内容紹介
2006年8月、STARNET ZONEでのリビングワールド仕事展でメイン展示作品(サウンドインスタレーション)「風を待つ部屋」を制作された一ノ瀬響酢氏によるソロアルバムです。「風を待つ部屋」は、ここに吹く風をリアルタイムで音に生成し、この場所でこの時しか聞けない風の声を現した作品でした。新譜はその経験を通してさらに深く場所との対話を重ねながら得たイメージをピアノの旋律に写し、アルバムは完成に至りました。空からゆっくりと光の粒が舞い降るような美しく澄み渡ったピアノの旋律。 この場所で生まれ、この場所のために書き下ろされた作品が"PROTOPLASM"です。
アーティストについて
一ノ瀬響 ICHINOSE Kyo 1972年生まれ。 東京芸術大学在学中に現代音楽の作曲家として活動をはじめる。独自の豊穣なエレクトロニックミュージックにより、これまでに「よろこびの機械」(current)、『Lantano』(cubic music)の2枚のソロアルバムを発表。ノイズからメロディーまで、多層に渡る音の素材を鮮やかなまでに「音楽」へと昇華させ、日本はもとよりヨーロッパをはじめ海外でも高い評価を受けている。 ソロ活動と並行し、プロデューサー/作曲家/サウンドデザイナーとして、レコーディング/デザイン/アートのプロジェクトに幅広く参加し、多方面より活動が期待されている。 ■受賞 1992年:神奈川芸術祭作曲コンクール入賞 1993年;名古屋文化復興賞入選 1994年:安宅賞受賞 2002年:CM「鯨・イマジネーション」カンヌ国際CMフェスティバルブロンズ賞 ■主なコンサート 2002年2月:『よろこびの機械』リリース記念ライブ@アップリンクファクトリー/東京 2003年11月;Seigen Ono Plus@Comme des Garcons Osaka/大阪 2005年1月:『Lantano in concert』@superdeluxe ■主な展示作品 2000年:『Cyber Seed』(サウンドデザイン)@Sony Explora Science/北京 2001年;『Shadow Rays』(サウンドデザイン)@感覚ミュージアム/大阪 2001年;『fragile#1』(マルチチャンネルサウンドインスタレーション)@余平の家/東京 2003年;『A DAY』未来旅行展(サウンドデザイン)@科学未来展/大阪 2004年;『Clouds』In the TUbe展(サウンドデザイン)@みなとみらい駅/横浜 2004年:『うごくつみき』(サウンドデザイン/プログラミング)@ワンダーミュージアム/沖縄 2005年;『Further than lontano』(サウンド/プログラミング)@Asahiアートスクエア/東京