この素晴らしいジャケットは、ユルゲン・フォルマー(Jürgen Vollmer)が1961年のビートルズのハンブルク・ツアーの際に撮影したもの。前を横切る影は、順にジョージ・ハリスン、スチュアート・サトクリフ、ポール・マッカートニー。
ボーナス・トラック4曲入り輸入盤を所有している。ライナー・ノーツも歌詞もない。クレジットは多少あるが、ミュージシャン名は全くない。
知らずに買う人はほとんどいないと思うが念のために書いておくと、本作は1950年代から1960年代初めの曲のカヴァー集である。発表は1975年で、ジョンは当時35歳。作曲者(概ねアーティスト)は、チャック・ベリー(“You Can’t Catch Me”、“Sweet Little Sixteen”)、ジーン・ヴィンセントら(“Be-Bop-A-Lula”)、ファッツ・ドミノとデイヴ・バーソロミュー(“Ain’t That Shame”)、リトル・リチャードら(“Slippin’ And Slidin’ ”)、バディ・ホリーら(“Peggy Sue”)、サム・クック(“Bring It On Home To Me”)、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラーとベン・E・キング(“Stand By Me”)、ロイド・プライス(“Just Because”)らである。気づくのは、全曲が米国のものであることと、エルヴィス・プレスリーの歌った曲がないことである。
特に“Stand By Me”は素晴らしい。ジョンとエディ・モトウがアクースティック・ギター、ジェシ・エド・ディヴィスとピーター・ジェームソンがエレクトリック・ギターらしい。