終末のイゼッタのOP曲ですね。パワフルな疾走感溢れる曲調は物語に非常にマッチしていて、イゼッタの持つ力強さと判明されていく儚さが解る１枚だと思えます。

アニメともども気に入った曲ですが、やっぱり畑の命としか聞こえない・・・オワタ。

「cross the line」は、変則的なリズムで疾走するメタルサウンドと、パワフルかつ爽快なAKINOのボーカルが耳を引き、「I Got This」は、アグレッシブなダンスサウンドとコーラスワークで、こちらもまた格好良い1曲。
どちらも聴いていて気持ちがよく、テンションがあがる曲です。

終末のイゼッタopです。刺さるようなパワフルな曲ですが、反対に悲しみも感じます。

バイオリンの音がかっこいいなぁ、と思っていたら、instrumental版でしょっぱなから荒ぶっていました。すごい。

2016年10月から放送中のアニメ「終末のイゼッタ」のOP曲
「cross the line」
とカップリング曲「I Got This」。
ざっと聴いた印象は、どっちもカッコイイ系の曲。

とりあえず自分は、「終末のイゼッタ」を視ていて、
アニメが面白くて気に入ったという部分と、
OP映像とTVサイズのOP曲とが、上手くマッチしていて印象深かったし、
買って聴いてみてもいいかな、と思っていたら、
偶々入手出来るタイミングが巡って来たので、買って、フルサイズで聴いてみて…
カッコイイ曲である、のは間違いないとは思う…
けど…
曲の冒頭部分の歌詞…
生まれた刹那♪光放ち♪
息を吸って吐くだけの命は♪終わった♪
という歌詞カードのアレを見ながら聴けば、まぁそう歌ってなくはないんだけど…
正直、最初、耳で曲だけを聴いた時に、
「息を吸って、畑の命は♪終わった♪」と聞こえて…え？？…みたいな…
曲の冒頭の、
一番ソコにメッセージや想いを込めて伝えなきゃいけない2行の歌詞でしょ…
だからソコは、もう少し、
ちゃんと言葉も想いも両方伝わるように意識して歌うべきだったんじゃないかな…
と思った。
それ以外はまぁ、音楽的にも歌声的にもカッコイイし、歌詞的にも、
作品の物語のこの先の展開を暗示するような、そういうアレもあるし悪くない、
とは思うんだけど。
ただ、カッコイイけど…やっぱ、あんまり内面は重視してないな、
っていう感じで、もうちょっと内面部分の本物さが伝わってくれば、
より素晴らしい曲になっただろうに、
という印象。
個人的に不満というか、物足りない点というか…は、もう少しあって…
まず、この「終末のイゼッタ」の舞台は、
現実世界のドイツと隣接するアルプス山脈のオーストリアとかスイスとか、
その辺のドイツ語圏にある架空の国で、
作品のサブタイトルとかも日本語と共にドイツ語表記が採用されてるんで…
だから、
曲中で外国語のフレーズを歌詞に組込むなら…曲名も含めて、
ドイツ語のフレーズにすべきだったんじゃないのかな…
と。
ドイツ語での歌詞フレーズが組込み難ければ、もう、
最初から全部日本語歌詞だけでいいじゃん、
と思うし。
まぁ、この曲は基本的に日本語だけの歌詞で、
曲名にもなってる１フレーズだけが、
曲の区切りのところで繰り返し使われてるだけだから、
色んな英単語やフレーズが歌詞に組込まれてるような曲よりはマシだけど…。
でも、
結局、何で英語のソレにしちゃったんですか？
って部分に正当性がないな、と…
ただまぁ、この歌詞内容の曲を創りたかったとして、単純に、
「cross the line」（クロス・ザ・ライン）
をドイツ語で言おうとすると…
「die Grenze überschreiten」（ディ・グレンツェ・ユーバシュライテン）
になっちゃうから、音数的にも語呂が合わなくなっちゃうから、
無理ゲーな感じになるけど。
とりあえず、実際は分からないけど、安易に英語のフレーズを、
曲名や歌詞に組込んじゃったんだとしたら、残念で、
もうちょっと考えて創ってほしかったな、
と。
そして…音楽自体はカッコイイんだけど…上述のように、
作品の舞台が、ドイツ語圏のアルプスのその辺とかだから、曲にそういう、
地域性が分かる音楽的フレーズが入っていればよかったのにな、
と…自分が聴いた感じでは、特にそういうのが入っているように思えないんで、
コレじゃ作品舞台が、日本だか北米大陸だか、何処だか分からないな…
みたいな音楽になっちゃってるのが…
このアニメ作品のOP曲としては、その辺も考慮してアレしてほしかったな、
と…もしかしたら、ストリングスの部分で、何かしら、
アルプスやドイツ南部の音楽的特色が組込まれてるのかも、と思って、
意識して聴いてはみたものの…結局、自分には、識別出来るその手の要素は、
なかったように思われて…
その、激しいロックとかパンク調の楽曲でも…
例えば、
米国のテキサス州サンアントニオに女性3人男性1人で結成した
（男性は1人いるけど）チカーナ・パンク系バンド「Fea」（フェア）
ってバンドがあって、彼らのセルフタイトルアルバムの11曲目「Veins」は、
曲冒頭や途中で3拍子のメロディを組み込んでる部分が、
いいインパクトになってて面白いな、と個人的には印象に残ったんだけど…
要は、
19世紀末からメキシコに大量に流入してきたドイツと東欧チェコからの移民達が、
ワルツやポルカやアコーディオン音楽文化を持ち込んで、
メキシコ人がソレを学んで取り込んだ結果、ノルテーニョ音楽が生まれた…
という歴史的経緯があって、
で、そういうメキシコ-米国テキサス州国境地域に根付いた音楽である
ノルテーニョ音楽のリズムを、現代パンクの曲に組込んでるんだな、
っていう部分から、サンアントニオのバンドとしての特色が感じられて興味深いな、
と…そういう形で地元色を音楽表現することが、
世界各地の音楽シーンでは、ごくごく当たり前に、ある感じだったりするんだけど…。
この作品の、主人公達の架空の国、エイルシュタット公国
…アルプス山脈辺りの…
ワルツでもポルカでもヨーデルでも、何でもいいけど…
何かしら、地元色のある音楽要素を組込んで、作品の舞台がその辺だ、
っていう雰囲気まで感じられるような創り方がされてれば、
より、よかったのにな…
より世界に向けても発信出来るアニメであり曲であり、っていうふうに、
なっただろうにな…
と。
まぁ、歌っているAKINO with bless4という人達は、
与えられた曲を歌ってるだけなんだろうから、その人達の責任では、
ソコはないんだろうけど…この「cross the line」の作詞家と作曲家、編曲家
の人達は、その辺、もうちょっと頑張ればよかったのにな…
…あ、っていうか…
作詞作曲の人達は、プロなんだから、アニメ制作側からの、
主題歌制作依頼を受けた際の打合せで、そういう要望や指定があれば、
その要望を満たす形の楽曲を創ってたはずで…
多分、アニメの監督とかが、その辺の具体的な指定をちゃんとしてなかったから、
こうなっちゃったんだろうな…。

