みとせのりこさんの紡ぐ「言葉」が好きです。
ヨルオトヒョウホンが気に入って、それからこちらを聴きましたので、どうしても比較になってしまいますがご容赦ください。
まず、みとせさん自身が作詞していない曲も多く、全体にテンポが速くポップな雰囲気という印象があります。ヨルオトヒョウホンのようなすっと通った芯がなく、悪くいえばごちゃごちゃした感もありますが、それらのバラバラな方向へ向かおうとする曲群をみとせさんの透き通った歌声がきれいにまとめあげています。
むろん、上記の流れでこのアルバムに辿り着いた私を満足させてくれる「これぞ!」な曲もちゃんと含まれています。
ヨルオトがタイトルのまま深い闇と月の夜を思わせるアルバムであるのに対し、こちらは、やわらかな木漏れ日のような仕上がりになっていると思います。
星4つなのは、単に個人的な好みの問題です(笑)。こちらの雰囲気のほうが好きだ! と思えば問題なく星5つでしょう。
補足的に…
「蝉時雨」は、ヨルオトヒョウホンの同タイトルの曲とはアレンジ違いで、歌詞の細部も異なります(こちらのほうが先でしょうが)。