苦しく切ない虐待です。
病気でいる間は、母がいつもより優しくしてくれる。そういうことは多くの人が経験したことはあると思います。
でも、この母親が恐ろしいのは、「病気である子どもに対して必死に看病する母」を演じるために、子どもに毒を与えたりして病気の状態を作り続けることです。
子どもも、自分が本当に病気なんだと信じ込まされる。
酷くなると、自分のせいで子どもが死んでも、子どもを亡くした悲劇のヒロインを演じられることを心の中で喜んでいる母親がいるということです。
母親もネグレクトや虐待を受けて育ったために、愛情の意味もわからず、人から賞賛されることで自分を満たそうとする。ここでは病児の母親という役割を演じることで自分を満たす。病んでいます。
作者は、苦しみながら母の異常さや自分自身を生きてこなかったことに、気づいていく心理がよく描かれています。
だれだって自分の親を異常だとは思いたくないから、そう思うようになるまでにはそうとうの葛藤があったと思います。
虐待が恐ろしいのは、暴力だけでなく、心を支配されてしまい、自分はだめな人間だと思いながら生きなければならないことです。
虐待のどん底からの回復の心理がよく書かれた文章です。
日本にも代理によるミュンヒハウゼンの事件がありましたが、きっと知られずに進行しているケースはまだあると思います。
もっともっと読まれてもいい本だと思います。
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Sickened―母に病気にされ続けたジュリー (竹書房文庫) 文庫 – 2004/2/1
飲む必要もない薬を大量に飲まされ続け、ありもしないアレルギーを理由にわずかな食事しか与えられない。母に嘘の病気をでっち上げられ、心臓カテーテルの検査のため、太ももにメスを入れられ、管を通され、開胸手術を受けさせられる…。〈代理によるミュンヒハウゼン症候群(MBP)〉の母親による、終わらない「虐待のヤミ」を生き抜いた女性の壮絶な半生。
- 本の長さ353ページ
- 言語日本語
- 出版社竹書房
- 発売日2004/2/1
- ISBN-104812414547
- ISBN-13978-4812414545
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
「あんたに病気なの」飲む必要のない薬を大量に飲まされ続け、ありもしないアレルギーを理由にわずかな食事しか与えられない。母に嘘の病気をでっち上げられ、心臓カテーテルの検査のため、太ももにメスを入れられ、管を通され、開胸手術を受けさせられる…。代理によるミュンヒハウゼン症候群(MBP)の母親による、終わらない「虐待の闇」を生き抜いた女性の壮絶な半生。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
グレゴリー,ジュリー
オハイオ州南部に育つ。現在、代理によるミュンヒハウゼン症候群(MBP)専門の作家、スポークスマンとして活躍する一方、個々のケースで被害者の主張を代弁している。英国シェフィールド大学精神医学科卒。アメリカ在住
細田/利江子
1967年佐賀県生まれ。生化学・医薬系の特許翻訳の仕事を経て、出版翻訳をユニ・カレッジで学ぶ
寺尾/まち子
1961年、横浜生まれ。青山学院女子短期大学英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
オハイオ州南部に育つ。現在、代理によるミュンヒハウゼン症候群(MBP)専門の作家、スポークスマンとして活躍する一方、個々のケースで被害者の主張を代弁している。英国シェフィールド大学精神医学科卒。アメリカ在住
細田/利江子
1967年佐賀県生まれ。生化学・医薬系の特許翻訳の仕事を経て、出版翻訳をユニ・カレッジで学ぶ
寺尾/まち子
1961年、横浜生まれ。青山学院女子短期大学英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 竹書房 (2004/2/1)
- 発売日 : 2004/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 353ページ
- ISBN-10 : 4812414547
- ISBN-13 : 978-4812414545
- Amazon 売れ筋ランキング: - 776,735位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,259位竹書房文庫
- - 16,570位英米文学研究
- - 79,558位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.2
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8 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年3月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本を読んで感じられない人は想像力が乏しいか、満たされていたから。
過酷な機能不全を生き抜いてきた、同じ人間ならその酷さも分かる
何より言いたいのは、私は彼女の本を読み癒されるだけでなく、その先にある現場や立ち向かう苦しさ、終わりのない自分自身との闘いを初めるにあたり、ヒントや勇気を得られました。
