スウェーデン出身のヘヴィ・メタル・バンドの’01年発表のデビュー作。
基本路線は、いわゆる“メロディック・スピード・メタル”だが、アレンジに捻りがあり、かなりテクニカルなプレイで、特に手数の多いドラムからそれを強く感じさせる。
また、⑤⑩で聞かれる、キーボードによる東洋的なフレーズがユニーク。面白い味を出している。
ヴォーカルは、やや線の細さはあるものの、変に高音を出さない無理の無い歌唱は、聴きやすく、好感が持てる。
よって、数多く入るこの手のバンドとしては、なかなか個性的な特徴を持っている。バンド自信も、そういった工夫が必要なのを自覚しているのだろう。
その個性が、更に生かせるような成長を期待したい。