タイトルとコンテンツは一見してWebディレクター向けの運用ノウハウ本ですが、Webサイト制作を発注する側が知っておくべきことがほぼ完全に網羅された良書です。
Webサイトの制作を発注する際には、事前に要望事項を伝え、複数の業者から見積りを取ります。
一旦イニシャルコストを支払う先が決まったら、ランニングコストもその制作会社に支払う流れになるのが一般的なので、交渉の入り口において制作会社が提案するさまざまなサービス意味や意義を、発注者も同レベルで理解して臨む必要があります。
中小のWebサイト制作会社は、得意分野を生かしつついかに上手に水平分業を成り立たせ、エンドクライアントとの良好な関係と満足を追求できるかに腐心しています。
予算が希望するアウトプットに十分なものなのか、提案された事項が本当に役に立つのか、ということを発注者が話し合いの入り口で理解しておくためにも、制作会社サイドの思考回路や事情を知っておいて損はありません。
全12章合計152項目に整理されたノウハウの数々は、Webサイト制作会社のスタッフが基本中の基本をおさらいして、さらに理解を深める詳細な解説本として活用できるようになっています。
本書の繰りやすく直感的なレイアウトデザインや、豊富に掲載された図解のカラーマネジメントが感動もので大変参考になり、何度も手にとりたくなります。
業界のプロなら当然に知っているような基礎的用語に至るまで丁寧に解説されている部分は、プロである制作会社のスタッフには無用のように思われるかもしれませんが、そうでもありません。
中小の制作会社では、学校を出たばかりの若手がほどなくディレクションに関わることが多いために、ベテランが彼ら若手に対して業界情報の網羅的な理解を促すための参考書として有益に使えます。
オフィスに本書を1冊常備して、スタッフがくりかえし通読すれば効果抜群だと思います。
掲載されているサービスやWebにまつわる技術の具体的な例はかなりの充実度ながらも、技術の進歩のスピードを考えれば本書の賞味期限は刊行後2年というところでしょうが、類書はどれもそういうものです。
個人的には、海外向けECサイトの構築や、多言語化による広報、SEO/SEMが、日本企業の自社サイトのガラパゴス化回避と海外展開を前提とした狩猟型マーケティングのために、絶対不可欠だと思っています。
その点もっとページが割かれてあったら嬉しかったので、将来第2版が出版される予定であるならば、さらなるコンテンツ拡充に期待します。
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Webディレクション標準スキル152 企画・提案からプロジェクト管理、運用まで 大型本 – 2012/3/15
日本WEBデザイナーズ協会
(編集)
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今日からプロのWebディレクターになる! 企画、提案、設計、制作指示、プロジェクト管理の基本から、スマホ対応、HTML5まで。Webディレクションの現場にいま必要な知識を網羅した決定版!
- 本の長さ392ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2012/3/15
- ISBN-104048687468
- ISBN-13978-4048687461
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商品の説明
出版社からのコメント
「クライアントとの会話がかみ合わない」「デザイナーにうまく指示を出せない」――本書は、そんな若手Webディレクターの悩みを解決するために企画されました。
Webディレクターの仕事は、Webサイトの企画・設計から、制作指示、進行・品質管理、運用まで、多岐にわたります。所属する会社や業種によっては、マーケティング戦略の立案やコンテンツの企画・制作、システム開発に携わることもあり、Webディレクターには常に広範な知識とスキルが求められています。
本書は、日本WEBデザイナーズ協会(JWDA)に所属する15社の現役Webディレクターたちが、プロとして知っておきたい152項目を解説した本です。プレゼン、オリエンやコミュニケーションなどの日常業務で必要なスキルから、クライアントや制作スタッフとのやり取りで必要な知識までを網羅し、スマートフォン対応やHTML5/CSS3、クラウドなどの最新動向、デジタルサイネージや地デジデータ放送などのWebの周辺領域にも目を向けました。
スキルアップを目指す伸び盛りの新米Webディレクターや、これからWebディレクターを目指す方におすすめの1冊。新人教育にもぜひご活用ください。
Webディレクターの仕事は、Webサイトの企画・設計から、制作指示、進行・品質管理、運用まで、多岐にわたります。所属する会社や業種によっては、マーケティング戦略の立案やコンテンツの企画・制作、システム開発に携わることもあり、Webディレクターには常に広範な知識とスキルが求められています。
本書は、日本WEBデザイナーズ協会(JWDA)に所属する15社の現役Webディレクターたちが、プロとして知っておきたい152項目を解説した本です。プレゼン、オリエンやコミュニケーションなどの日常業務で必要なスキルから、クライアントや制作スタッフとのやり取りで必要な知識までを網羅し、スマートフォン対応やHTML5/CSS3、クラウドなどの最新動向、デジタルサイネージや地デジデータ放送などのWebの周辺領域にも目を向けました。
