内容紹介
ささやかで生命力を感じる一音一音が波紋となり
静かに深く広がってゆくピアノアルバム
混沌としたこの世に生きるすべての人へ向けた
心の奥底へと染みこんでゆく作品
静かな深い森の中
まだ薄暗い早朝の湖水に白い霧が立ち込める
霧はこくこくと移り変わり
様々な形に変化する
移ろいゆく自然
深い闇にひとすじの光が眩い
本作[ cosui ]は、作家にとって幼い頃から心惹かれるテーマ、水をモチーフにしている。録音・ミックス・マスタリングには田辺玄を迎え、自身がオーナーを務めるピアノアトリエFluss(ドイツ語で川を意味する)で録音された。
森の中に佇む水辺をイメージした cosui(m1) に始まり、荒木真をサックスとフルートに迎え、即興を交えて録音された haru(m5) と uhr(m6)。
初めて作詞・歌唱した あの湖で(m8)、そして mh II(m9) は太田美帆と共にその世界観を深める。近年の代表曲、光へと導かれる licht(m12) から終わりを象徴する ende(m13) まで連なる全13曲。豊かな表現力から生まれる繊細で深い音色が湖水へと誘い、聴き手の心をふるわせる。
アーティストについて
5歳よりピアノを始め、武蔵野音楽大学、大学院にてクラシックピアノを学ぶ。現在は自身でピアノアトリエFlussを運営。Nils Frahmの提唱するPiano Dayに初年度より参加。合わせてイベントを開催するなど、ピアノへの愛は深い。
2016年12月に1stアルバム「neumond」を発表。手売り中心にも関わらず、全国から取り扱いの依頼が相次ぎ500枚を完売。
本作にも参加した太田美帆、荒木真。また、Janis Crunch、いろのみといった音楽家と共演。他にも翻訳家柴田元幸、岸本佐知子、モデルの前田エマらの朗読にピアノで参加。写真家や海外アーティストとのコラボレーション、海外レーベルからの楽曲リリースも行っている。
近年はTK from 凛として時雨をサポートし、アカデミー賞長編アニメーション賞受賞の「スパイダーマン:スパイダーバース」日本語吹き替え番主題歌「P.S. RED I」にピアノで参加。オーチャードホール、大阪市中央公会堂にて行われるTKのアコースティックライブへの参加も発表されている。 作曲活動としては阿部海太郎、haruka nakamuraらと並びVR映像の楽曲を制作。国内外で数々の広告賞を受賞した「おくる福島民報」に楽曲を提供するなど、活動の幅は多岐に渡る。