内容紹介
世界中がリスペクトするウィスパー・ヴォイスの歌姫、待望の新作! Cathy Claret "PRIMAVERA"(キャシー・クラレ「プリマベーラ」)
※「プリマベーラ」はスペイン語で「春」の意
1990年代の渋谷系音楽シーンにも大きな影響を与えたキャシー・クラレ。
最高にポップ&キャッチーなサウンドと、心に響くウィスパー・ヴォイス。そして今の時代にこそ歌われるべきメッセージ! まさに最注目作品です。
B.B.Kingのカヴァーで大ヒットした「BOLLERÉ」も新しいヴァージョンにて収録!
“PRIMAVERA, it's one of my best records ever"―Cathy Claret
■作品内容
2015年リリースのアルバムに続く待望の新作です。
“最高にポップなアルバムにしたかった"とは本人のコメントですが、前作までのフラメンコ・ギターのアンサンブルが後退し、
今作ではアルゼンチン・ロック・ミュージシャンのエステバン・ガルシアによるピュアーポップなサウンドが展開されています。
“新しくって、既成概念を壊すような音が欲しかった。そして歌詞も以前から書き溜めていたものはたくさんあったんだけど、それらを使うのはやめた。
1から10まで新しくしたかったから。よりポップなアルバムに仕上げる為、サウンドのみならず、言葉の響きや韻の踏み方にもとても配慮した。
アルバムを制作していた数ヶ月間は、スペイン政府とカタルーニャ地方ではたくさんの政治的な動きがあって、
デモ、口論、ストライキ……その様な状況の中でアルバム制作に集中するのは簡単なことではなかった。
でも、今回のアルバム制作の話しをもらった、私のお気に入りの国のひとつ、日本について思いを巡らしながらのレコーディング作業は、
スペインが今直面している現実から逃避させてくれて、私の心を別の場所に連れて行って、夢を見させてくれた。
このアルバムを聴いてくれるみんなの心に、私の曲が響くように願ってる"
―キャシー・クラレ
本作は“ウィスパー・ヴォイス・クイーン"、キャシー・クラレの新境地を開く作品であり、さらにアルバム2曲目の歌詞など、
今の時代にこそ歌われるメッセージが織り込まれており、まさに2018年度最高のポップアルバムのリリースと言えます。
作詞、作曲はキャシー・クラレ本人(但し2、3、8、9、11曲目の作曲はエステバン・ガルシアとの共作)、アルバムプロデュースはエステバン・ガルシアです。
■収録曲
1. PRIMAVERA
プリマベーラ(春)
2. MA MAISON
マ・メゾン(わたしの家族)
3. LES PAPILLONS
レ・パピヨン(蝶々)
4. BOLLERÉ
ボジェレー
[2017年ニュー・レコーディング・ヴァージョン]
5. SOLA
ソラ(ひとり)
6. NANA de la LIBERTÉ
ナナ・ドゥ・ラ・リベルテ(自由の子守唄)
7. LA CHICA DEL VIENTO
ラ・チカ・デル・ビエント(風の中の少女)
[2017年ニュー・レコーディング・ヴァージョン]
8. RECUERDOS
レクエルドス(思い出)
9. SEULE AU MONDE
スール・オ・モンド(この世界でひとりきり)
10. TOMBE LA NEIGE
トンブ・ラ・ネージュ(雪が降る)
11. PILE OU FACE
ピル・ウ・ファス(表か裏か)
12. SEPULCRAL
セピュルクラル(重苦しい静寂)
■キャシー・クラレ プロフィール
パリで生まれ、その後南フランスのニームに移り住む。
幼少期から思春期まで家族と一緒にバルセロナ、セビージャ、マドリッドなど3大陸29都市を転々とし、転校は20回以上に及ぶボヘミアンのような暮らしをしていた。
その後母が若くして亡くなり、父と放浪を繰り返す中、16歳の時にフランスとスペインを行き来するロマの大家族に「10人目の娘」として迎え入れられ、18歳の時、大家族と共にスペインに拠点を移した。
キャシーが音楽にどっぷり浸かる生活をスタートさせたのは、ロマの大家族に出会ってからである。
ロマが奏でる音楽に興味を持ち、16歳でフルート、続いてエレキベースと独学で次々と楽器をマスターして行く。
その後オリジナル曲のデモテープをヴァージン・フランスに送り、1987年に同レーベルよりデビューする。
その時から現在に至るまでインディペンデントのアーティストとして、音楽プロデュースからマネージメントまで全てを自分で行っている。
彼女の音楽を個性付けているのは第一にそのウィスパー・ボイスであり、カヒミ・カリィが最も影響を受けたアーティストと公言している。
日本ではベルギーのクレプスキュール・レコードからリリースされた1990年のアルバム「あなたに」と91年のアルバム「風に抱かれて」で広く知られるようになり、91年には初来日をした。
1990年代前半にブームとなった“渋谷系"の音楽シーンでもそのウィスパー・ヴォイスは注目を集め、早瀬優香子が楽曲をカヴァーするなどした。
世界的にはフラメンコ界の大スターであるライムンド・アマドアとB.B.Kingがキャシーのオリジナル曲「BOLLERE」をカヴァーして大ヒットを記録。
またスペインを代表する女優ロッシ・デ・パルマがキャシーのレコーディングに参加している。
2000年、03年、05年、06年、07年にもアルバムをリリース。
15年リリースのアルバム(日本盤は16年にリリース。タイトルは「世界で一人ぼっち」)は日本を含む世界で高い評価を受け、
イギリスの音楽誌Flip Reviewでは2015年にリリースされたポップアルバムの中からベスト15位に選ばれた。
現在も世界中からリスペクトされるウィスパー・ヴォイスの歌姫として精力的に活動中。
■エステバン・ガルシア プロフィール(本作のプロデューサー)
アルゼンチン出身の作曲家、マルチ楽器演奏家。
イギリスのバンドThe BoysのメンバーであるJohn Plain、バルセロナ出身のバンドThe Pinker Tonesほか多数のバンド、アーティストと仕事を共にしている。
尚、本作ではプロデュース、全ての楽器の演奏、ミックスダウンを手掛けている。
メディア掲載レビューほか
アルバムタイトルの『プリマベーラ』は、スペイン語で“春”を意味し、幼少期から思春期まで3大陸29都市を転々して育ったキャシー・クラレの、悲しい思い出、しかしそれだけではない希望の光、彼女のほんわかと優しいウィスパー・ヴォイスからは人生の奥深さが感じられる、その様なアルバムとなっております。 (C)RS