読んだけど、結局最後まで分からなかった。
ウェブ2.0は何を殺すのか。
「何も殺さない」というのがこの本の主張なのだろうか。
有名なホリエモンの「テレビを殺す」という台詞についても「web2.0的なアプローチで既得権益そのものが大きく変わるとは思えません」とはっきり否定している。
現在進みつつある大きな変化について疑問を感じ、大切なものが失われていくのではないかという不安を持っている人も多いと思う。そういう人はこの本のタイトルを見て、読んでみたいと思うかもしれない。しかし、そのことに関してはこの本は何も答えていない。
その代わりに
「梅田さんのような慶應義塾幼稚舎からのお受験の勝ち組には分からない」
「オライリーやグーグル創設者二人は意外と俗っぽい。」
「ネットのあちら側には人がいてその全員が信頼ありだとは到底思えません」
・・・なんていう、どうでもいい揚げ足取りが書いてある。果たして「全員が信頼できる」なんて主張している人がどこかにいるのか? 特に梅田さんに対する揶揄はこれでもかというばかりに何度も登場している。
梅田さんが嫌いな人は、読んでみると面白いかもしれない。ただ、どれ一つ本質的な批判にはなっていないし、むしろ、こんなネガティブキャンペーンにさらされても、そのオプティミズムを貫く梅田さんに、あらためて敬意を表したくなった。
- 単行本: 267ページ
- 出版社: 洋泉社 (2006/09)
- ISBN-10: 4862480713
- ISBN-13: 978-4862480712
- 発売日: 2006/09
- 梱包サイズ: 18.6 x 12.8 x 2 cm
- おすすめ度: 8件のカスタマーレビュー
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