《星界》シリーズ特集
第8回日本SF評論賞決定
「荒巻義雄の「ブヨブヨ工学」SF、シュルレアリスム、そしてナノテクノロジーのイマジネーション」タヤンディエー・ドゥニ
1980年代末、ルイス・シャイナー訳でインターゾーン誌に掲載された”Soft Clocks”(原題「柔らかい時計」1968)に現在のナノテクを想起させるイメージが加えられたことに端を発した結論ありきの創作的評論。選考委員特別賞受賞。論じられた作品を結構強烈に読み返したくさせる佳作。選評では読み難いとあったが――修正されたのだろう――特にそうは感じなかった。
【読切】
「エンジン」ジェイムズ・S・A・コーリイ/金子 浩訳
資源に関する問題から地球と緊張状態にある火星での物語。視点人物のエンジニアは宇宙ヨットのエンジン改良を繰り返し、ついに高性能加速を達成したが…… 見出しには「事故」とあるが、解説でも説明があるように、エンジントラブルが発生したわけではない。あまりの加速の素晴らしさに視点人物の身動き取れなくなってしまったのだ。この先、彼は死ぬのだろうが、彼が残した高性能エンジンは、火星と地球との関係改善の架け橋になるに違いない。
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S-Fマガジン 2013年 05月号 [雑誌] 雑誌 – 2013/3/25
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カスタマーレビュー
5つ星のうち3.4
星5つ中の3.4
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2013年4月13日に日本でレビュー済み
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2013年4月2日に日本でレビュー済み
星界の戦旗第一期完結に併せて「星界」シリーズ特集。シリーズ解説の他、著者自身によるスピンオフ短編を掲載。
ジェイムズ・S・A・コーリイ「エンジン」
自らが開発した新型エンジンをヨットに取り付けた男の誤算はエンジンをオフに出来無くなった事・・・
ブラッドベリの「万華鏡」を想わせる作品だが、あちらが抒情的で静かな最期に向かうのならば、こちらは実に刹那的。
長山靖生「SFのある文学誌」
ヴェルヌと地球空洞説の関わり、それに明治の頃の翻訳状況が語られているが、いつもながら興味深い。
そして、第8回日本SF評論賞の発表。
ちなみに評論について、わたしは次の三つの意見しかない。
1.自分でする評論は面白い。2.特に好きな作品の評論を読むのは面白い。3.特に好き・・・な訳ではない作品の評論を読むのはつまらない。
ついでに云ってしまうと、出版界におけるSFの発展には良い作品が必要だが、評論は必ずしもそうではない。確かに優れた評論は作家達をして切磋琢磨させるかもしれないが、それって、どの程度のものなのだろうか。はっきり云う。SFを発展させるのは良き作品であって、良き評論ではない。
と云う事で、わたしとしては、この企画に意味は見いだせないでいる
ジェイムズ・S・A・コーリイ「エンジン」
自らが開発した新型エンジンをヨットに取り付けた男の誤算はエンジンをオフに出来無くなった事・・・
ブラッドベリの「万華鏡」を想わせる作品だが、あちらが抒情的で静かな最期に向かうのならば、こちらは実に刹那的。
長山靖生「SFのある文学誌」
ヴェルヌと地球空洞説の関わり、それに明治の頃の翻訳状況が語られているが、いつもながら興味深い。
そして、第8回日本SF評論賞の発表。
ちなみに評論について、わたしは次の三つの意見しかない。
1.自分でする評論は面白い。2.特に好きな作品の評論を読むのは面白い。3.特に好き・・・な訳ではない作品の評論を読むのはつまらない。
ついでに云ってしまうと、出版界におけるSFの発展には良い作品が必要だが、評論は必ずしもそうではない。確かに優れた評論は作家達をして切磋琢磨させるかもしれないが、それって、どの程度のものなのだろうか。はっきり云う。SFを発展させるのは良き作品であって、良き評論ではない。
と云う事で、わたしとしては、この企画に意味は見いだせないでいる