちにアメリカ軍が出動してくれたであろうが、今では、それはあまり期待しないほうがよさそうである。中国などの外国が、わが国の領土に侵入した場合は、まずは日本の自衛隊が相手がどれほど強力であろうとそれに対処しなければならないであろう。そこでは、当然のように日本の若者の血が流れることは覚悟しておかねばならないであろう。自衛隊が壊滅状態になった時点でなら、米軍は安保条約に基づく同盟関係により参戦してくる可能性はあるくらいに考えておくべきであろう。

    アメリカ軍にしたら、同盟国、日本が血を流して苦しんでいるから助けてあげようと国民に呼びかけて、国民の同意をとってからでなければ動けないようである。それは考えるまでもなく当然のことで、アメリカ政府としても、他の国(たとえそれが軍事同盟国であっても)のために自国民の血を流す行為は簡単には出来ないからである。尖閣問題が顕在化した頃、ネットの書き込み(恐らくネトウヨと呼ばれる人)に「さあ、アメリカ軍さんお願いしますよ」と言ったような主旨のものがあったが、アメリカ軍を雇った「用心棒」程度にしか考えていないようであれば、アメリカにしたら、そのような国のために軍隊を動かすことはしないとしてものである。

    この本を読んで、日本人も日本の防衛をどうすべきかを考えるべきであろう。次の4つほどありそうである。

    ① 完全非武装中立(永世中立国宣言)
    ② 日米安保堅持
    ③ 中国との同盟の確立
    ④ 自主独立軍保有による防衛

    どれを選んでも、それなりに、文字通り血の出る努力が必要である。それぞれの利害得失に関しては、本書の中に解説されている。特に、考えて欲しいのは若い人たちである。それを避けていても、かつての怨念晴らしと失地回復に燃える隣国は、わが国に彼らの要求を突きつけてくるかもしれない。そうなったときどう対応するか、各個人ごとにシミュレーションくらいはしておくべきである。具体的にそれが起こるのが何年後かはわからないが、そのとき、われわれ団塊の世代はこの世にほとんどいなくなっているか、いても何の役にも立たないであろう。そのとき決断し、どれかを選択し立ち上がるのは紛れもない今の若者であるのである。
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  • 2020年12月18日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    以前からの前評判からぜひ読みたかった本ですが、
    内容には分析が中心でこれはこれでよかったのですけど、
    もう半歩踏み込んで欲しかったという気分です。
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