何度も繰り返し読んだ、また読もう。1人のサバイバーが、女性が命を削って世に出したノンフィクションです
過酷な機能不全を生き抜いてきた、同じ人間ならその酷さも分かる
何より言いたいのは、私は彼女の本を読み癒されるだけでなく、その先にある現場や立ち向かう苦しさ、終わりのない自分自身との闘いを初めるにあたり、ヒントや勇気を得られました。
何度も繰り返し読んだ、また読もう。1人のサバイバーが、女性が命を削って世に出したノンフィクションです
2015年6月15日に日本でレビュー済み
子どもに毒を与えて病気にさせ、医者へ連れまわしていい親面をする・・・
こういう虐待もあるのだと初めて知りましたし、
自力で逃げ出し、自分のされてきたことを見つめている著者に敬意を表します。
ただ、とにかく読みづらかったです。
正直に言って、途中はかなり飛ばし読みしてしまいました。
(わたしは活字を読むのは大好きなほうです)
アメリカの文化や習慣を知らないと理解できない表現や比喩が多すぎますし、
ときどき使われる太字での強調もピンと来ないことがありました。
原文に忠実に訳してあるのでしょうが、日本人読者に伝わらないのではもったいないです。
こういう虐待もあるのだと初めて知りましたし、
自力で逃げ出し、自分のされてきたことを見つめている著者に敬意を表します。
ただ、とにかく読みづらかったです。
正直に言って、途中はかなり飛ばし読みしてしまいました。
(わたしは活字を読むのは大好きなほうです)
アメリカの文化や習慣を知らないと理解できない表現や比喩が多すぎますし、
ときどき使われる太字での強調もピンと来ないことがありました。
原文に忠実に訳してあるのでしょうが、日本人読者に伝わらないのではもったいないです。
2007年12月15日に日本でレビュー済み
本書には、想像を絶するような「派手な虐待」はほとんど出てきません。
その代わり、正常と異常ギリギリのラインで長い間じわじわ苦しめられる状況がよく書かれていたと思います。
この家で暮らしていけない訳じゃない。
上手くやろうと思えばやっていけなくもない。
家から逃げ出せば、ただの不良娘扱いされるだけ。
でも、やっぱり何かがおかしい気もする。
何がどうおかしいのか具体的に説明出来ないけど。
全体的にそんな感じを受けました。
決定打に欠けるためにきっかけも掴む機会が無い、というような。
端から見れば十分異常な家庭ですが、周囲の大人達すら気付けない闇に、子供が気付くのは難しいでしょう。
この著者も成人後、様々な問題を抱えてから自分の受けてきた虐待に気付きます。
何かしらの歪みを抱えている家庭は数多くあるかと思います。
私達の周りにも、そんな家庭がどのくらいある事か。
どこからが虐待か?どの時点から他人が介入するべきか?
何が異常な家庭で何が正常な家庭なのか?
改めて虐待の複雑さについて考えてしまいます。
その代わり、正常と異常ギリギリのラインで長い間じわじわ苦しめられる状況がよく書かれていたと思います。
この家で暮らしていけない訳じゃない。
上手くやろうと思えばやっていけなくもない。
家から逃げ出せば、ただの不良娘扱いされるだけ。
でも、やっぱり何かがおかしい気もする。
何がどうおかしいのか具体的に説明出来ないけど。
全体的にそんな感じを受けました。
決定打に欠けるためにきっかけも掴む機会が無い、というような。
端から見れば十分異常な家庭ですが、周囲の大人達すら気付けない闇に、子供が気付くのは難しいでしょう。
この著者も成人後、様々な問題を抱えてから自分の受けてきた虐待に気付きます。
何かしらの歪みを抱えている家庭は数多くあるかと思います。
私達の周りにも、そんな家庭がどのくらいある事か。
どこからが虐待か?どの時点から他人が介入するべきか?
何が異常な家庭で何が正常な家庭なのか?
改めて虐待の複雑さについて考えてしまいます。
2005年6月1日に日本でレビュー済み
表紙とタイトルに惹かれて「すごく読みたい!」と思って買ったのですが、
読み終えるまでに過去最長の時間を要した上に、
やっと読み終わったのにも関わらずほとんど何も覚えていません。
帯には「母親に殺される」とプリントされてあり、
その言葉を読んだだけで私は圧倒されてすごく刺激的だったのですが
実際に読んでみると、え?これだけ?と、不謹慎なのかもしれませんが思ってしまいました。
外国人の著者の小説というのは、言い回しが独特でわかりにくいことが多いのですが、
この本はとくに難しかったように思います
ただ、この世には平気で意図的に、敢えて、病気にしようとするような狂った神経をした人間がいるのだと思うと
鳥肌が立ったし、少しの怒りもありました。
こういうような思いも、最後の、翻訳者のあとがきが無ければ思わなかったかもしれませんが…
読み終えるまでに過去最長の時間を要した上に、
やっと読み終わったのにも関わらずほとんど何も覚えていません。
帯には「母親に殺される」とプリントされてあり、
その言葉を読んだだけで私は圧倒されてすごく刺激的だったのですが
実際に読んでみると、え?これだけ?と、不謹慎なのかもしれませんが思ってしまいました。
外国人の著者の小説というのは、言い回しが独特でわかりにくいことが多いのですが、
この本はとくに難しかったように思います
ただ、この世には平気で意図的に、敢えて、病気にしようとするような狂った神経をした人間がいるのだと思うと
鳥肌が立ったし、少しの怒りもありました。
こういうような思いも、最後の、翻訳者のあとがきが無ければ思わなかったかもしれませんが…

