PLANNING HACKS! (日本語) 単行本(ソフトカバー) – 2007/4/27
原尻 淳一
(著)
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本の長さ224ページ
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言語日本語
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出版社東洋経済新報社
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発売日2007/4/27
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ISBN-104492042741
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ISBN-13978-4492042748
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
抜粋
優れた企画やアイデアを連発する人たちがいます。俗にいう「ヒットメー
カー」と呼ばれる人たちです。世間では天才と称され、あたかも生まれながらに才能が
あるように思われがちですが、そこには秘密があることを多くの人は気づいてい
ません。企画づくりの秘密。この本で、わたしは偉大な先輩方との仕事を通じて、
見出した「秘密」をみなさんにこっそりお伝えしようと思います。
その秘密は大きく2つあります。1つめは、優秀なプランナーは優れたアウト
プットを生み出すシステムを持っているということです。このシステムがあるか
らこそ、優れたアイデアを連発できるのです。
わたしがシステムの重要さを痛感したのは、大学院時代に故鶴見良行先生のご
自宅にうかがい、仕事部屋を拝見させていただいたときです。すべてに圧倒されま
した。5万枚を超える読書カード、アジア諸国を歩きながら書き留めた緻密な
フィールドノート、それに美しい写真の数々。名著『ナマコの眼(まなこ)』(ちくま
学芸文庫)をはじめとする魅力的な本の数々は、読書カード、フィールドノート、
写真の3つの要素を編集するだけでほぼ完成してしまうのです。わたしはこのシス
テムに感動し、なるほど、準備というものは、こうやってやるのかと反省しきりで
した。そして、優れたアウトプットは綿密な準備とシステムから生まれるというこ
とを初めて知ったのです。
分野は違えども、同じ感銘を覚えたのは、松岡正剛さんの仕事場を見学させて
いただいたときです。数万冊を超える本に埋めつくされているのですが、本はすべ
てテーマによって分類され、しかも本と本の並びには意味があるのです。ですか
ら、何か原稿を書くとき、テーマの本棚に行き、がばっと数冊つかめば、すぐに原稿
が書けてしまう。松岡さんの『千夜千冊』という偉業は、その背景にこの本棚シス
テムがあるのです。優れたアウトプットは、準備とシステムの賜物です。やり方は
多少違っていても、その根底は共通した準備とシステムに支えられています。
2つめの秘密は、企画づくりの法則です。企画やアイデアは二段階で考えれ
ば、発想を誘発しやすいのです。これは誰もがなんとなく実感はしていることです
が、悲しいかな多くの人はこの段取りを踏みません。簡単なことですが、やるとやら
ないとでは雲泥の差が生じます。天才的なアイデアマンには、実は経験に基づいた
因果律のようなものがあり、そこからパッとアイデアが浮かぶようです。この因果
律は見えないものですから、これは自分にはできない芸当だと思い込んでしまうの
でしょう。
しかし、本書で提示する「アイデアの二段階抽出法」を活用すれば、わたしの
ような凡人でも多くのアイデアを生み出すことができます。案外見落としがちなの
はきっかけとなるベースの情報を多くの人が重要視していないことです。いい方を
換えれば、ジャンプ台(となる情報の土台)があれば跳べるのに、それなしに無
理矢理高く跳ぼうとしているのです。何もないなかで、「うーん」と考えても脳は
活発に動き出しません。むしろ、様々な情報を結びつけることで、アイデアは
ふっと浮かんでくるものなのです。
本書はこれら2つの秘密に基づき、独自に構築したマイ・プランニング・シス
テムのつくり方と二段階抽出法をベースにしたハックを中心に、企画におけ
る知的生産の技術を伝えていきます。
企画づくりのハックは、みんなをハッピーにする技術
前作『IDEA HACKS!』は入社3年めくらいで現場を仕切り出す人に向けて、
効果的に仕事を進めるコツや考え方についてカタログ的に書きました。では、今回の
読者ターゲットは誰かというと明快です。どのような分野、領域であれ、「企
画」をつくる人たちです。
企画というものは、どのような業種であれ、どのような経歴の持ち主であれ、
大なり小なり、必要なビジネススキルです。いや、もっといってしまえば、学祭の
企画を考える実行委員も、還暦のおじいちゃんをお祝いする会を考えるお母さん
も、新婚旅行を計画する新郎新婦も、彼女が喜ぶデートプランを考える彼も、友だち
の誕生会の出しものを考える小学生すら、その場面では立派な企画マンです。こ
う考えると、企画というのは、この世の中をハッピーにするスパイスであり、人生を
ちょっぴり輝かせるカンフル剤だといえます。したがって、「企画づくり」のコ
ツというのは、誰もが知っておくべきことなのです。
本書では「企画づくり」のハックを前回同様83個用意しました。しかし、あく
までもわたし個人が携わってきたなかでの極めて見識の狭いものです。したがっ
て、これは「使える」、「使えない」という判断は読者の方々にゆだねます。
さらにいえば、わたしのハックに対する感覚は�シェアウェア"や�フリーウェ
ア"のようなものなのです。前作『IDEA HACKS!』自体が共著者小山龍介とのメー
ルのやりとりから生まれたものですから、お気軽に「これはいただき!」というも
のを使っていただけると嬉しいです。また即使えなくても、考え方や構造、技術を