スキルアップを目指す伸び盛りの新米Webディレクターや、これからWebディレクターを目指す方におすすめの1冊。新人教育にもぜひご活用ください。
内容(「BOOK」データベースより)
収録項目数ナンバーワン!事前調査から企画・提案、進行管理、公開後のプロモーションまで、必要な知識を網羅。スマートフォン対応やHTML5/CSS3動向など、最新のWeb技術動向に対応。デジタルサイネージやタッチパネル端末など、Webの周辺領域もカバー。見積書の書き方から進行遅延を防ぐ方法まで、現場のディレクターのノウハウを盛り込んだ。
1分以内にKindleで Webディレクション標準スキル152 企画・提案からプロジェクト管理、運用まで をお読みいただけます。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
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登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2012/3/15)
- 発売日 : 2012/3/15
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 392ページ
- ISBN-10 : 4048687468
- ISBN-13 : 978-4048687461
- Amazon 売れ筋ランキング: - 411,787位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,516位アプリケーション (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち3.7
星5つ中の3.7
18 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年7月1日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
28人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2016年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1つのテーマに対して見開き1ページで解説しているので、ほかのレビューにもあるように、広く浅くではあります。
それが152個、分野分けされて書かれています。
必要ない知識が多いという意見もあるかもしれませんが、そういう知識があるとわかったうえで、必要なものだけを使用するのと、最初から必要だと思われるタスクだけを実施するのとでは、理解度が全く違うと思います。
必要だと思ったら、ググるなり、専門書を読むなりすればよいので、自分の領域を広げていくためにも、こういう、広く浅くの資料というのは、とても重要だと思っています。
それが152個、分野分けされて書かれています。
必要ない知識が多いという意見もあるかもしれませんが、そういう知識があるとわかったうえで、必要なものだけを使用するのと、最初から必要だと思われるタスクだけを実施するのとでは、理解度が全く違うと思います。
必要だと思ったら、ググるなり、専門書を読むなりすればよいので、自分の領域を広げていくためにも、こういう、広く浅くの資料というのは、とても重要だと思っています。
2013年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
WEBサービスを企画制作を行っていくにあたって初めてリーダーとして仕事を任された時に読み、とても参考になりました。
WEBサービスを企画するにあたっての要件定義や予算見積もり、デザイナーやプログラマーとのコミュニケーション、プロジェクトマネジメント(スケジューリングやリスク管理)、法律に関することなど、業務に必要なすべてを薄く網羅している感じです。
どういった知識を得ておくべきかがわかるインデックス的な本で、更に深く知るためにはその分野に特化した専門本が必要でしょう。
どういった専門本を読むべきかを知るための指針にもなると思います。
この本に書かれていることを忠実に行おうと思うと、なかなか厳しい部分はありますが間違いはないと思います。
ああ、この本みたいに時間と予算を確保してしっかりと仕事したいなぁ、、、と思わされました。
経験的に一言。一番必要なスキルはコミュニケーション力、交渉力だと思います。
WEBサービスを企画するにあたっての要件定義や予算見積もり、デザイナーやプログラマーとのコミュニケーション、プロジェクトマネジメント(スケジューリングやリスク管理)、法律に関することなど、業務に必要なすべてを薄く網羅している感じです。
どういった知識を得ておくべきかがわかるインデックス的な本で、更に深く知るためにはその分野に特化した専門本が必要でしょう。
どういった専門本を読むべきかを知るための指針にもなると思います。
この本に書かれていることを忠実に行おうと思うと、なかなか厳しい部分はありますが間違いはないと思います。
ああ、この本みたいに時間と予算を確保してしっかりと仕事したいなぁ、、、と思わされました。
経験的に一言。一番必要なスキルはコミュニケーション力、交渉力だと思います。