本書は「現場でUXを活かすことができるようになる考え方」「UXからのUIデザイン手法」を紹介する。
例えば、以下のような内容。
■UXデザインのプロセス:
・6D: 調査(Discover) 定義(Define) デザイン(Design) 開発(Develop) デプロイ(Deploy) 運用(Drive)
・WEBデザイン工程:①UX設計②ストーリーボード③情報設計④ワイヤーフレーム⑤ユーザビリティテスト⑥実装
■UXのプロフェッショナルが気を付けること:
ユーザーをどのように見るか、知るか、そして自分の考えをいかに柔軟にするかが重要なポイント。
固定概念(バイアス)をかけないようにする。
■UXから作る情報設計:
・情報設計=ユーザーにとって情報をわかりやすい形で整理整頓・表現すること。
・情報設計のやり方
①ユーザーが求めている情報の抽出(ストーリーボートやシナリオより)
②情報の優先順位を設計(求めている以外の情報も追加)
③情報をよりわかりやすく表現
■画面設計のデザインUIの原則:
・近接:要素を近づけて関係性を与える
・整列:透明な線で整列する(グリッドレイアウトの考え方)
・反復:情報の構成を揃え、一貫性を与える
・コントラスト:情報には強弱をつけ、ユーザー行動を喚起する
■情報を見つけやすくするための工夫の例:
・ドロップダウンメニューで段階的に情報を開示する
・重要な情報は、冒頭の二つ目までに記載する
・段落や箇条書きは、端的に内容が伝わるようにする
・画像を左にすることにより、求めている情報を瞬時に判断できる
■モバイルデザインの注意点:
・タップさせるボタンの領域は基本的に約1cmがベース
・ドロップダウンは、ユーザーが知らない項目で4つ以上になる場合に利用する方がよい
・領域を有効活用するために、1つのボタンで2つ以上の操作ができるボタンを利用する
・ドロワーデザイン
・ よく使うカテゴリの常時表示
■感性に訴えるデザイン色:
・「購入する」などのポジティブなボタンには寒色よりも暖色を使うと効果的と言われている
・「削除する」などのネガティブなボタンには赤を使う
・アクセシビリティに配慮し、エラーの表示を赤色だけに頼らず表現する
【感想】
UX/UIの本は、設計プロセスだったり、個々のUIのTIPSだったり、ユーザー調査だったり、カラーやフォントだったり、色々なトピックで出版されているが、それらを広く取り扱ったのが本書、という印象。
まず最初の一冊として読んで、自分がもっと知りたい内容を他の本や実践を通じて学ぶ、という使い方に良い。
本書内で「UXは書籍やWebだけの知識では勉強できません」とあるが、これはある意味真理で、実際のデザインを題材に、複数の選択肢からなぜこれが良いのか?を人を納得させる説明ができるように経験を積む、というのが重要だと感じた。
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UXと理論で作る Webデザイン: デザイナーでなくてもわかる Kindle版
UX設計からWebを中心としたUI作成までが学べる書籍
本書は「UX」を軸に、Webサイトを制作・デザインするときに必要な考え方や法則を解説しています。
デザインする際にツールを思い通りに使いこなせることも重要ですが、デザインするための原則や法則を学ぶことはさらに重要です。
なぜこのレイアウトなのか、なぜこのUIなのか、なぜこの色なのか……。
このような問いに対して、ユーザー視点に立って根拠にもとづくデザインができるようになるための法則が、本書に簡潔にまとめられています。
デザイン制作は元より、ビジネスやシステムを設計する上でも、マーケティングのアプローチとしても注目されているUX(ユーザー体験)ですが、言葉自体が抽象度が高いためいくつかの解釈ができてしまいます。
そこで、本書では「UX」とは何かを解説する章から始まり、UX設計の方法からUIデザイン実装と展開していきます。 WebサイトのUI設計への話から、具体的なデザイン手法の解説を行っていきます。
【学べる内容】
- 理論に基づいたデザインが実装可能になる
- 人間心理をベースに、デザインの良し悪しを判断することができる
- UX設計からUIデザインにする方法が学べる
- Webでのデザイン思考が身につく
【目次】
- 第1章 デザイン思考とWebデザイン
- 第2章 WebデザインとUX
- 第3章 ビジネスモデルのデザイン
- 第4章 サイト構成のデザイン
- 第5章 情報のデザイン
- 第6章 ユーザー導線のデザイン
- 第7章 画面設計のデザイン
- 第8章 ユーザー操作とモバイル
- 第9章 ユーザーの感性に訴えるデザイン
- 第10章 実例から学ぶ本質のWebデザイン
- 第11章 ガイドラインの必要性
- 第12章 制作の現場 〜ワークフローとよくある課題〜
【備考】
- *色の説明がありますので、カラー端末で読んでいただくことをお勧めいたします。*
