私自身は、今までインターネット上の無償の星図を印刷して使っていましたが、今回初めて市販の星図を購入しました。
ポケットスカイアトラスを使ってみて、今までの星図と違い様々な工夫がされている事に気付きました。
先ずは、大きさです。
A5サイズで持ち運びに困りません。赤道儀の収納ボックスに入れても邪魔に成らずに済みます。
キャンプ用のテーブルにアイピースやカメラの収納箱と本書を開いて置いても邪魔に成らない程良い大きさです。
夜間でも見やすい大きさで、これ以上大きくても、小さくても使い勝手が悪いでしょう。
手持ちでもテーブル上に置いても使いやすいサイズです。
耐水性の紙が使われており、多少の水滴が付いても大丈夫です。
リング製本なので、風が吹いて他のページにめくれてしまう事も少ないでしょう。
今までの星図は、どのページを開いたら良いのかと言う不満が有ります。
今現在見ているページよりも、東西南北方面を見たいと言う場合に、インデックスページを開いてページ番号を探さなければ成りません。
ページ構成が整然とされてはいないのです。
ところが、本書では極めて整然としたページ構成に成っているのです。
赤経を3h毎に8分割のエリアとし、北極星から八分儀座までの赤緯を北極星から順に10ページにまとめています。
現在開いてるページよりも、高緯度を見たければ1枚前のページをめくれば良いし、低緯度なら次のページをめくれば良いだけです。
赤経の場合も、東を見たければ現在のページから+10ページで、西を見たければ−10ページを開くだけです。
いちいちインデックスページを見る必要性が無いのです。
星座や恒星の固有名が英語表記なのも自分には都合が良かったです。
Skywather EQ5赤道儀を使用しています。
この赤道儀のアライメントや自動導入の場合は全て英語表記なので、本書を見るだけで設定出来ます。
本書では、3等星までの恒星の固有名が書かれているのも助かりますね。大抵の星図では、「α・β・γ・・」とギリシャ文字で固有名を省略したものが多いですから。
写真向きの対象ですが、星雲のイメージも描かれているのも良いです。
北アメリカーペリカン星雲、網状星雲、カリフォルニア星雲、バーナードループ、魔女の横顔星雲等の眼視では見えないですが、全くの初心者の人に「この方向に一眼レフカメラを向けると写るかも知れないね」て教える事が出来ました。
最後に、その他に便利なのが巻末のクローズアップ星図です。
プレアデス星団、馬頭星雲ーオリオン大星雲、髪の毛座銀河団の付近は特に混み入った部分なので、通常の縮尺では見辛い。
こういった拡大図が有ると、プレアデス等の固有名もわかりやすいです。
<追記>
使用していると、いろいろと不満点も出てきます。
星座線が日本で一般的な結線とは違います。
正しい結線などは無いのですが、時々「この星座は何???」と迷う事もしばしあります。
大型のドブソニアンユーザーを対象にしてるためか、マニアック過ぎる対象も記述されているため、初心者には使い辛いかもしれません。
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