一方のカップリング曲「I Got This」…
コッチはまぁ、特に何かのアニメ等のタイアップがある曲ではないようで、
特に、そういう縛りがない分、
表題曲の「cross the line」よりは、AKINO with bless4という人達の、
よさと言うか、カッコよく活き活きした歌声と、
ロックな曲調とが普通にマッチしていて、いい感じの曲だな、って感じ。
ただ、やっぱり、カッコよさ重視の歌声で、
内面重視じゃない分、イマイチ心に十分には響かないのが、勿体無いな、
とも思うけど。
余談で…サビの部分の歌詞に、「あぁ、ボクの鎧」
ってフレーズがあって、この曲フルコーラス中に3回出てくるんだけど…
一番最初の「あぁ、ボクの鎧」が
「泡の鎧」（あーぶくのよろーい）って聞こえることがあるのが…
…2回目3回目は「あぁ、ボクの鎧」と聞こえるけど…
それが意図的にわざとであれば、逆に凄いなって思うけど…
多分、そうじゃないんだろうから…
表題曲の冒頭の「畑の命は♪終わった♪」って聞こえるのと同じで…
まぁ、何か、勢いを重視して、そのまま採用しちゃったのかも知れないけど…
その辺、もうちょっとちゃんとしてれば、
もっと曲の印象も上がるのにな、っていうのが、多少、勿体無い、
というか気になったな…
と。

…2曲ともカッコイイ系の楽曲ってのは、別にソレでも悪くはないけど、
楽曲のバリエーションとか音楽の幅っていう意味では、
もう少し系統の違う2曲を配曲したほうが、色々と楽しめるのにな…
と個人的には思ったり…あと、余談で、
ここ数年は、ラテンアメリカ系の楽曲に比較的沢山触れる生活をしている関係で…
ドラムスのリズムにしても他のメロディにしても、
ラテンアメリカ系とかアフロキューバンな音楽要素が、この2曲にはどっちも、
全く含まれてないな…みたいな部分も、
ちょっと感じたり…まぁ、別に、コレはコレで、こういう楽曲も当然、
あっていいわけだけど…。
ただ、カッコいいけど、その辺が全くないと、
リズムでもメロディでも、若干、単調に平凡に、感じちゃう部分も、あるよな…
…とも思ったり…。

…そんなこんなで、全体的な曲のカッコよさや雰囲気は2曲とも、
悪くないと思うけど…まぁ、総合的な観点からすると、
一長一短ある感じで、手放しで、凄い！！っていうほどの完成度では、
ないな…という感じだけど、
まぁでも、個人的には、嫌いではないし、そこそこの満足度はあるから、
それなりに買った甲斐はあったんじゃないかな…
と、一昨日買って昨日今日で15回程度聴いた現状では、
そう感じています…とりあえず、
この先暫くは、繰り返し聴いて楽しむ心積もりでいます。