アニメ化に合わせてのことだとは思いますが、発売を急ぎすぎたという印象が拭えません。
まず薄くて高い。
他作品の似たような本(ファン・ガイドブック)はこれと同じ値段で倍以上の厚さがあり、そしてそれに見合う充実した内容が盛り込まれています。
しかしこちらは原作コミックスより高い割にはかなり薄っぺらい。
中身はキャラのプロフィールに人気投票結果、4コマ漫画……となっていますが、そのほとんどが過去どこかに掲載済のものです。
真昼の幼馴染を始めとする未公開キャラのプロフ、カラーイラストメイキングに0話にあたる短編などは確かに「買って良かった」と思える要素ですが、メインキャラのプロフや初期設定などほとんどのものは単行本や同人誌で何度か見たことがあるものなので目新し情報は少なかったです。
もう一つ言えば、文章が残念。
各キャラのプロフィールに解説文のようなものが添えられているのですが、急に語調が乱れたりします。
そして原作が一区切りついていないので仕方ないといえば仕方がないのですが、「○○とは一体!?」「××なのだろうか……」「果たしてこの戦闘どうなる!?」という正直いらない解説が多いです。
また「こうしたらこうなった、そしてこうした」と原作を読んでいれば分かることをわざわざ文章に書き起こしただけのものも多くこれでは単なるあらすじ集です。
嫌な言い方ですが、総合して「よく出来たプロフ帳」といった感じ。
もう少し値段が高くても良いので、どうせならもっと時間をかけて内容に富んだものを作ってほしかったです。
「話が進んでいないから情報もここまでなのだ」というならアニメ化に便乗せず原作完結後でも良かったのです。
こういった本は一作品に何冊も何冊も作れるわけではないと思うので。
何度読んでも他の漫画のものと比べてしまいます……。
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