内容紹介
ミルトン・ナシメント、トニーニョ・オルタ、ロー・ボルジェスらに代表されるミナスの「街角クラブ」が生んだ名曲たちと、現代を代表する名手達の美しき邂逅がここに。
繊細なタッチとミナスらしい叙情、躍動し高揚感あふれる演奏、緻密かつ大胆なアレンジで繰り広げられる圧巻のパフォーマンス。
ミナス出身の女性歌手パウラ・サントーロ。その包容力と深みのある、豊かな倍音を伴った歌声は正確無比なピッチを備え、現代ミナスを代表するシンガーとの呼び声も高い実力派です。
そして兄弟ならではの絶妙の呼吸で圧巻の演奏を繰り広げるデュオ・タウフィッキ。クラシック的な透明感のある響きを、ブラジル的なスイングを失わず抜群のコンビネーションで綴る圧巻のパフォーマンスで、ギター&ピアノのデュオとしては当代随一の評価を得ています。
その両者が、愛する「街角クラブ」に捧げるアルバムを吹き込みました。ミナス音楽ならではの魅力を損なうことなく、濃密なアンサンブルと緻密かつ大胆なアレンジによって完全に自分たちの音楽として表現した、ブラジル音楽ファン必聴の作品です。
【日本盤ライナーノーツ:江利川侑介】
アーティストについて
パウラ・サントーロ…ミナス生まれでリオを拠点に活動する女性歌手。ジャジーなエレガンスをまとい、日本盤もリリースされた2005年のデビュー作『Paula Santoro』を皮切りに、BORANDAなど優良レーベルなどからこれまでに3枚のアルバムをリリース。テクニックと表現力を兼ね備えた現代ミナスを代表する実力派シンガーとして、ここ日本でも評論家やコアなブラジル音楽ファンからの支持は絶大である。
デュオ・タウフィッキ…ピアニストのエドゥアルド・タウフィッキとギタリストのホベルト・タウフィッキによる兄弟デュオ。アラブ系の家系の出身である2人は、アサド兄弟、エグベルト・ジスモンチ、ジョアン・ボスコといった同じくアラブ系ブラジル人達と同様に、極めて洗練されたテクニックを持つ。加えて兄弟ならではの呼吸で奏でるアンサンブルは当代随一と言われる。これまでに『Bate Rabete』『Todas as Cores』という2枚のアルバムを発表し、いずれも日本盤がリリースされ高い評価を得ている。