マーケティングの基本が戦略・戦術といった軍事用語を用いてわかりやすく説明されていて(マーケティング自体がアメリカで発達したため、当然なのですが)、門外漢でも楽しめました。
自分も含めてマーケティング=売るための方法論=販促と捉えがちですが、この本を読むとまったく違うことが良くわかります。「商品やサービスが自然に売れるようにするための技術」であり、営業や宣伝と対立する概念ですらある、という説明には目から鱗が落ちる思いでした。
そして、こんなすごいマーケッターのいる会社に、プレゼンをしなくてはいけない広告代理店って、大変だろうなあということも・・・。
個人的には「マーケティング」という響きが良くないように思います。これだけを聞くと、どうしても商品開発やサービス企画と結びつきにくいからです。しかし、本書を読んでマーケティングとはそれらの上位概念であり、まさに経営企画そのものだと感じました。
また、テーマパークのコンテンツ開発という、なかなか表に出てこないノウハウがつまびらかにされている点でも素晴らしい一冊です。本書とあわせて同じ著者の「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? 」も読まれると、より理解が進むと思います。
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