自分向けにカスタマイズしてほしいのです。ハックは正しく使うことが目的ではあ
りません。工夫や革新こそが、新しいハックを生むことにつながり、そういった応
用や発見が実は自分だけではなく、周りの人たちをもハッピーにするからです。
では、早速本編に突入していただき、あなたの企画づくりの一助にしていただ
ければと思います。
2007年3月
原尻淳一
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1972年、埼玉県生まれ。龍谷大学大学院経済学研究科修士課程修了。大手広告代理店勤務後、入社から一貫して飲料や食品のブランド戦略立案を行う。現在、エイベックス・エンタテインメント株式会社ブランドマネジメント部マーケティングルーム課長。アーティストのブランド戦略サポート及びマーケティングリサーチやプランニングを行っている。ISIS編集学校師範代(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 東洋経済新報社 (2007/4/27)
- 発売日 : 2007/4/27
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 224ページ
- ISBN-10 : 4492042741
- ISBN-13 : 978-4492042748
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- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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計画についてのハック集と思いましたが、読んでみると企画に対しての実践を想定したハック集でした。当初の目的は果たせない読書になってしまいましたが、企画という能力は仕事上で使う様々な能力の組み合わせから生まれてくることなので、本書の内容は企画というステップ以外でも使えそうな内容が多くみられました。「変数データベース」「代入式データベース」「集中力を続かせるシステムを作る」「量質の転換」「2段階摘出法」「右脳を刺激するミッフィーのルール」「離見の見」「楽しくトチ狂う」など、覚えておきたい内容が多々ありました。
企画のタイミングだけでなく、仕事上、本書の内容を意識しておくことで、より効率よくアウトプットが可能になるハックにあふれている本だと思います。
アイデア二段階抽出法では、既存のネタ出しを行い、それらの組み合わせで新しいアイデアを作り出すことが書かれております。
会議のやり方では何かを決める会議か、アイデアを出す会議なのかを明確にして行えと説かれています。
教育は業務の与え方で、自分でやりきり達成感を得る仕事と、怒られつつも仕事の基礎を学べる仕事を同時に与える。
プレゼンでは全てを語るのではなく、読まない部分を作り、参考資料にこそ注力することなどが挙げられています。
本書は報告書を書くことにも適用できるHackが沢山あり有用でした。
技術屋の作成する報告書は自己満足なもの(※)が多く、
自分で勉強する必要があると思い本書を手に取りました。
(※難解な用語が多い、ごちゃごちゃしている)
本書で紹介している企画づくりのプロセスや企画書作りの発想は、
技術屋の世界には強烈な印象を与えるだろうなと思い読んでいました。
他のビジネス書と重複する部分も当然ありますが、本書は命名方法が
ユニークであるため習慣化するためには良いと思います。
例:ミッフィー、トップラインの紙芝居、Reason Why構文など
ビジネス書として構えて読ま必要もなく、気軽に読める内容ですので是非!
プラニングを作成するための83のハックが網羅されており、ハックの
逆引きのように使えます。
本書で必ず押さえておきたいところは、アイデアの二段階抽出法であり、
この技術と筆者推薦のプラニングシステムを使うことによって、企画を
作るのが苦手な私でも企画つくりのコツが掴めそうな気になりました。
筆者は広告関連のプランナーという職業柄、街角を歩く際にも常に気を配り、
インプットを怠らないという。
この情報収集技術も重要なハックとして心がけておいて損はないと思った。
企画を作りたいが、アイデアも方法も分からないな〜とぼやいている方は
一読する価値はあります。
今回は企画段階でのハックを集めている。
アイデアの二段階抽出法、ブルース・リー・ハック(Don't think! Feel!)とかコネクティングメモ術、なんていうのはすぐにでも試してみたい。
生きる術。仕事を動かす知恵こそハックだっていう言葉はそのとおりだと思うな。決してデジタルツールを使うことがハックじゃないんだ。
知識と知恵の融合が大事なんだ。
持つ必要があります。
本書では、著者独自のシステム「企画書の型」と、アイデア
の出し方などの企画を出す方法が紹介されています。
例えば、企画の論拠となるデータ集を作成したり、企画書の
うち構造や機能を整理したり、アイデアを洗い出してから
組み合わせることで企画が立てやすかったりと具体的な方法
が紹介されています。
紹介されている方法に奇をてらったものは無いので、整理
された全ての方法のうちできることから始められます。
本書を読み仕事のやり方を変えて、優れた企画を生み出したり、
漫然とこなしているデスクワークを効率的なものに変えたり
することができるようになります。
立場の人に対して、どのようにすればそれが出来るようになるかという
ことについて書かれています。
ポイントは、いかに準備をしておくかという普段の「準備」のところに
着目し技術面と思想面(考え方)の両面にわたり具体的な手法に落とし
こんでいます。
さらに、これまでのシリーズは「ハック」を集めてグルーピングして
まとめたモノでしたが、本書は企画のプロセスを体系的にまとめ上げ
1つのストーリーに作り上げられています。
これまでのシーリーズ同様、読みやすく、具体的、実戦的で今回もま
た、大変参考になることが多数書かれていました。