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W/F ダブル・ファンタジー 単行本 – 2009/1/8

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

奈津・三十五歳、脚本家。尊敬する男に誘われ、家を飛び出す。“外の世界”に出て初めてわかった男の嘘、夫の支配欲、そして抑圧されていた自らの性欲の強さ―。もう後戻りはしない。女としてまだ間に合う間に、この先どれだけ身も心も燃やし尽くせる相手に出会えるだろう。何回、脳みそまで蕩けるセックスができるだろう。そのためなら―そのためだけにでも、誰を裏切ろうが、傷つけようがかまわない。「そのかわり、結果はすべて自分で引き受けてみせる」。


登録情報

  • 単行本: 496ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2009/1/8)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4163275304
  • ISBN-13: 978-4163275307
  • 発売日: 2009/1/8
  • 商品パッケージの寸法: 19.2 x 13.8 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.1 85件のカスタマーレビュー
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カスタマーレビュー

トップカスタマーレビュー

形式: 単行本
レビューを読むと、賛否両論あるようですが
わたしは眠気も吹っ飛んで夜中に一気読みしました。

性描写が作品の軸になっているように取りざたされていますが
わたしは主人公・奈津が、夫・省吾と築いた10年の日々と、
自分にとっての「楽園」が崩壊していく辛さ・寂しさが
胸に迫ってきて、息苦しくなるほど切ない小説だと思いました。

誰かが功成り名を遂げたとき、
それを支えてくれている“味方”が
気づいたら“敵”になってしまう恐ろしさを描いた意味では、
ホラー小説のような戦慄を覚えます。

かつてジュリア・ロバーツが主演した
『Sleeping with enemy』という映画がありますが、
“敵”と寝ることを拒み、孤独の代償を負っても
一人で生きることを選ぶことを
奈津に余儀なくさせた夫との生活、
そして、心の赴くままに生きようとしても
自分の思いに応えてくれない
志澤を初めとする、想い人たちへの焦燥。
その煩悶に苛まれる苦しさ。

省吾の独善、志澤の豹変、岩井との齟齬、そして大林の執心・・・。
この作品の中には、男性主役の都合のいい官能小説のように
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形式: 単行本
主人公の奈津を通して作者が何を言いたいのか、よくわかりませんでした。

女の自立というには奈津は最初から自力で充分に稼いでいるし、
官能小説というにはラブシーンはまったくそそらないし、
母娘の葛藤というには母の影はごく薄いし、
夫に稼ぎがないがゆえに夫が主導権を握るという形の束縛も目新しくはない。

女から見た性愛という側面も強調されていますが、
ジャンプノベル出身だからでしょうか、作者の描く女性はいつも男目線です。
肌はなめらかで、骨細で、でも胸は大きくて、感度が良くて・・・
奈津が自分の性欲を強調しようが、男の勝手なセックスを冷静に分析しようが、
彼女の持つ都合の良すぎるカラダでは女の性は描ききれない気がします。

★を1つ増やして3つにしたのは、岩井との関係に胸が締め付けられたから。
妻子ある岩井との、親友兼恋人を自称する白々しい関係に嫌悪感を感じる人のほうが
多数派だろうとは思いますし、二人の行動に共感の余地はありません。
でも、わたしには必死で予防線を張る二人が痛々しかったし、
岩井が"なっちゃん"と呼ぶたびに泣きそうになりました。
奈津の気持ちが愛情に変わりかけていることに気づかないふりをする
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投稿者 MOE 投稿日 2009/12/29
形式: 単行本
奈津が心酔し、長い間その存在の支配下に置かれてしまう志澤だが、
56歳にもなってメールの署名が「狼」だったり、文面が俺様口調だったり、
内容が無頼派気取りだったりと、もうそれだけでアイタタタなオヤジで、
なんでこんな底の浅い自意識過剰な俗物をここまで好きになれるかな、
この主人公アホちゃうかと思えてきて、途中まで奈津に感情移入できなかった。

いや、志澤という男がイタいのではなくて、そういう男を魅力的だと思い込んで
書いている作者のセンスがイタいのだ。

雑誌編集者の杏子との会話も、こじゃれたドラマのよくあるパターンのようで、
いかにも大人のいい女ですといった雰囲気を振りまいているのが鼻についた。

結末も、女ひとり自立して生きて行くみたいな感じがありきたりで、
この小説で新しさを感じるところは特になかった。

出張ホストや僧侶とのセックスは会話が充分なくてよくなかったというような
ことを奈津は杏子に言うが、その割には愛した男たちと実のある会話をして
いるかというとそうでもなく、肉体的な描写ばかりで男たちとの精神的な
つながりがほとんどなかったのが物足りない。

文学賞を三つも取るような内容かと正直思う。

唯一よかったのは夫・省吾との関係の描き方。
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形式: 単行本
これはまさに、親からの厳しい性観念を押し付けられ、育ちの中での人間関係のパターン化に苦しみ、自己の殻を破り真の自分自身へと突き抜けたいという、30代・40代の女性の多くが抱く「凄い何か」を描ききっている。女としてこのままでは死ねないという渇望感は、森瑤子作品と似ているが、本作は、さらに一歩踏み込んでいると思う。単なる表面的な通俗小説ではなく、一種の心理学の領域ともいえる。
夫などからの、非言語的なちょっとした態度や雰囲気による抑圧と支配、これは、生育歴の中の刷り込みのようなもので、抑圧されてしまう本人にも自覚がないが、それに対する無意識の怒りの蓄積は、いつか必ず噴出する。この他者及び自己自身からの縛りから解放されなければ、本当の自分を生きることができないから。
主人公は私自身のトレースのようだと、鳥肌が立った。作者は、細かい内容は創作にせよ、絶対にこれは大枠において実体験している出来事だ。私も同じだからわかる。夫のキャラクターもそっくりで気持ちが悪いほど共通項がある。
倫理だとか何とか持ち出す以前に、これが男女を問わない人間の深淵である以上、善とか悪とか裁くことに意味はない。この手のものにひどく批判的な人というのは、逆に自分が強烈に我慢し抑制をかけている裏返しかもしれない、以前の私のように。
人間・そして女性の持つ共通項を炙り出して見せた素晴
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