- この書籍は「ノンデザイナーでもわかる UX+理論で作るWebデザイン:(マイナビ出版)」に第10章〜第12章が付いたものです。第9章まで一部内容を異なりますが同じ内容になってますので、予めご了承ください。
- 言語日本語
- 発売日2017/11/12
- ファイルサイズ89703 KB
この本はファイルサイズが大きいため、ダウンロードに時間がかかる場合があります。Kindle端末では、この本を3G接続でダウンロードすることができませんので、Wi-Fiネットワークをご利用ください。
登録情報
- ASIN : B077D8NN3L
- 出版社 : WDE Publishing (2017/11/12)
- 発売日 : 2017/11/12
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 89703 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 523ページ
- Amazon 売れ筋ランキング: - 7,809位Kindleストア (の売れ筋ランキングを見るKindleストア)
- - 12位Webデザイン
- - 16位インターネット・Web開発 (Kindleストア)
- - 182位教育学 (Kindleストア)
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2019年9月6日に日本でレビュー済み
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UX設計からデザインまで、基礎がわかりやすくかかれています。
用語の説明や事例をたくさん用いての説明が、初心者にも理解しやすく、はじめの一冊にはちょうどよいです。
用語の説明や事例をたくさん用いての説明が、初心者にも理解しやすく、はじめの一冊にはちょうどよいです。
2022年1月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容は全くの初心者の私でも分かりやすく書かれていて、ウェブデザインの際に意識するポイントなど学べて良かったです。
ただ、トイレがトレイになっていたり、トリバゴがトリパゴになっていたりと、誤植が気になりました。
ただ、トイレがトレイになっていたり、トリバゴがトリパゴになっていたりと、誤植が気になりました。
2019年1月31日に日本でレビュー済み
UI/UXに初めて触れる方が読む最初の1冊として知っておきたい内容が詰められています。
基礎的な事項の解説から始まり、具体的な例を交えて良いUIやその設計における考え方を学ぶことができました。
しかし、全体的に文章が読みにくい箇所がかなり目立ちます。。
正直、急いで書いた初稿から誤字だけある程度訂正して出版したような完成度です。
内容の網羅性が良いだけに非常に勿体無く感じました。
改版できちんと推敲がなされれば文句無しにおすすめできる本です。
内容的には星5を付けたいところではありますが、改善への期待を込めて星3にさせていただきます。
基礎的な事項の解説から始まり、具体的な例を交えて良いUIやその設計における考え方を学ぶことができました。
しかし、全体的に文章が読みにくい箇所がかなり目立ちます。。
正直、急いで書いた初稿から誤字だけある程度訂正して出版したような完成度です。
内容の網羅性が良いだけに非常に勿体無く感じました。
改版できちんと推敲がなされれば文句無しにおすすめできる本です。
内容的には星5を付けたいところではありますが、改善への期待を込めて星3にさせていただきます。
2018年9月3日に日本でレビュー済み
1. 豊富な具体例
様々なサービスを例に挙げ、その中で考慮されているポイントを説明している。普段はユーザーとして何気なく使っているページも、作る側の視点で考えた際に検討を要する箇所と観点が理解できる。
2. 原理原則
UXを充実させる上で、抜け漏れてはならないものが原理原則の理解である。過去に研究されてきた心理学やユーザーの体験に関する法則に触れられており、自身の感覚との相違を把握・修正することができる。
実例と原則の両サイドから学習を進められるため、UXデザインの入門図書として非常に読みやすい一冊と感じた。
様々なサービスを例に挙げ、その中で考慮されているポイントを説明している。普段はユーザーとして何気なく使っているページも、作る側の視点で考えた際に検討を要する箇所と観点が理解できる。
2. 原理原則
UXを充実させる上で、抜け漏れてはならないものが原理原則の理解である。過去に研究されてきた心理学やユーザーの体験に関する法則に触れられており、自身の感覚との相違を把握・修正することができる。
実例と原則の両サイドから学習を進められるため、UXデザインの入門図書として非常に読みやすい一冊と感じた。