アベドンの程、両極端な描写をする感性を持ち合わせたPhotographerはいないと思うし、今後アベドンの様な人も現れないと思います。もともと戦地等で報道カメラマンとして活躍してた彼にとって、現実を直視するストレートな表現法と、相反して、持って生まれた天性的な美的感覚の天才!と言い切ってしまっても過言ではないこの二面性がアベドンの歴史そのものです。特にFashionPhotoにおいて、最高の感覚(感性)と、計算尽くされた動きのある美しさ、そして何より滲み出る"気品"、その全てがシンクロして自分の心にいつも突き刺さります。芸術的要素が強い方(人)にはたまらないと思いますね。痒い所に手が届いてるのですから。アベドン自身も凄く頭の良い人なんだと思います。晩年のVersaceとの仕事(Photo)は言葉にならないぐらい最高のものでした。過去のインタビューの中に『Versaceは僕に制約を与えなかった。最高のボスだった。』と言っています。
この写真集の中に自分の一番好きなPhoto"Dovima with Elephants"があります。モデルのドビマと象の写真です。構図はもとより、このあり得ないシチュエーション(アイデア)とFashionPhotoとして成立してしまうその美しさになんど見てもうっとりしてしまいます。他にも懐かしいPhotoが沢山ピックされていて、、現代の若手Photographerの人達を否定するわけではありませんが、本来のPortrait&FashionPhotoの素晴らしさを優美に実感することができる一冊です。天才と狂人は紙一重、Avedon最高です。
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