2012年も残りわずか、世間はクリスマス、正月前でさわがしいこの時期 私はこのアルバムを聴きながら風呂に入ってまして
ふと、このアルバムのレビューをしなければいけないと使命のようなものを感じ取り 久しぶりにペンをとったしだいです
さてこのアルバム 一言で言うならフリークス達へのナチュラルトランスミュージック集です
ジャケットをごらんください いなたい少女が三人写っております セクシーなポーズをとっていますが全くセクシーではありません
他の方のレビューと重複した内容になりますが、このジャケットを見たら大方の方はイケてないガールズポップアルバムだと思うでしょう
しか〜〜〜〜し!! 内容は沖縄という混沌とした文化と大地が孕んだ 奇◯児たちの音楽なのです(あの、褒めてますんで人権団体の方はあっち行ってください)
打ち込みで作られた曲なのですが、シャレオツなクラブが似合うものではなく 原始的な太鼓の鼓動のようにもっと生々しく、野性的で生命力にあふれています
歌詞は理解するというものではなく、理不尽でナンセンスです このあたり、彼女達が尊敬するバンド たま の影響を強く感じます
ビートと素っ頓狂な雄叫びばかりが続くのかと思えば、美しいメロディーが流れる曲もあり 彼女達がただの色物ねらいのバンドではない事はたしかです
しかし、彼女達はどこまで計算してこんのにも不思議な魅力にあふれる曲をつくったのでしょう 私は彼女達は頭で曲をつくるようなタイプではないと思うのです
音楽が好きで曲をつくったらたまたまこんな風になりました、これ面白いですか? って事なんでしょう、それが奇才、ホッピー神山の目に偶然にも留まり
奇跡的に私たちの眼前に姿を現したと 実にすばらしいことです ありがたや、ありがたやです
私は、彼女達の音楽を聴いていると 意識が自分をはなれ、はるか沖縄へ いや、もっと遠くの宇宙の果てまで飛ばされそうになります
彼女達は沖縄に脈々とつづく文化、ユタ(巫女)と同じ力を持った それも威圧的なものではなく、ひょっとこやおかめのように 戯け、間抜けにさえみえるシャーマンなのです
さて、長々と書きましたが このアルバムのあとにわずかにだけ流通したライブアルバムを残し 解散したとはきいてませんが彼女達の消息がとだえ何年もした今、
私のこのレビューを読む人ははたして存在するのでしょうか? もしいらっしゃったのなら、私その方となにがしかの縁を感じずにはいられません では、