長倉顕太さんの著作はすべて読んできた。常に最新作が最高傑作と感じられる、数少ない著者の一人だと思う。
なぜ、それが可能なのかな・・・と考えるに、インプット過多で頭でっかちになることなく、常に実践を通してアウトプットしていて、そこで感じたことをさらに情報発信し・・・という感じで、インプット⇔アウトプット、もしくは、リアル社会⇔ネット社会をぐるぐる行き来し続けている人だからだと思う。
本作のテーマである「ギグワーク」というのも、彼が主にビジネス書の編集者として働いてきたからこそ提案できる、今・これからの時代の新しい働き方・生き方であり、単に「こういう働き方があるみたいです」という実践してない人からの情報の提供ではない。だからこそ、すべてのページに説得力があるし、血の通った一冊になっている(あえて口語調でラフな文体にしていることで、より効果が増している。それでいて、まったく不快な感じがしないところがすごい)。
「人生において、選択肢を増やすことだけを考えろ」という著者のメッセージはまさに!という感じで、今まで見えていなかった働き方・収入の得方が見えてきて、現状に閉塞感を感じている人におススメ。加えて、ギグワークというキーワードの周辺に、これまでの著作等で発信してきた著者の人生哲学が多数散りばめられていて、長倉作品の「ベストアルバム」「集大成」としても読める。ぜひ多くの人に知ってほしい。
前々作の「モテる読書術」に書かれていた「スマホを活用した本の読み方」を実践しながら、本作も繰り返し読んでいるところ。長倉さんの活動は、主に20代の若者向けのものが多いのだが、私のような50歳のおっさんでも共感できるし、人生100年時代の今だからこそ、むしろ40歳以上の世代こそが読むべき一冊だと思う。
長倉作品に触れれば、間違いなく「毒」書を体験できるし、単に知識を得てお終いではなく、「現実を1ミリでも動かしてやろう!」という原動力になる。
若者だけでなく、長倉作品に触れて独立し、人生を変えることが出来た(今も進行中)私のようなおっさんがいることも、ぜひ長倉さんには知っておいてほしいな(御本人がここを読んでいるとは思えないが)。
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