…この漫画、8巻まで買いましたが、3巻あたりから毎回毎回、同じような内容のレビューばっか投稿してるので、こういうレビューは作者からしても却って迷惑ではないのか…他の人はどういうかんじで本作を読んでるんだろう…と思って7巻のレビュー欄をチェックしてみたら、レビューがワタシの投稿した1件しかありませんでした…。みなさん、もっと感想書きましょうよ…。いろんな意見を叩きあわせて作品に対する視点を多面的に作ってくのがレビュー欄の意義だと思うんだ…。自分のしかないとそれが本作の評価に直結しちゃうじゃないか…。
…個人的にはこの長編が始まるまであった短編のほのぼの日常回が好きだったのでそれがないとちょっと寂しいのであります。せっかく魅力的なキャラが複数いるのに会話比喩バトルしかしないので勿体ない気がするのですが、そう思ってるのは自分だけで、他の読者は日常パートなんざ要らねえ!長編バトル最高!なのかもしれません。この日常パートさえあれば後述の問題があっても買い続けたと思いますが。8巻ではヒーローもシャイ以外はほぼモブ。ぶっちゃけ、そろそろいいかなあ、と思ったので、誰か他の本作が好きな人が熱いレビューを書いてあげてください。では。
…一応、下に毎回書いてるのと同じような感想を置いときます。タイトルでも読まないでくれと書きましたがこっから先は特に読まなくていいです。
まだ続く長編、「天王寺姉妹の関係から総ざらい的に物語を畳んで連載が終わるのでは」という不安は杞憂だったようです。しかし以下の問題はもう杞憂でもなんでもありません。
この漫画はヒーローバトルものですが、バトルが「会話の比喩」でしかありません。毎回同じこと書いてホントにスイマセンが、事実そうなので、そうだとしかいいようがないのです。心をエネルギーに変える天心輪、という時点でそうなるに決まってはいるのですが、そこに収まり過ぎに思うのです。
つまり、キャラが内面に抱える苦悩だとか、心の傷だとか、そういうものを理解し合ったり、意見をぶつけあうというやり取りの比喩として、殴ったり、刀を振るったりするのです。なので、別に戦わなくても、会話で解決できます。この8巻のシャイ対ウツロでも、ずっとバトルしながら会話を続けており、途中で相手の精神世界に入っていくので、シャイが彼女の悩みを聞いてあげつつ、自分の弱さとかを見せながら「誰だって心に弱さを抱えて、それでもそこに向き合って前に進んでる、あなたはひとりだと思ってるかもだけど、必ずあなたをみてくれてる誰かが居るから」と説得を試みて相手が納得するかどうか、みたいな感じです。
…バトル漫画というのは多かれ少なかれ、同じようなものではあると思います。荒木飛呂彦はJOJOのスタンドを「心の弱さを攻撃に変えるもの」とか言ってた記憶もありますし。バトル漫画の敵ってのは多くが屈折した人物である、というのは最近ヒットした鬼滅の刃をみても解ると思います。
ではなんでこの漫画にだけ、「バトルが会話と一緒だなあ」と思ってしまうのかっつーと、「バトルとしての駆け引き」がないからだと思うのです。「戦術的にどうこう」というのではなく、「心の駆け引き」しかないのです。8巻ではいろんな剣術が出てきますが、技の力関係がよく解りません。メラよりメラゾーマのほうが強いのは誰にでも解りますが、本作はどれがどう強いのかいまいち伝わりませんし、結局は心の問題なので、「メラゾーマでも心が弱い人が使うとメラくらいの効果しか発揮しないので、そんなもの効きません!」となってしまうのです。メラとメラゾーマの力関係が意味を成しません。
ハンタでゴンがピトーに操られるカイトに殴られるより、森のルールを破って叱られたときに殴られたほうが痛かった、とありましたがアレと同じ理屈です。この漫画はずっとそれをやっているのです。ハンタは考えられた念バトルをやりつつなのでよかったのですが(過去形)。
…巻末あとがきで海外で翻訳出版されているとあり、海外で結構人気があるのかもしれません。海外のヒーローものと言えばマーベルがまっさきにうかびますが、ワタシはマーベル映画の面白さがまったく理解できないのです。なんでかっつーと、バトルが詰まらんからです。ピョンピョン飛び跳ねながらぶん殴るだけです。
例えば、アントマンでは「小さくなって視界から消えたと思ったら急に元の大きさに戻って相手の目の前に現れてぶん殴る」というのがあります。ワタシはこれをバトルの工夫とは呼びません。「若干アレンジしたピョンピョンぶん殴り」でしかありません。
前述のJOJOでは5部のホルマジオが似たような小さくなる能力を使いますが、みんな知ってると思うから具体的に説明しないけど「バトルの駆け引き」の面白さが圧倒的差でJOJOの勝ちでしょ。「小さくなる能力」はアイディアの始まりであり、それをどれだけ広げてけるかってのがバトルの工夫なのです。工夫さえあれば「時間を止める」なる幼稚園児でも思いつきそうなアイディアから面白いバトルを作っていけるのです。押井のビューティフルドリーマーは「同じ時間がループする」のが「物語の発端」なのに、後発のハルヒでは「同じ時間のループから抜け出すこと」から進まずにそれが「メイン」なので、後発が先達より劣ってりゃ意味ないのに8週もやらないでくださいよってなもんですがそれと同じです。日本のエンタメに触れてるひとがなんでマーベルのピョンピョンぶん殴りで盛り上がれるのかさっぱりです…が、そんなマーベル好きなひとにはジャストな漫画なのかもしれません。マーベルは世界的にヒットしてるのでワタシは少数派なんでしょうし。
ヒーロー系の作品で好きなのはインクレディブルの最初のやつです。あれは能力をバトルの駆け引きとして描けてました。次のファミリーは駄目でしたが。本作にもそれを期待しつつ読み続けてたのですけども。
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言語日本語
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出版社秋田書店
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発売日2021/4/8
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