新キャラクターのミュータント能力が、過去の作品とかぶり過ぎている。
●アザゼル→瞬間移動
●リップタイド→竜巻
●エマ・フロスト→テレパシー
●ハヴォック→レーザー
●エンジェル→羽
先々に同じ能力を使うキャラであるナイトクロウラー・ストーム・スコット・エンジェルが合流することが解っていながら何を考えているのだろう。無能だ。
ブライアン・シンガーはこの辺りは上手く新しいキャラを登場させて次に繋げる。
この後の『フューチャー&パスト』で被ったキャラを始末するのに苦労するのは目に見えていた筈。製作側の大きなミスだ。
魅力的な新らしい能力を持つメンバーも❝少数❞ながら登場させては居る。が、適応能力のダーウィンを早々に退場させ、大きな声のバンシーに何故か空を飛ばせてしまう。アホである。
この監督、ドラマパートは天才的に上手い。マグニートのナチスに対するお礼回りの場面なんかは音楽を相まって最高である。プロフェッサーとミスティークの関係も上手く描けているし、キューバ危機に持っていくまでのドラマの紡ぎ方が秀逸だ。
音楽・衣装のセンスに溢れ、画面のレイアウトの撮り方も良い。
ミュータントの表現以外は満点。ミュータント映画なのに…。